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統一の後

7.統一の後 

  東ドイツの人々は、統一の後、東ドイツが西ドイツのような豊かな社会になる、と期待した。

 しかし、統一の熱気が去ると、旧東ドイツ市民には、厳しい現実が襲ってきた。

  非効率な企業は次々と倒産し、失業者が街にあふれる。

 物価は高騰し、西側の商品が街にあふれても、買うお金がなかった。

 

  ハルスも妻も職を失う。

 福利厚生施設は閉鎖された。

 西ドイツからの援助にも、限りがあった。

  ハルスの息子は、職を求めて、旧西ドイツに移る。ハルスは西側から古着のジーンズを買い入れ、東側で販売する商売で、日々の糧を得た。

 

  「統一で得たものはハンバーガー、失ったものは安定した生活!」

 しかし、東ドイツで味わったような、閉塞感はなかった。

  「戦後の苦労に比べたら、どうっていうことはない。」

 「仕切り直しだ、明日はきっとよくなるさ!」

 

 参考図:「図説 ドイツの歴史」、石田勇治編集、河出書房新社、2007

     

            

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