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フジモリ

 6.強権発動

 インフレを抑制し、経済を安定化するため、フジモリは先頭に立ち、全力で取り組んだ。

 側近に実務家、専門家を登用し、市場原理に基づく構造改革、経済自由化に取りくむ。
また、外国からの投資を呼び掛ける。

 公共事業の民営化を進める。
公務員給与の凍結という思い切った処理もする。

 当然、ストライキや抗議行動が起こるが、緊急大統領令を発令し、抑え込む。

 今までの政権が及び腰だった、テロ対策にも力を入れる。

 軍の権限を強化し、軍の待遇を改善して軍の士気を高める。
軍を反政府武装組織抑え込みに、積極的に動かす。

 テロ対策のための諜報活動を強化し、対テロ秘密部隊を創設する。


 これらの結果、1990年には7600%だった年間インフレ率は、翌年には140%まで下がった。
また、反政府武装組織による活動も縮小し、テロ件数は減少に転ずる。

 ペルーの人々は生活の安定を取り戻し、次なる発展を求める声が高まる。
「フジモリ、次は良い生活を!」

 フジモリはさらなる行動をとろうとするが、議会ではフジモリ率いる「変革90」は少数与党で、多数派の野党の反対で前に進めない。

 そこでフジモリは非常事態を宣言、憲法停止措置をとり、議会を解散させた。

 フジモリは国家の全権を掌握し、独裁政権を打ち立てたのである。

     
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