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第2話(1)

 ガラパゴス諸島の不思議(1)

 ビーグル号は南アメリカのブラジル、バイアに着き、海岸線や港湾の測量を始めた。

 私は船から降り、周辺部の観察や動植物の調査を行った。


 ビーグル号がアルゼンチンのバイア・ブランカ(ブランカ湾)に着いたとき、私は内陸部への小旅行を試みた。
海岸近くの平原に化石が見つかる、とのことだった。

 隆起した平原に、白と褐色の地層がむき出しになった200メートルほどの長さの断崖があった。
「慎重に掘り出してみよう。」

 1時間もしないうちに、貝殻と一緒に、動物の頭骨の一部やその他の骨の断片が、多数出てきた。
「見ろ、これは相当大きな四足獣の骨だぞ!」

 後に、これらは百万年以上まえに生息していた巨大陸生動物の化石だとわかった。
「この骨格から推測すると、今生きているナマケモノに非常に近い。」
「何故、今の種は手で抱えられるほど小さく、化石種は象のように巨大だったんだろう?」

 私は“種はその時代の気候や植生、他の生物などの影響を受け、その形態を大きく変化させるのでは”との思いを強くした。
すなわち“種は不変” ではない

 これは“種は神が創られた”とする聖書の教えに反する。
あるとき、フィッツロイ艦長にこの巨大生物のことを話したことがある。
「彼らは大洪水で滅び、神が現在の種を創られたのだ。」

 “そんな奇跡を何回も行えるものなのだろうか?”

 参考図:「ダーウィンと進化」、ストーンハウス、玉川大学出版部、1991
     
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