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Sweet Step

韓国ドラマと宝塚歌劇の感想を書いています。

韓国TVドラマ vol.15 「ファッション70s」特集

2006-10-08 | ファッション70s
韓国TVドラマの最新号は「ファッション70s」特集です。
発売日が待ち遠しくて久しぶりに発売当日に雑誌を購入してしまいました。

この特集号でわたしが一番知りたかったのは
チュ・ジンモ氏とキム・ミンジョンさんがあの27話の場面をどのように解釈をしていたのかということでした。
ドンヨンの「愛してる」の意味とガンヒがドミに遺した手紙の意味について、触れてあればいいなと思っていました。
ドンヨンの「愛してる」のチュ・ジンモ氏の解釈はしっかり載っていて、とても納得できました。
キム・ミンジョンさんは、ガンヒの最期については多くを語られませんでした。ガンヒの苦しみを味わいつくしたあのころを思い出すのはつらいとのこと。イ・ジェギュ監督は「ガンヒはほかの誰が演じてもキム・ミンジョンさん以上の演技はできなかったと思うような難しいキャラクター」と言っていました。

この本では主役4人のインタビューの他にも、ガンヒ母をはじめとする名脇役さんたちのインタビューと
イ・ジェギュ監督、チョン・ソンヒ作家(「クッキ」「ソウル1945」の作家さんだったんですね)のインタビューまで載っていて読み応え満載です。
各々で役の解釈が異なるので、読んでいて本当に興味深いです。
是非チョン・ソンヒ作家に元々の「ファッション70s」の基となった話(本当は3世代に渡る話だそうです)を小説にしていただきたいです。





ファッション70s 当初は

2006-09-01 | ファッション70s
ファッション70sは全24話で企画されましたが
好評につき4話延長され、全28話になりました。
そのため当初とは大分話が変わったそうです。
このドラマは「ファッション界のアマデウス」というコンセプトだったそうで
元々は(天才モーツァルト)ドミと(サリエリ)ガンヒのファッション対決を軸にした
ストーリーで(ビンママももっと絡んでくる予定だったそうです。)
恋愛面では愛より責任を選んでドンヨンはガンヒと結婚し
そして、死ぬのはガンヒではなくドンヨンだったそうです。

これを読んだら
このドラマの冒頭、ビンママにデザインをひどくけなされていたガンヒや
ドミとの交際を反対したドンヨン父の態度も納得しました。
4話延びたことにより
ドンヨンは優柔不断な男性になってしまったし
ビンも中途半端な立場になってしまった気がします。
なによりもドミとガンヒの愛憎渦巻く(笑)ファッション対決が見れなかったのが残念です。
作品の完成度としては当初のストーリーの方がよいと思われます。
ぜひ脚本家さんにはサイドストーリーとして、
当初予定していたストーリーを小説にしていただきたいです。


ファッション70s #28

2006-08-30 | ファッション70s
最終話は割愛します。
ガンヒの視点でわたしはずっとこのドラマをみてきたので、ガンヒがいなくなった時点でわたしの中でこのドラマは終わってしまったので。
あの第27話で気持ちが充分満たされたので、わたしにはこの先のストーリーは必要がありません(笑)
ジュニ(ドミ)にも、ドンヨンにも、ビンにも幸せになってもらえたらと思ってます。
HPのドラマ紹介によるとこのドラマはジュニ(ドミ)の愛と仕事の成功物語らしいので
ジュニ(ドミ)はまず問題ないと思いますが(笑)
ジュニ(ドミ)もものすごくかわいそうな子だったのに、天使のような子だったので
わたしは安心して?愚かなガンヒに付いてしまいました(苦笑)
雨の中膝を抱えて泣きじゃくるガンヒを見たとき
ガンヒがドンヨンに会うために課題服を仕上げずに出かけたドミのワカメの服を
完成させてあげたとき、とてもガンヒが好きになりました。
彼女のどうしようもない不器用さにとても惹かれました。

こんなふうにリタイアするドラマははじめてです。
いつかは最終回をみる機会があるかもしれせんが、わたしにとって
このドラマは27話がすべてです。





ファッション70s #27

2006-08-30 | ファッション70s
まさか、こんな展開になるとは思っていませんでした。
ガンヒは一人さみしく死んでいくのとばかり思っていました。
ジュニ父が死んだら、ガンヒが生きていることはないから
ジュニ父の死の原因が事故であったとしても、ガンヒが罪を被って死刑を望むのは予想どおりでした。
でも、まさか、ガンヒが最期にドンヨンに「愛してる」と言ってもらえるとは全く思ってませんでした。
最期にガンヒの望みを叶えてくれたドンヨンに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
ドンヨンのガンヒへの「愛」がどんなものか、愛情なのか哀れみなのか償いなのか、それは重要なことではなくて
最期まで偽のコ・ジュニとして、偽の誕生日で死を迎えるガンヒに
「愛してる」と答えてくれたドンヨンの気持ちに、その一瞬だけだとしても嘘がなかったのだからそれで充分です。
でもそれだけじゃなくて、ドンヨンはガンヒが返した「ドンヨン母の形見の真珠」をガンヒに渡してくれました。
その真珠は偽物だけれど、ドンヨンが本物としてガンヒに渡してくれたことが、本当にうれしくてありがたくて大号泣してしまいました。
ジュニ(ドミ)がとてもかわいそうな回になってしまいましたが、
でも、この回だけはガンヒへのはなむけとして
これだけ見事にガンヒを演じきったキム・ミンジョンさんのための第27話ということで
ジュニ(ドミ)には赦して欲しいなと思います。(ものすごく勝手ですが・・・)


ファッション70s #25-26

2006-08-24 | ファッション70s
「ジュニもガンヒもうんざりなの。もう終わりにしたい」

どこにも居場所がないガンヒのこの言葉に涙が止まりませんでした。
ジュニ父はガンヒのことを誤解していました。
ひどい別れ方をしたガンヒ母は川で亡くなってしまいました。
ここまで辛いことばかりが起きてしまうガンヒは、そんなに悪いことをしてきたのかな?と考えました。
ガンヒの望みはいつもたったひとつだった気がします。

ジュニでもガンヒでもいいから自分を愛してくれる誰かの特別の存在になること。

それがガンヒの欲だったのだと思います。
ガンヒ母の欲でジュニとして生きてきて、ジュニ父の欲でガンヒの人生を無視されても
ガンヒは自分を愛してくれる誰かを待っていたのだと思います。

そして、ガンヒの罪は愛を独り占めにしようとしたこと。

彼女にさらなる悲劇が襲いかかります。
最愛のジュニ父ともひどい別れ方をしてしまうことになりそうです。
次回、彼女の悲劇の結末を見届けたいと思います。
(私にとっては次回が最終回みたいなものです。)

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わたしはこの回を見ている間中、ドンヨンが疎ましくてしかたがありませんでした。
ガンヒがこんなふうになるのをわかっていて、事実を明かした彼に。
「自分もガンヒのことを考えるとものすごく苦しんだ」というけれど
結局は「ジュニ(ドミ)を選んだ」ことに変わりはなくて。
ドンヨンは、ずっとガンヒの苦しみを知っていたはずなのに。
本物のジュニにはなれなくてどんなに苦しんでいたか、どんなに愛情に飢えていたか。
奈落の底にいるガンヒに
「俺に力になれることはないか?」とドミを傍におきながら言うのはあんまりです。

ファッション70s #23-24

2006-08-18 | ファッション70s
素直なドミと、素直になれないジュニ(ガンヒ)

ドミの記憶が戻ったことをジュニ(ガンヒ)も知ります。
ジュニ(ドミ)へ後ろめたい気持ちでいっぱいのガンヒ。
ジュニ(ドミ)に「ごめんね」とそっけなく謝ることしかできません。
自分を正当化する言い訳しかでてきません。
そんな自分が一番ガンヒも嫌なんだろうと思います。
ジュニ(ドミ)の前では昔の「お姉ちゃん」として存在したかったのだろうから
今みたいな欲と嫉妬のかたまりの愚かな姿は見せたくなかったと思うのです。
もし、ガンヒにドンヨンの存在さえ残っていたら、ここまでひどくはなかったはずで、
それはビンにとっても同じなのかなと(←ビンはがんばってますが)
運命とはいえ、ガンヒもビンも救いがなくてかわいそうです。

わたしはジュニ父の秘書のチェさんが苦手です。
彼は本物のジュニの味方です。
確かにガンヒとガンヒ母の行動は彼にとって許せないのだろうし
気持ちはすごくわかるけれど、本物のジュニが生きているとわかったときから
ガンヒをじゃまもの扱いするのはやめてほしいです。
チェ秘書はジュニ父の本当の気持ちを代弁している存在なのかもしれませんが
ずっとそばで2人を見てきたのなら、ガンヒがジュニとしてどれだけ父を愛してきたか、
それが偽りではないことはわかってるはずですよね。
少なくともガンヒはジュニが生きてたことはずっと知らなかったのだから。



ジュニ父は、ガンヒがドミがジュニであることを知りながら自分に隠していたことを知ってしまいます。
ジュニ父の行動がかなり気になります。やっぱりガンヒのこと誤解してしまうのでしょうか?
そうではないことを祈りながら次回を待ちたいと思います。


ファッション70s #22

2006-08-12 | ファッション70s
ドミのジュニとしての記憶が戻りました。


ドミがジュニであることを知ったドンヨンは、ジュニであることを拒むドミを
「いつかは思い出すことだから」とジュニの子どものころの
思い出の場所に連れて行きます。
ドミは記憶を失うきっかけとなった銃で撃たれた場所で
全ての記憶を取り戻します。
「記憶を取り戻したとき、お姉ちゃんに一番会いたかった」とジュニを取り戻したドミが思う、
ガンヒと支えあっていた日々を。

わたしがガンヒびいきになってしまうのは、ガンヒの愛が
とても不器用だからです。
ガンヒ母の複雑な愛で育った彼女は、愛され方を知らないのに
でも戦争でジュニと2人きりになってしまったガンヒは、
自分だって子どもだったのに、ジュニを必死に守ろうとしていて。

愛を受けることを知らない彼女が、ジュニに与えていた愛を思うとき
今ガンヒが悪いことをしていても
子どものころのガンヒが本質だと思うし、今でも彼女の根っこは変わってないと思うのです。



ドミはすごいです。
自分がジュニだと知っても「今のままでいい」といいます。
彼女はしっかりとガンヒ母に愛されて育ってきたから
「自分はガンヒの代用品だ」と思うことなんてなくて、母の愛情を疑うこともなくて。
怖いのは自分が事実を知ったことで母が自分の前から姿を消してしまうことで。
実母に育てられていた幼いころから、たくさんの愛情を受けて育ったら
こんなふうにまっすぐに生きられるのでしょうか?
これが、彼女の本質なのだろうとは思うのですが、
こんなふうに生きているから、ドミにはたくさんの幸せが舞い込んでくるのだと思います。

まさに天使のようです。



ファッション70s #21

2006-08-11 | ファッション70s
代用品・・・ある物の代わりに用いる、間に合わせ の意。
「名前も年齢も捨ててジュニとして生きてきて、ガンヒはもういないのに
本物が見つかったらガンヒに戻れというの?
生きているとしらなかったら今もジュニの代用品だったはず」
本物のジュニの消息をつかむため、ガンヒ母に会いに来たジュニ父に
自分の気持ちをぶつけたジュニ。
「ジュニ(ガンヒ)がかわいそうだ」 というジュニ父に
「今のお嬢様よりジュニお嬢様のほうがかわいそうです。
今のお嬢様は会長に愛されて育ちましたが
ジュニお嬢様は離れているのですから」 と答えたチェ秘書。
代用品として愛されていても、愛されていたらジュニは幸せなのでしょうか?
裸足でガラスの破片の上を歩くような気持ちだとしても。

代用品という言葉で思い出されたのが
大人になったジュニが、
子どものころ手放したドンヨン母の形見の真珠を大邱で探すけれど見つからなくて
代わりの真珠をドンヨンに渡す場面でした。
「これを本物だと思って」とドンヨンに渡したジュニ。複雑な表情のドンヨン。
真珠をドンヨンに渡したジュニは、
無意識のうちに代替品が本物と同じ価値(存在)を持って欲しいと
思っていたのかもしれないです。
代用品は本物になりえないことを知っているけれど、
でも大切な人にとって本物になりたいというジュニの気持ちの表れだったと思うのです。

「誰も自分が一番大事」なのだからと
自分のエゴで周りを苦しめていることに傷つきながらも
これ以上ドミから大切なものを奪われるのが嫌で、必死に守ろうとするジュニは
その結果ますます自分を傷つけています。

右手の機能を失ったビンを香港に残して帰国したドンヨンは
ドミが本物のジュニであることを知ったようです・・・。

ファッション70s #19-20

2006-08-03 | ファッション70s
ドラマだとはわかっていても胸をかきむしられるような気持ちになることがあります。
ビンの、そしてジュニの心が痛すぎて。
ジュニ父がジュニを、ジュニ(ガンヒ)ではなく失ったジュニとして見ていたということ、
ジュニはずっとわかってはいたけれど、
やっぱりジュニ父の口から直接語られる言葉は重すぎて。
「許せそうにないわ」ジュニが愚かな道に進むのではないかととても心配です。


ジュニが「愛されたい」ことを、ドンヨンもジュニ父も充分すぎるほどわかっているのに
彼らがみているのはドミであり、本物のジュニ。
ドンヨンはガンヒを捨てて生きてきたジュニの気持ちを誰よりもわかっているはずなのに
でも彼はジュニを愛することはなくて、彼が愛しているのはドミ。

ビンとのことを隠していたドミを、ドンヨンがやさしく抱きしめる場面をみたとき

以前ドミの存在を隠していたジュニを責めたドンヨンが思い出されて

ドミの気持ちは理解してあげるのに、ジュニの気持ちをわかっていても無視する彼に

なんて人の心は残酷なんだろう、どうしようもない人間の愚かさを突きつけられます。


もし今後ジュニが愚かなことをしても、理解してあげたいと思うくらい
ジュニがかわいそうでしかたがありません。

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ものすごくジュニびいきな感想になってしまったのですが
ドミにはこれから幸せが待っているのは間違いないので
ジュニにも少しでも幸せになってほしくて応援してしまいます。