皆無斎残日録

徒然なるままに、日々のよしなし事を・・・・・

世は事も無し

2010年12月12日 11時25分42秒 | 雑記

師走になって、日を重ねるごとに心なしか慌ただしさを感じて心急く。海老蔵事件を見て、芸能界がヤクザな世界であることを再確認し、日本は豊かで平和で曖昧な国なのだと思った。


「不景気だ」「仕事がない」と言いながらも、世間では携帯電話は殆ど一人に一台、自動車は家庭に一台。二台持つ家も少なくない。何十年によっぽどの変わり者か無知なものが一人くらい餓死することがあるかもしれぬが、餓死する者はいない。あれこれ不平不満は言っても暴動などは起こることもない。食料自給率が云々と言っても毎日大量の手つかずの食べ物を廃棄している。これを豊かと謂わずして何を豊かと謂う。


尖閣諸島も北方領土も見て見ぬ振りの事勿れ主義の国民精神だ。これを平和ボケと言わずして何を平和ボケという。どんな不祥事不始末をしようと、自国に不利益な政策をしようと政治家で殺される者もいない。政治家とは殺される覚悟をしてする仕事である。


そんな国民であればこそ、政府は、祭りの餅まきの様に僅かな金でも与えれば人は喜び、金持ちから金を巻き上げれば喝采するのだ、という妬み嫉みの様な人間精神の卑しい部分を頼りにした考えで政策を実施し制度を創るのだ。そして国民は益々卑しい精神の国民になるのだ。


独立不羈」とか「矜持」とかいう言葉の根源である「ここから先は一歩も引けぬ」という戦う精神を失っては野蛮人にも劣るだろう。




庭仕事

2010年12月05日 09時05分33秒 | 自然・風景

昨日は、庭仕事を少ししました。


買ってあった、小砂利6袋、敷石ブロック10枚を使って、自分のログハウス前の手入れをしました。


埋めてあった大小さまざまな石を掘り出し、地面を均し小砂利を敷き詰めて、下の写真のようになりました。素人仕事としてはまずまずの出来栄えだと自画自賛



 


それは良いとして、1時間半程の身体を使った仕事なのに、終わると息が上がり、眩暈ごときものや吐き気ごときものがするのには参ってしまった。気持ちは青年のつもりでも齢は正直です。つくづく思い知られ、がっくりきました。その上、今日はあっちこっちが痛い


 



松浦漬

2010年12月03日 18時23分18秒 | 料理・飲食物

写真は、子供の頃一、二度口にしたような記憶があり、その時は美味しいとも思わず、変な食べ物だと思いもして、以来口にしなかったもので、松浦漬という缶詰です。佐賀県の松浦地方は昔捕鯨が盛んだった地域で、その名残でクジラを使った名産品があるようで、これもその一つです。クジラの軟骨・蕪骨(かぶらぼね)の酒粕漬けです、唐辛子も入っているようです。


何年か前、長崎県佐世保市から一時間ほどの川棚町というところにいる、叔母の所に祖母の墓参りに行き、その折、従姉と一緒に佐世保の街に出たとき、ふと脳裏に浮かんだので、デパートに行ってお土産がてら、買って帰りました。


帰ってから、ご飯にちょっとづつつけて食べたらおいしくてご飯が進みます。以来、折に触れて買って送って貰って食べてます。家の他の者は誰も食べませんので、私一人専用です。お酒の当てにもとてもいいと思うのですが、生憎私は下戸ですのに感想は言えませんが、一度飲める人に差し上げたら、その人も「とても美味しい、酒だけでなくご飯にあう」という感想でした。


いつもは1缶1200円のものを送って貰っているのですが、1缶2800円くらいのものがあるそうです。どう違うのかしらん?入っている蕪骨の数でも多いのかしら、一度は買って食べてみたいなぁ...


ネットで調べていたら製造元の松浦漬本舗がありました。インターネットでも購入できるようです。これからは従姉の手を煩わせなくても済みます。酒飲みにも、下戸にもお勧めの一品です。





イソップ物語~415、469

2010年12月01日 18時30分17秒 | 読書・工作

師走になりましたね、イソップ物語もこれでおしまいです。


イソップ物語415「犬と鍛冶屋」


犬が一匹、鍛冶屋の家に住んでいた。皆が仕事をしている間は、犬はぐっすり眠っていたが、坐って食事という時になると、むっくり起きて来て、尻尾を振り振り主人たちの所へすり寄って行く。鍛冶屋たちが犬に向かって言うには、
「重たいハンマーを打ち合わせる音にも一向に起きて来ないのに、奥歯を噛み合わせるあるかなきかの音に跳び起きてくるのは、どういう訳だ」


人の言うことを聞かぬ人間でも、利益が期待されることにはいそいそと耳傾けるが、気に染まぬことの場合には、まったく冷淡である、ということをこの話は説き明かしている。


イソップ物語469「ライオンに欺かれた牛」


ライオンが牛を見た。食べたかったが、角にやられるのが怖かった。恐怖を薬にしても空腹の病は治らない。飢がライオンに勝ち、牛と渡りあうよう促したが、やはり大きな角は脅威だ。遂に飢の言うままに、偽りの友情を装って牛にすり寄った。禍が眼前にある時は、勇気でさえ怯む。力で勝つには危険が大きいと見た時には、密かに企みを事とするものだ。ライオンは言う。
「あなたの強さには脱帽です。美しさは感嘆のほかありません。その頭、お姿、おみ足、おん蹄、何て素晴らしい。ただ頭の上に、何たるお荷物を乗せておられるのか。そんな役にも立たぬ鬱陶しいものは外しておしまいなさい。頭の様子が良くなりますし、重くもなくなって、良いことずくめの変化です。ライオンと平和にやっている時に、どうして角など要るのですか」
牛はこれに従った。強力な武器を投げ捨てて、以後ライオンにとって扱いやすい危険のない食事になった。


このように、偽りを隠した敵を信じると危険なことになるのだ。


子供向けに生ぬるくしたのより、元のままの方が面白いですな


自戒
いい話が多いなぁ.....<m(__)m><m(__)m></m(__)m>



パグ犬きなこの写真日記

日記No.2……2010年3月~

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