狩野川漁協・最新河川情報ブログ

狩野川漁業協同組合のブログです。
伊豆・狩野川の河川状況を逐次お伝えしてまいります。

9/11 伊豆日日新聞掲載より

2013年09月13日 16時50分20秒 | 雑談

9月11日 伊豆日日新聞掲載

   古里のアユ    

 9月に入り朝晩涼しくなってきました。アユも確実に年を取ってきています。釣り人はこのことを「アユが老

けてきた」と言います。雄はおなかに婚姻色と呼ばれる赤い線が出始め、雌はおなかが徐々に大きくなり、

子どもをしっかりと育てています。

 

 また雄は雌より先に産卵のために川を下る準備に入ります。まず瀬に入り餌をたくさん食べ、精力をつけ

ます。そのため9月は友釣りでは雄がたくさん掛かります。特にアユは下るときに頭を上流に向けて尻尾か

ら下ります。ゆえに下流に流れが落ち込むすぐ上にいることが多くなります。

 

 9月中旬になると雄は産卵場にに下り始めます。そして雌がやってくるのを待ちます。一方、雌は下る準

備に入ります。おなかの子はほぼ育ちあがり、出産に備え餌をしっかり食べ体力をつけます。そして徐々に

川を下り、雄の待つ産卵場に向かいます。

 

 アユは人間と違い多夫一妻制で塩損を確実に残すために2回に分けて別の場所に産卵をし、1匹が産む

卵の数は大きさによって違いますが、2万個から4万個です。

 

狩野川における出産場所は大仁から下流で、その期間は10月から12月くらいまでの間になります。

                            

                                

                               狩野川漁業協同組合 組合長 植田正光

 



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