狩野川漁協・最新河川情報ブログ

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伊豆・狩野川の河川状況を逐次お伝えしてまいります。

10/9 伊豆日日新聞掲載より

2013年10月10日 16時44分33秒 | 雑談

10月9日 伊豆日日新聞掲載

   古里のアユ    

 10月に入り日照時間が短くなると、アユは産卵場に入り産卵を開始します。まずお腹の左右にある卵巣

の片方が成熟し産卵に入ります。そして場所を変えてもう片方の卵が成熟したら産卵します。

 

 

 これはアユが確実に子孫を残すための知恵です。産まれ卵に雄が精子をかけると受精が成立します。受

精が整った卵は、15日から20日でふ化し、川を下ります。そして48時間以内に海に入ります。

 

 この時間内に海にたどりつか「ふ化仔魚(しぎょ)」=ふ化したばかりの魚=たちは死んでしまいます。運

よく海にたどりついても、今度は海の魚に食べられたりして、生き延びるのは0.01%程度で生き延びたア

ユは母なる海で3か月程度過ごし成長します。

 

 このことから逆算しますと、10月の初めに産卵し生まれて幼アユは、1月の後半にそ上を開始することに

なります。産卵を終えたアユはゆっくりと川を下り一生を終わります。一部は水温の高い柿田川へ入り、そし

て一生を終えます。

 

 

 そもことから考えると、今年の狩野川における産卵数は春のそ上量から見て、現在川に残っている雌アユは10万匹、1匹が平均2万5千個の卵を産むと思われるので、250億個前後ではないかと推測できます。

                            

                                

                               狩野川漁業協同組合 組合長 植田正光

 

 

 

 



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