カンレの日記

還暦の年から始まったブログ、いつの間にか古希そして喜寿を迎えた日々のこと。思いのままに。

どくだみの思い出

2007年06月14日 | 思い出話

毎年今の時期になると、庭先や、道端に

どくだみの花も、咲き始めます。

どくだみの花を見ると

Photo_629  毎年のように

思い出すことがあります。

乾燥し、煎じて飲まされたり

腫れ物(おでき)が出来ると、貼って治したり

私の、小さい頃は

薬草として欠かせないものだったようです。

使い方は

根っこの白い部分を、紙に包んで囲炉裏で焼いて

ペースト状になったものを、局部に貼るんです。

50年経った今でも、鮮明に覚えてることがあります。

首の後ろ側に、大きな腫れ物が出来た時でした。

朝晩、どくだみを貼られて

3日くらい経った頃でしょうか?

腫れ物の膿が、表面に出てきたあたりに

父親が、矢針って言ったかなぁ?

手術用メスのようなものを、研いで準備しているんですよ。

もちろん、私のおできを手術するためです。

そのときの、恐ろしかったことと言ったら・・・

そして、近所の伯母さんまでが

泣き叫ぶ私を、押さえつけ

とうとうメスは入れられました。

痛かった記憶よりも

怖かった記憶が、忘れられません。

あの頃は病院も少なく、遠いし、不便でした。

よほどのことがなければ、病院には行かず

民間療法で治していました。

今では、考えられないことですが

それが現実でした。

でも、不思議によく治ったものです。

こんなこと、今は通用しませんが

「少しは、そんな努力も必要かなぁ」

「そしたら医療費もだいぶ節約でき

保険料も少なくてすむのかなぁ?」

な~んて、ちょっぴり思った日でした。

コメント (10)
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