毎年今の時期になると、庭先や、道端に
どくだみの花も、咲き始めます。
思い出すことがあります。
乾燥し、煎じて飲まされたり
腫れ物(おでき)が出来ると、貼って治したり
私の、小さい頃は
薬草として欠かせないものだったようです。
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使い方は
根っこの白い部分を、紙に包んで囲炉裏で焼いて
ペースト状になったものを、局部に貼るんです。
50年経った今でも、鮮明に覚えてることがあります。
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首の後ろ側に、大きな腫れ物が出来た時でした。
朝晩、どくだみを貼られて
3日くらい経った頃でしょうか?
腫れ物の膿が、表面に出てきたあたりに
父親が、矢針って言ったかなぁ?
手術用メスのようなものを、研いで準備しているんですよ。
もちろん、私のおできを手術するためです。
そのときの、恐ろしかったことと言ったら・・・
そして、近所の伯母さんまでが
泣き叫ぶ私を、押さえつけ
とうとうメスは入れられました。
痛かった記憶よりも
怖かった記憶が、忘れられません。
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あの頃は病院も少なく、遠いし、不便でした。
よほどのことがなければ、病院には行かず
民間療法で治していました。
今では、考えられないことですが
それが現実でした。
でも、不思議によく治ったものです。
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こんなこと、今は通用しませんが
「少しは、そんな努力も必要かなぁ」
「そしたら医療費もだいぶ節約でき
保険料も少なくてすむのかなぁ?」
な~んて、ちょっぴり思った日でした。