直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

夜明け前…

2015年04月27日 | 日記
4月27日、冷たい飲み物が欲しくなる季節になってきました。

今日は、午後からヘルパーさんの話し合いが行われました。
私は、直接関わることはほとんどないので、実情を全て把握している訳ではありませんが、この事業は運営が難しい事業です。

障がいのある人の状況は、お一人おひとり大きく違い、各々のケースに沿って細やかな支援が求められます。特にお子さんのケースをお預かりする場合は、短期間で状況が変わっていくことが多いので、綿密な打ち合わせが必要です。

しかし、それだけの単価は評価されていないため、どこも資金と人財を持ち出して事業を運営していると聞きます。

自立支援法が総合福祉法に変革しようとしていた数年前、在宅福祉の充実を大いに期待しましたが、結局、総合支援法で決着して、居宅支援事業をはじめ、在宅福祉は取り残された形になってしまいました。

グループホームは報酬的には評価されていますが、運営が密室になりやすいという課題を解決するまでには至っていないのが現状です。

島崎藤村の小説「夜明け前」は、江戸から明治に時代が変わり、新政府に大いに期待した主人公が、蓋を開けてみると、更に悪化していく状況に希望を失い…
というお話だったと記憶していますが、現在の障がい者福祉は、まさに「夜明け前」です…

しかし、あきらめてはいけません。
現実を見据えて、職員が学ぶことはもちろんですが、本人やご家族など当事者さんの声を、粘り強く行政に説明していくことが、大切です。

諦めず、粘り強く、粘り強く…
頑張りましょう!

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