直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

明日のことを思い煩うなかれ

2016年11月07日 | 日記
11月7日
今日もいい天気。
明日から天気が崩れるなんて思えないような過ごしやすい穏やかな一日でした。

お昼、食事の時間。
先週、足を痛めて歩くことが出来なかった就労支援センターの利用者さん。
病院を受診して、何とか回復したようですが、まだ足が少しおぼつかない様子。

それでも、私を見ると、笑顔で近づいてきて、「(この前は)ありがとう。」と一言。

支援者としては、嬉しい瞬間です。

「よかった。大事にしてね。」と言葉を返します。

彼はもう70代。
毎日、就労支援センターに通うことがどうなのか…

10年前。
当時、就労支援センターの立ち上げに関わった私。

一般企業を定年で退職した彼らが、もうひと頑張りする場として、
「いけるところ(歳)まで、働いてもらおう」という想いで、就労支援センターを利用していただくことにしました。

あれから既に10年。

時の過ぎる速さに戸惑いながら、高齢の利用者さんに対して、何らかの方向性を出す時が近づいていることを肌で感じるとともに、その時には、責任もって立ち会わなければいけないという気持ちでいます。

本人さんは、まだまだ働く気です。
しかし、衰えは直ぐそこまでやってきています。
あとどれくらい、今日のように彼と言葉を交わす日々を続けられるのか…

聖書に、
「明日のことを思い煩うなかれ。明日のことは明日思い煩え。」
という言葉があります。

今日を大切にしなければいけない。
今日一日を笑顔で過ごせるようにしよう。

そう思いつつも、明日のことを思い煩っている私がいます。