直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

友愛の丘

2016年01月28日 | 日記
1月28日
昨日に続いて岐阜で開催している、障害者支援施設部会全国大会に参加しました。
私の役目は今日もご来賓の送迎。
記念講演講師、アイエスエフネットグループ 代表 渡邉幸義様 ご一行を岐阜駅までお迎えした後、早めに帰られるご来賓を岐阜駅までお送りさせていただきました。

短い時間でしたが、行き帰りの車内では様々な方々と話をさせていただけてありがたかったですし、何よりも事故なく、無事に役目を終えることが出来て本当に良かったです。皆さま、ありがとうございました!
m(_ _)m

・・・
今日は、日本福祉大学スキーバス事故があった日。

1985年1月28日早朝、スキー実習のために長野県下のスキー場に向かうバスが長野市郊外の犀川に転落し、教員1名、1年生22名、バス乗務員2名が帰らぬ人となりました。

私はこの事故で、福祉大に進学した高校の部活の後輩を亡くしました。
試験期間が終わって休みになっていましたが、テレビを観て驚き、とにかく大学に行ったことを覚えています。大学に行くと同じように集まった学生でいっぱいでした。
状況を聞いて岐阜に戻り、部活の仲間たちと彼女のお葬式に参列しました。

森 志真 さん
彼女は学内で会うと、いつも笑顔で挨拶をしてくれる、礼儀正しく優しい後輩でした。
あの事故が無かったら、50歳。きっと福祉の世界で活躍していたと思います。
今でも、この時期になるとあの時のこと、彼女の優しい笑顔を思い出すのです。

日本福祉大学美浜キャンパスには「友愛の丘」、犀川の事故現場には慰霊碑があって、毎年、学内追悼集会と、現地での法要が行われています。
私も、大学に行く機会があると、「友愛の丘」を訪れるようにしています。

あれから31年。
先日、軽井沢にて、またもや痛ましい事故が起きてしまいました。
前途ある若者たちが命を落としてしまうことは、本当に悲しい。

ずさんな運行管理、行き過ぎた価格競争など、事故の原因は色々と報道されています。
ただ、これらは決して他人事ではなく、私たちの仕事においても、利用者さんの健康・安全を守る仕事であるとの自覚を、更に強く持たなくてはいけないと思っています。

31年前スキーバス事故が起きた、犀川の慰霊碑にはこう刻まれています。

湖底に沈める
若き命たちの尊き思い 悲しみを
二度とあらしめぬために

私も日福大同窓生の一人として、「若き命たちの尊き思い」は、何十年経っても「友愛」で結ばれている… という思いで、福祉の仕事をしていこうと思います。