直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

非常勤講師 Part.7 ~ 大切なことは何度も話す。

2016年01月06日 | 日記
1月6日
おかげ様で、ワンちゃんの具合はずいぶん良くなりました!
足のふらつきは仕方ありませんが、「食べること、出すこと、よく寝ること(具合が悪い時は横になるのも辛そうだった)」が整うと元気になります、人間も犬も一緒です。

さて、身寄りが無く、財産も乏しい方々にとって、現行の成年後見制度は利用が難しい制度です。
この問題をなんとか解決しようということで、県内の知的障害者施設等の施設長を中心に数年来にわたって様々な議論や準備を進め、一般社団法人岐阜県知的障害児者生活サポート協会を立ち上げ、昨年より成年後見センターを運営することになりました。

私はこの協会の理事を仰せつかっており、午後から成年後見センターの運営会議に参加しました。しかし、今日は大学の非常勤講師の予定が以前から決まっていたので、会議の途中で中座させていただきました。申し訳ありません。
法人後見としての機能を確固たるものにしていくには、まだまだ時間を要するかと思いますが、知的障害のある方々の人生を護っていくためには、成年後見制度に対応していくことは重要であり、私も出来る限りのことをしていきたいと思っています。

・・・
大学の講義は、ほぼ一カ月ぶり。
私が学生のだった頃も、大学は受験の関係などがあって、お正月休みはほとんどありませんでした。…でも、4年になるとほとんど学校には行かなかったな~(^_^;)
学生さんに聞いてみると、講義は1月4日から始まっているそうです。学生さんのお正月は忙しい!
それでも多くの学生さんが、今日も笑顔で気持ちの良い挨拶をしてくれました!
ありがとう~♪

本題に入る前に、昨年末の講義で十分お話できなかった「ケースワークの視点」について、再度お話をさせていただきました。

・ 問題を「〇〇が悪い…」と簡単に決めつけてはいけない。それぞれに事情を理解する。相互理解が大切。
・ 人のつながり、社会のつながりを信じること。信頼関係の構築が大切。
・ 「就労させた…」ことが“実績”ではない。クライエントの生きる喜びや希望に寄り添った支援が大切。

実際の現場では思うようにならないことが多くて、道を見失ってしまうこともあります。その時に「ケースワークの視点」が良い道標になると、お伝えしました。

今日の講義テーマは「低所得者等への就労支援における連携と実際」
ケースワーカーの基本的視点、役割及び、就労支援のプロセス(面接、アセスメント、プランニング、モニタリング)についてお話をしました。
今日の講義は、冒頭に話した「ケースワークの視点 = 相互理解、信頼関係の構築、寄り添う支援」を、繰り返し伝える内容になってしまいました。
講義をしている私が「また同じ話になってしまった…」と感じているのですから、聴いている学生諸君は耳にタコがいっぱい出来てしまったと思います。
それでも、今日はあえて、何度も何度も同じ話を繰り返しました。

講義も残すところ3回です。
「相互理解」「信頼関係の構築」「寄り添う支援」
大切なことは何度も話そうと思っています。