男は苦しんで嘘をつくが、女は楽しんで嘘をつく。
妻は、私を横目に見ながら
「主人は、出掛けていて、今いません」
という。電話を切って
「『なんとか商事』だって。投資の勧誘みたい」
と、悪戯児のような目をして笑う。
また別の日は「母は、留守です。・・・。そうです」
と電話で返答している。
「『娘さんですか』って聞くから、
『そうです』って言ってやった」と涼しい。
「嘘も方便」を楽しんでいる。
昨日は、妻が突然昔の事を言い出した。
「お父さんを送り迎えしながら、時々思い出す事がある。
私が『自動車の運転免許を取りたい』
と言った時、お父さんは
『女だてらに、取らなくっていい。危ない』
と言ったんだよね」という。
「いつ?」
「だから・・・、35年位前かな」
執念深いのか作り話なのかは知らないが、
覚えていない。
何んで今頃になってと思ったが
「これからもお願いします」
と頭を下げておいた。
妻は、私を横目に見ながら
「主人は、出掛けていて、今いません」
という。電話を切って
「『なんとか商事』だって。投資の勧誘みたい」
と、悪戯児のような目をして笑う。
また別の日は「母は、留守です。・・・。そうです」
と電話で返答している。
「『娘さんですか』って聞くから、
『そうです』って言ってやった」と涼しい。
「嘘も方便」を楽しんでいる。
昨日は、妻が突然昔の事を言い出した。
「お父さんを送り迎えしながら、時々思い出す事がある。
私が『自動車の運転免許を取りたい』
と言った時、お父さんは
『女だてらに、取らなくっていい。危ない』
と言ったんだよね」という。
「いつ?」
「だから・・・、35年位前かな」
執念深いのか作り話なのかは知らないが、
覚えていない。
何んで今頃になってと思ったが
「これからもお願いします」
と頭を下げておいた。