昔、
親族中心の小規模企業の経営指導をしていた時、
「社長が四十歳代になったら
遺産相続を開始しなさい。
そして、
五十歳代で銀行に息子の顔を繋ぎ、
六十歳代になったら息子に経営を移譲しなさい。」
という指導をしてきた。
「死ぬまで俺が、俺が」
の経営者が多い小規模企業にとって、
次期経営者の手腕が企業の死命を制するからである。
黒松の芽欠きをしている。
樹形が固まった庭木は、
成長を極力抑制する事がポイントとなる。
だから大きな芽は欠き、最も小さい芽を残す。
時々、
枝の先端から何センチか元へ寄った所に
小さな芽が出る事がある。
本当は、
この芽を最も大切にしなければならないのだが、
その芽が誠にデリケートで、
葉を削ぐ時のほんの少しのストレスにも欠けてしまう。
いま、議員の世襲制が問題になっているが、
創始者や先代の強さに比べて、
二代目のひ弱さやスケールの小ささが目立つ。
背水の陣を経験せず、
必死の覚悟も無く、
生き延びて来てしまったからであろう。
親族中心の小規模企業の経営指導をしていた時、
「社長が四十歳代になったら
遺産相続を開始しなさい。
そして、
五十歳代で銀行に息子の顔を繋ぎ、
六十歳代になったら息子に経営を移譲しなさい。」
という指導をしてきた。
「死ぬまで俺が、俺が」
の経営者が多い小規模企業にとって、
次期経営者の手腕が企業の死命を制するからである。
黒松の芽欠きをしている。
樹形が固まった庭木は、
成長を極力抑制する事がポイントとなる。
だから大きな芽は欠き、最も小さい芽を残す。
時々、
枝の先端から何センチか元へ寄った所に
小さな芽が出る事がある。
本当は、
この芽を最も大切にしなければならないのだが、
その芽が誠にデリケートで、
葉を削ぐ時のほんの少しのストレスにも欠けてしまう。
いま、議員の世襲制が問題になっているが、
創始者や先代の強さに比べて、
二代目のひ弱さやスケールの小ささが目立つ。
背水の陣を経験せず、
必死の覚悟も無く、
生き延びて来てしまったからであろう。