タイトル通りで、るろうに剣心の撮影に使われた万田坑です。
京都大火編の最初のシーンで、長時間映し出されます。
暗い場面が多いので見難いですが、「ここが使われた場所だな」は何となく分かります。
とにかく、セット物ではない本物レンガ造りの建物が "明治" を感じさせます。
事務所と奥が竪坑櫓
間近で見る竪坑櫓
竪坑櫓の中は今 こんなふうに塞がれています
当時ここは 約274メートルの深さで 閉山時に土砂で全て埋められました
竪坑櫓と機械棟。
機械棟の中にある巻き上げ機
映画の最初50秒ほどのシーンで使われた修理工作機械棟。
映画では上の鉄骨奥の方からこちら向きにカメラが据えられ撮影。
左の建物が窓格子の見える修理工作機械棟で 奥に竪坑櫓の鉄骨。 (映画るろうに剣心より拝借)
撮影に使われた、炭鉱夫たちの通路とトンネル。
実写を画像処理で作成
ここのトンネルは見ての通り軌道が敷かれています。
残念ながら、今は通れません。
映画 るろうに剣心より拝借のワンカット 上のトンネルはこう使われています
三池炭鉱・万田坑跡は熊本県荒尾市ですが、ここから北へ1.4kmほどの所には、同じ三池炭鉱・宮原坑跡(福岡県大牟田市)も残されています。
どちらも一見の価値ありです。
竪坑櫓の横には、三池港まで石炭を運んだ軌道敷跡が朽ちるままに残されています。
勿論ここを歩くことも出来ます。
こんな風景が残っていて、ここに立つと感慨深いものがあります。
とにかく広いです。
除草など最低限の管理もこの広さでは大変なはずで、それでも「今まで残して来た贅沢さ、余裕は何だ?」を感じさせられます。
九州に来たら是非立ち寄って欲しい、こんな遺物が好きな人にはたまらない所でしょう。
幼い頃、まだ動いていたこの炭鉱列車に乗れたのは幸いでした。