異なる洪水

洪水は長い時間をかけて、タイの首都バンコクに到達した。

それは平地の少ない日本では考えられない事だ。
東京では江東区に海抜０メートル地帯がある。
おそらくそれと同じ海抜０メートル地帯がタイの国土の多くを占めているのだろうか。

タイの洪水は毎年あるので特別な事ではない。
しかし今年は過去にない大洪水であるらしい。
日本の洪水が短期で瞬間的に破壊するのとは対象的にゆっくりと押し寄せる。
しかも長い時間滞留し、その間は復旧活動もできない。

タイは昭和から現在まで日本とつながりが強く、日系企業が工場を建て、食や遺跡を求め観光に訪れる。また東南アジアの中でも親日派の国だ。
日本では3月11日の震災でタイの人たちから義援金を送ってもらったそうだ。
今度はタイの人たちに恩を返す番である。

そんな中、今度はトルコ東部で大地震。
トルコも親日派の国で、同じアジアの西の両端に位置している。トルコの人々は日本がアジア諸国の中で最初に欧米と肩を並べた国として誇りにしている。
（でも今はどうだろうか）

そんなトルコの大地震も友人の災難。トルコの人たちにも恩を返さなければ。
いま世界は助け合わなければならない。
奇しくも災害のために世界はひとつになるかもしれない。