お陰様

お陰様と言う人が少なくなった。
死語なのだろうか？
私も含めて多くの人が自分の力を過信しているなか、消えてしまったのか。

それを思い知らされたのが、２０１１年の東日本大震災であった。
その時に有って当たり前の生活インフラが脆くも崩れた。
そして誰かのお陰で便利な社会が成り立っていることが分かる。

その少し前には早期退職制度が定着して、終身雇用が昔のものになった。
少子化も後押しして、労働力を補うためにも家計を助けるためにも、多くの主婦がパートにでるようになってきた。
そして専業主婦の母親はかなり減ってきた。

無くなって初めて分かるのは、独力で生きているのでは無いという事。
しかし無くなって気付くのでは遅い。
そして昔の家族の形が崩れてきて久しい。

まず生かされていると、日常のどこかで感じ、感謝の気持ちが無いのは寂しい事である。
いつの間にか日本も物の文化に変わり、心は乏しい社会になった。
ながらスマホのように、自分のためだけに精一杯で、他人を思うことは少ない。

人命も軽くなり、自分の感情だけで他人の命を奪うことが増えた。
それは加害者と被害者の両方の家族を悲しませる事になる。
子供達の楽しい夏休みが始まる７月なのに、なんて悲しい事件が多いのだろうか。

無事に平凡に暮らしていける今、この時を感謝したい。
明日は判らないのだから。
そして人はお陰様で生きているという事である。

空いてくる

昨日の土曜日から夏休みに入っている学校が多い。
3連休でもあり、旅行に出発した家族も多いだろう。
天気が不安定で山や海は心配だ。

うちには受験生がいるので、旅行に行く予定はない。
塾の夏期講習も始まっている。
また空いた時間は上の子供が教えてくれている。

上に兄弟がいるのは羨ましい。
私は一番目で、従兄弟も近くにいなかったので勉強を教えて貰えなかった。
夏休みの工作だけは父が手伝ってくれた。

私が父親として子供たちの宿題を見たのは、小学校の低学年まで。
やはり昔とは教え方も解き方も違う。
違う回答方法で教えられない。

夏休みの間は朝の通勤が楽なのが嬉しい。
暑さと闘うこの時期は熱が伝わらないように、隣同士お互い出来るだけ離れていたい。
つまり空いてくると、気も体も楽である。

９月には元に戻るとしても、良いものである。
会社もロング・バケーションを増やしてほしい。
もちろん他社だけにしてほしいが。

蝉の音（ね）

日曜の昼過ぎに蝉の音を今年初めて耳にした。
隣の公園に居るようだ。
夏らしく感じる。

まだ夏の隣りくらいの時期。
梅雨明け前のじめっとした暑さ。
外から吹き込む風は湿気を含んで重く感じる。

駅前の団地の広場に盆踊り会場が出来ていた。
紅白の提灯が並んでいた。
いよいよ夏休みが近いと感じる。

折り畳み式？

最近ロードレースに出るような装備の人を街に見かける。
たかが自転車といってもロードレースに出てくるような自転車はオートバイ位の値段がする。
私のチャリンコとは格段の差どころか比較さえも失礼ですね。

さて、先日見かけた方を紹介します。
家の近くで先ほど説明したような装備の人が車道から歩道の私を追い越した。
しかし後ろ姿を見てそのバランスの不思議さに驚いた。
その人が乗っていた自転車は折り畳み式のようにタイヤの小さな自転車だった。

軽快に走りあっという間に遠くへ走り去りました。
結局折り畳み式自転車かどうかはわからないままでした。
あとから笑いがこみ上げてきました。

すごい雲

雨の前の空
空から竜の足が伸びている
そんな事を想像させる

空の竜は水神樣の使いとも云われる
梅雨明けまでに何回竜に会えるだろうか
雨の日の空を眺めるのも楽しくなる