「人材」って書いたけど

前のページで、やる気があるのにストーリーテリングをやろうとして挫折する人のことを「大切な人材」と書いてしまいました。

あとで読み返すと、人間が国に奉仕する材料みたいで、悪い書き方だったと思いました。
自分の思う範囲を無意識に狭めているようなことを、自分でやってしまいました。

おはなし会などのイベントで語ることよりも、
個人的に自分の家族とか仲間とかに、自然に昔話や自分史とかを語れる方が
その人が豊かに暮らせるような気が、自分ではしているのです。
だから、「人材」などと組織構成員のような書き方は、ちょっと大げさでしたね。

また、合いの手「さーす」を要求して、「さーすって言わんねば語らね」と言ったという語り手さんの逸話を思い出し
やっぱり、自分が自信がないから相手の合いの手を待って語ったんだろうな、と書き加えることにします。

「おはなしをそっと置いてくる」というふうに私たちの世代は指導を受けたのですが、
それじゃあ相手の反応なんか関係ないですよね。
すごく上手に淡々と語って完成度が高いことを皆さんは目標に練習されるけど、
完成された語りは、補う必要がないわけで、合いの手もいらないですよね。

もう少し、ゆらぎがあるような語りが必要とされているような気がします。
絵本の読み聞かせなんかは、練習すればぐいぐいと相手を引き込むような読み方もできるようになると思います。
その他に、聞き手が「この人大丈夫なんだろうか」と感じるような不安定な読み方も、すごく聞き手を引き付けるような気がするのです。

 

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