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『わらべうたの研究』(武男と浪子③)

「武男と浪子を追って・その3」

こんなブログのページで申し訳ないようですが、小泉文夫資料室閉鎖と入れ違いに、書いておこうと思いました。高齢者施設への訪問の時にも、役に立つと思います。
私たちは研究者ではないので、「あれはたしかあの本に書いてあった」と思い出せればいいわけです。 

数年前、絵本の会がらがらどんの学習会で、各自が図書館の棚からわらべ歌の本を持ち寄ったことがある。そうして幾つかみんなで覚えたり、必要な本は会で購入したりして何年かたちました。
 ところがこの前、かなり詳しく調査されたわらべうたの本が他にもあるらしいと気づいて、あわてて見てみました。学習会のときは、今のように検索の習慣がなくて検索しなかったのか、データーがなかったのか、よく分からない。当時は沼垂図書館も小さかったし、棚に置きようがなかったのでしょう。



『わらべうたの研究(楽譜編)』小泉文夫/編 1969 わらべうたの研究刊行会
『わらべうたの研究(研究編)』小泉文夫/編 1969 わらべうたの研究刊行会
『子どもの遊びとうた』小泉文夫/著 1986 草思社

上の二冊は大判の本です。東京都の小学校から採集したわらべ唄がたくさん載っています。今では歌われなくなった、「悪い言葉遣い」の歌、替え歌もありました。「研究」って「良い物だけ集めてどうこうする」ことじゃないですよね。いろいろ集めて調べていくんですね。新潟は東京圏と考えるとこれらを知っている方も多いでしょう。特に楽譜編は、おもしろいし、懐かしいものが多く書かれています。
唱え歌約70、えかき歌約16、石けり3、おてだま5、まりつき22、なわとび36、じゃんけん18、お手合わせうた13、からだあそび21、おにあそび18。これらの楽譜と歌詞が載っています。

わらべ歌の「お教室?」では、これらのなかから良さそうなのを「選んで」教えてくれるのでしょう。でも、ある一定以上の年代の人は「選ばれなかった」歌のほうが思い出があるのだと思います。それらは、次の世代の子供には伝わらない、そういうサイクルになってしまっている。悪口唱え歌などは、「少しづつ悪いことをしゃべって発散させていくんだよ」というのが通説ですが、結局、新しいわらべうたの本にはあんまり出ていない。見た目の悪いことは、わざわざ自分ではやりたくないものです。

 どなたか、パソコン検索してひっかかってこの本にたどり着いてくれるように、いくつか書いておこうと思います。以前のページに書いた「いちばんはじめのいちのみや」は、明治10年代にルルーによって作曲された「抜刀隊」を原曲にして、その系統の演歌だそうです。明治から大正にかけてお手玉の歌として流行ったそうです。大正以降は「いちかけにかけ・・」として歌われたとのこと。 
 ちなみに、「たけお・なみこ」というのは小説「不如帰(ほととぎす)」の登場人物のようです。小説がそのメロディーに乗せられお手玉うたになったそうで、大人っぽい言葉は、年嵩の少女の作詞のようだとウイキペディアに書いてありました。
後日追記・・『覗き眼鏡の口上歌』へ

今どきのわらべうたの本には出てないけど、おもしろいと思った歌だけ書いておきます。

いろはにこんぺいとう・・・途中から「さよならさんかく」になっています。定番の「ひかるはおやじのはげあたま」も登場。

やだなやだな・・・いわゆる いっちゃおいっちゃお、せんせいにいっちゃお~です。

みっちゃんみちみち・・でました。みっちゃんみちみちうんこたれてかみがないからてでふいてもったいないからたべちゃった。まっちゃんまつから~~

○○学校ぼろがっこう・・・学校の帰り道に うさばらしに歌える

ソーダ村の村長さん・・詩の音読よりみじかい

あかりをつけましょ・・あかりをつけましょ100わっと~ごにんばやしの愚連隊

もういくつねると・・~~はやくこいこい霊柩車

たまごがわれてベテェちゃん・・・今のベティちゃんが、えかき歌になっている。これは珍しい。

いちれつらんばん・・いちばんはじめはいちのみや、と似ていて、日露戦争の戦いぶりなどが歌われている。

しなの町しなの子・・・中国民謡・太湖船の旋律だそうです。

山はしろがね・・替え歌あり。朝の四時頃、赤松君は~ 元歌と全然関係ない。子どもの発想のおもしろさ。

ぐんかんハワイ・・これもよくやった。今やってもおかしくないと思う。ぐんかんぐんかんハワイ、ハワイハワイ沈没、・・

グリコパイナップル・・これもよくやった。今流行ってもいいのに。

涙がぽろぽろ・・・当会の会員さんもおぼえていた。「青山土手から」「そのまたあとから」と同じ旋律。手合わせトントンしながら、いろんな動作をします。








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