講座の資料 その2

ストーリーテリングについて

                        おはなし日和 石倉恵子
                           (NPO法人語り手たちの会会員)                            

1 解釈
①  ストーリーテリング = 語り =「おはなし」をする 

②  我々(ボランティア含め)は民衆である→ 
           民話語りは民衆の語りである→
               民衆が試行錯誤した結果を図書館が収集していく。

2 制限
①   「図書館ではこう語らなくてはならない」というきまりはない。

   語り方…A:民話集など本の言葉をそのまま暗記して語る
         B:自分で構成し直して自分の言葉で語る
         C:AとBの混合

②   新潟市の図書館の「おはなしのじかん」は「図書館資料を使う」というきまりがある。
   そのため、出典となる本やCDを提示する必要がある。

③   個人で楽しむ以外は著作権に気を付ける

3 語源(臼田甚五郎/説)「語る」

心への衝撃(心を打つ)
かつ(搗つ)→かた→かたる→語る
        打つ→うた→うたう→歌う 

4 話の分類
   レジュメの 情報5の⑤参照
   民話には、伝説・昔話・世間話・神話 がある。
   昔話は無数にあるが、話型(桃太郎・舌切り雀・・・など)として名前が付けられている
   ものがある。
   話の断片(モチーフ)の組み合わせも無数にある。どれが正しい話ということはない。

5 覚える方法・・・耳で聞いてわかりやすいか。主人公主義か。
①  本(民話集など)から気に入る物を探す→覚える(上記ABC)→語り込んでいく
②  昔聞いた話を思い出す→本を参考にしながら自分で話の骨格を作っていく。
 「いつ」「どこで」「だれが」「どうした」(時系列に沿って)
③  CDを聞いて覚える。(そのままor自分の言葉で)
④  創作の話は著作権があるので、個人の楽しみ以外の時は著作権切れのものを探す。
    長い話の一部分をクローズアップさせてもよい。

いずれも、聞き手に対応できるように柔軟な語り。 

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