検索ワードで多いもの(追記あり)

ブログのアクセス解析をするときは、検索ワードを必ず見るようにしています。
「どんな言葉で探してこられたか」というのは、私にとってとても興味があるのです。

昔は図書館問題の言葉がよく見つかりました。「児童図書館」とか、「読み聞かせ 問題」 とかです。
今は、「マイクを首から下げる」「絵本と紙芝居の違い」「紙芝居 抜く方向」「手づくり紙芝居 ストーリー」などです。

「マイクを首から下げる」「絵本と紙芝居の違い」についてはたびたび書きましたので、書いていない2点について書きます。

「紙芝居を抜く方向」ですが、
向かって右から左に抜きます。絵が右から左に動くように見えるからです。
どうして右から左か、というと、絵巻物が源流だからです。
日本の文字は縦書きが本来の形ですが、上から下まで書いたら次の行は左に移ります。目が右から左に動くようになっています。ですから絵も右から左に動くように描かれていると思います。
 ところで、郵貯のCMで、向かって右方向に抜くようになっているのがありますが、これは文字が横書きだからです。
見ている人の目が左から右に動きますから、絵も右方向に動くように右に向かって抜くようになっています。
これはちょっと特殊な場合ではないでしょうか。

「手づくり紙芝居 ストーリー」という語句について。
この語句で検索されていることに、ちょっと驚いています。
語りたいことがあって紙芝居を作るのではなく、紙芝居を作りたいからストーリーを探しておられるのですね。私もずっとそうです。でも世の中には羨ましいことに、自分の地域の話を残したいために採話して紙芝居に書き残している方々もいらっしゃる。
 けれど、私などは引っ越しを繰り返し、いま住んでいるところにもそれほど強い思い入れがある訳でなく、新興住宅地やマンションやショッピングセンターに囲まれています。ちょっと面白そうな話があったと仮定しても、その関係の方々は今もそこにお住まいなわけで、無責任にめったなことを書くわけにいきません。せいぜいが図書館問題をブログに書くくらい。中都市に住む人間は、多かれ少なかれこんなものではないでしょうか。
遠い自分の子ども時代。それを語ったとしても、他の人にしてみれば ただのセンチメンタル。
自分の思いばかりが鼻につくような、そんなものは作りたくないですが、逆に 強い思いがないと作れないし聞き手を楽しませることもできないのではないかと考えたりしてもいます。

 「語り」もそうです。昔話の分類はおおまかに知っていて、昔話本もちょっと探せば見つかることでしょう。そこそこ覚えて想像して、想いをのせて語ることはできるけれど、「語らずにはいられない」という強い衝動はないのです。
手づくり紙芝居をはじめて20年位経つでしょうか。ふと立ち止まって、語りたい自分は、今、どこにいるのか、キョロキョロしています。
・・・・すみませんね。ストーリーを探して検索してこられた方々には、申し訳ないです。
こんな私にしか作れない紙芝居って、どんなものでしょうか。


(6月5日追記)
4日にこのタイトルで投稿したら、その日の検索ワードに「石倉恵子」というのがありました。きっと誰かが見ていて下さるのだと勝手にそう思って、嬉しい気持ちになりました。昔は、自分の名前で検索されていると分かると、ショックで心臓が締め付けられるような気分になったものです。年月を経て、図々しくなったのでしょうか。
そうそう、それから私にはたった一つ、残したい話があるのです。「15号のキャンバス」の話です。語り手たちの会の講座の終了の会で、「パーソナルストーリー」として語ったことがあります。けれど、絵に書くとなると、あの時、私を見てニヤリと笑った男たちのところで頭が白くなってしまいます。また、その中の一人のことを、私は、今現在 知っているような気がするのです。ええ、拉致協力者です。そして、今こんなご時世にそんな紙芝居を作って、ウヨクの人に見つかったらどうしようと、要らぬ心配までしているのです。ほんとに情けない。


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