紙芝居入門書

春です。新しく紙芝居をやってみたいと思われる方の参考になればと、本を2冊紹介します。たいていの図書館にあると思うので、取り寄せて見て、必要なら買えばいいと思います。          
新潟かみしばいクラブが2014年頃 ネタ帖を作る時、私が「紙芝居の入門書がない」などと『絵芝居』に投稿し、その後、編集出版されました。

① 『紙芝居入門1 演じ方のコツと基礎理論のテキスト』子どもの文化研究所/編 一声社/出版
  新潟市内では8冊所蔵されています。

② 『紙芝居入門2 おすすめ紙芝居400冊』子どもの文化研究所/編 一声社/出版
  同じく8冊所蔵です。ただ、新潟市の図書館にない紙芝居も多数載っているので、使えないものもあります。使うときは調べて、地域にあるものだけ使えばいいかと思います。

①の良いところは、「紙芝居はこうでなければならない」的な押し付けがないことです。自分たちで理論を作り出そうという気持ちがないところもいいですね。
 これが良くてこれが悪いとか、これが理論だ、と言い出すと、違うものを排除したり内部で争いが起こったりします。良いものを与えたいという気持ちは大切ですが、突き詰めると大人が子どもに与えるという感覚が全面に出てしまい、子どもの気持ちを大切にしようと思えなくなるので、注意が必要です。
 紙芝居を作る時のポイントも書かれています。私などはこういう本がなかった時代に始めたので、難しい本を読んで、意味がよくわからないまま始めました。たまたま子どもの頃漫画を描くのが好きで、コマ割りの漫画も描いたことがあったことが役に立ったのかも知れません。

②は、紙芝居のブックリストです。
自分で「ネタ帖」を編集した時に時間をかけて苦しんだのが「ジャンル分け」の部分です。その後新潟かみしばいクラブがネタ帖を発表したときに『絵芝居』に載せていただいたのが、「どういうジャンルで分けたかという表」でした。
一つの作品が2つ以上のジャンルにまたがっていて、それがすぐわからないと、利用価値が少ないのです。子どもの文化研究所からもネタ帖の注文があり、3冊送った記憶があり、参考にしていただけた様子で嬉しいです。
 ただ、②の本は、確かにジャンル分けされているけれど、ちょっと分かりづらいように思います。
それよりも、おすすめ紙芝居が出版社の差別なく、400リストアップされているところに価値があるように思います。いままでそういうのが無かったので。

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