脚本 『おばあちゃんのすべりだい』在宅編

『おばあちゃんのすべりだい』は結末が「入所」することになっていました。病院からの依頼でしたのでそのようになりましたが、他からの提案で「在宅」でも使えるようにしました。
具体的には、⑫と⑬画面の脚本が変更になります。

『おばあちゃんのすべりだい・在宅編』

⑫ その次の日、お父さんとお母さんは、役所の人と相談して、駅の近くの大きなお家に、おばあちゃんと一緒に行きました。そこのお薬で治るといいなあ、もう迷子にならないといいなあ。
 おばあちゃんは、帰ってきて、またお家で暮らすことになりました。
こうすけ君の家は変わっていきました。いろんな人がおばあちゃんの様子を見に訪ねてくるようになったし、おばあちゃんが暮らしやすいように工事もしました。おばあちゃんはお迎えの車でデイサービスに友達に会いに行ったりしているので、おかあさんも楽になりました。

⑬ 「山ですべりだいできるはずないと思う?だけど、おばあちゃんはこんなふうに夢の中で遊んでいるからできるんだね。」
 それから、みんながわかったことがあります。窓の向こう側の夢の中のおばあちゃんと、こっち側にいるおばあちゃん、両方あわせてたった一人の おばあちゃんだってこと。だから元気な人が工夫しておばあちゃんに合わせればいいんだってこと。ねっ。  

                               おしまい
平成21年7月 製作
           原案: 長野県 飯綱町立飯綱病院
           脚本・絵: 石倉恵子
         
参考文献
『コミュニケーションからはじまる認知症ケアブック』清水裕子/著(学研)
『目からウロコ!まちがいだらけの認知症ケア』三好春樹/著(主婦の友社)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 児童文学連続講座 脚本 『ボラ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。