多様性はあなたのため

朝日新聞29面の、下のコラムをいつも読んでいます。

3月23日の荒井裕樹さんの文章がとても気に入って、ブログに書こうと思いました。そのまま書くことはできませんが、どうして多様性が重要なのか、という説明です。「あなたのため」というのは、大事ですね。

絵本講師の説明や、あるいは図書館関係者の書いた本の中で
「この本を読み聞かせたら○○ちゃんはこういう反応をした。だからこの本は良い本だ。子どもはこういう読み方をするのだ」的な説明を何度も聞いてきました。『子どもに定番絵本の読み聞かせを』にも、あちこちにそういう部分があります。
 けれど私は、いつも「その子のこと、その瞬間のこと、はよく分かりました。それで、他の子はどうでしょうか。また、○○ちゃんは翌日はどんなでしょうか。」と心の中で言い続けたのです。ある一つの事象をとらえて、それを結論に持っていくのはやりすぎなんじゃないかと思いますし、それを堂々と言ったり書いたりする人は信用できないような気がします。
 自分自身も常に変化しています。同じ絵本でもその日によって感じ方が違うのは変化する自分のせいです。その変化する自分は多様性の中にいます。だから「あなたのため」であるのですね。多様性を大切にするのは、どんな人もどんな時も大切にすることに繋がります。

 研究するときに、それぞれの反応を記録するのは大切かも知れません。けれどそれに酔ってはいけないと思いますよ。行政も、その「うっとり酔い」をする指導者を、しっかり見極めてほしいと思います。受講する学生や私たちはいい迷惑です。

 

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