カメノ日記

僕カメノ(通称カメ)の遊び、学び、それから日々のでき事をつづる日記です。カメには前進あるのみ。カメも歩けば奇石にあたる。

「美空ひばり館」が閉館

2006年07月17日 | ニュース

「美空ひばり館」(京都嵐山)

  京都嵐山にある「美空ひばり館」
  が、今年11月30日をもって
  閉館することになりました。

「美空ひばり館」は、ファンだった同市の会社経営者が、ひばりさ
んの死去から5年後の平成6年に京福電鉄・嵐山駅近くに開館。
ひばりさんの遺品約1000点が集められており、館内では、ひば
りさんのヒット曲が流され、舞台衣装や映像などが展示されている。

閉館理由で一番大きいのは、入場者の減少です。入場者数は開館
4年目に300万人を突破し、嵐山の観光スポットの一つになって
いました。しかし、ここ数年は入場者が減り、展示品の借り受け契
約の満了も迫ったため、経営していた会社が閉館を決めたそうです。

そこで、カメノは思うのですが、これはある意味仕方がないのでは
と。大衆音楽は、何といっても新しさが命。今の時代、その点で歌
謡曲は危機的状況で、ファン離れが進んでいます。

また、ある歌手が好きです、ファンですといっても、その程度には
大きな幅があります。大スターといえども、追っかけをするような
熱狂的なファンやすごく熱心なファンというのは、もともと少ない
もの。せいぜい1割から2割でしょう。

大部分は、かなり好きとか、普通以上に好きとかの「普通のファン」
が多い。熱狂的ファンはともかく、「普通のファン」は、一度「美空
ひばり館」を訪れれば十分です。

そしてまた、ひばりさんのような亡くなった歌手の場合、ファンの
年齢層はもともと高齢である上に、それが年々、さらに高齢化して
ゆく。すると、かつて熱狂的だったファンですら、そういうスポッ
トに出かける情熱や行動力は低下します。

逆に、次々と生まれる若い音楽ファンは美空ひばりを知らないし、
知っていてもその歌に興味がわきません。時代の背景、感性が違う
から。
例えば、僕らの親の世代に、一世を風靡した大スターに東海林太郎
(1898~1972)や霧島昇(1914~1984)がいますが、現在40代以
下でその人物や歌を知っている人がどれだけいるでしょうか。今や、
ほとんど歴史上に名をとどめるに等しい。

残念ですが、不世出の天才歌手でかつての大スター美空ひばりとい
えども、例外ではありません。

  参考 (1)「美空ひばり館」(京都市):
        http://www.misorahibari-kan.co.jp/
     (2)「東海林太郎音楽館」(秋田市):
        http://www.donpu.net/tarotya.htm
     (3)「霧島昇記念館」・・・現時点ではありません
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