出産と産後うつを振り返って

長女の妊娠・出産とその後の産後うつ、9か月で完治後、次女の妊娠・出産を振り返りました。

2人目出産 ⑧退院後の生活(授乳以外のこと)

2012-04-11 | 出産と産後うつのこと
こうして、私は元気に退院し、まっすぐ自宅へ戻りました。

今回、産後は、実家へは帰りませんでした。
上の娘がいることも大きな理由でしたが、
なにより、再び、実家の同じ部屋で産後を過ごすとなると、
1年半前、じわじわとうつに向かっていた、あの息詰まりそうな日々を思い出さないわけはなく、
それだけで、気が滅入ってしまいそうだったからです。
私の精神衛生上からも、違うパターンの環境が必要でした。

また、実家に帰るといっても、母は仕事を休むわけではないので、
日中は何も家事のできない父と家に残されることになり、それもかえって気詰まりだったのです。
いくら赤ちゃんの世話だけしてればよいと言われても、
晩に帰宅した母が、座る間もなくバタバタと食事の支度をしたり、
夜中の授乳に付き合って起きてきたりして、疲れ果てている様子を傍らで見ながら、
ただ居候しているというのも、逆に落ち着かないものでした。

自宅に帰るというと、母は、それならそっちの家に泊まりこむわ、と言ってくれましたが、それも断り、
朝晩、仕事の行き帰りに立ち寄ってもらい、手助けしてもらうことを、具体的にお願いしました。

上の子は、入院中に引き続き、夫方の実家が日中の面倒を見てくれたので、
私は、下の子の世話と手抜きの家事だけをやっていればよくなりました。


それでもやはり、産後しばらくは、大変ではありましたが、
上の子の時に味わったような、動悸等の体調不良や、不眠や、
強烈な疲労感 ―高熱を無理におして何もかもをやっているかのような― は、全くありませんでした。
もちろん、寝不足と家事育児の慌しさで、くらくらすることはあっても、
それはおそらく、普通の母親が、普通に産後に経験する「健全な疲れ」でした。
今になってはじめて、
「あの時の疲れは、かなり異常なものだった、病的なものだった」と、認識しました。

夜中に何度も起きて授乳する生活が続いていますが、
子どもが昼寝ている間に、自分も目を閉じれば、眠ることができました。
2時間以上、まとまって眠れる日は、ほとんどありませんが、
1日のトータルの睡眠時間は、6時間以上を確保するようにしました。

元気で退院しているので、食欲はたっぷりあり、前回と違って、もりもり食べることもできました。
妊娠中、12キロ近くも体重が増えてしまい、
今度は、産後太りに悩むことになるかしらと思っていましたが、
家事育児をあくせくとこなしていると、あっという間に、妊娠前の体重に戻りました。
これなら、妊娠中、もっと食欲のままに食べても良かったんでは、と思ったぐらいでした。


出産から2ヶ月。

かなり周囲の手助けを得ているとはいえ、
まだ要領の悪い私には、1歳7ヶ月の長女と新生児、2人の世話は、やはり大変ではあります。
上の子の食事中に、下の子が激しく泣き出し、
片方の腕で授乳しながら、上の子の口にもご飯を運んでいたり、
自分がゆっくり入浴する余裕がなくなってしまって、日中3分間シャワーを浴びるのが精一杯、
なんていう日も、しょっちゅうです。
もっと母親として手際がよくなれば、もっと上手くこなせるようになるのかもしれませんが・・・
くたびれて、へとへとになってしまう日もあります。

それでも、再びうつの地獄に陥る気配は、今のところありません。
「普通の育児疲れ」です。
なによりも、合間合間に、新聞に目を通したり、ちょっとテレビをつけたり、
こうして、ケイタイにブログの文をちょくちょく打ち込んだり、
そんな、以前にはまるで考えられなかったような、ちょっとした余裕が、
今回は、あります。