サボテン実生Blog

サボテンの実生苗紹介。他、賑やかしにお花が咲いたら公開します。

実生のヒント-Blossfeldioideae

2010年02月16日 13時27分51秒 | 3.Blossfeldioideae

属:ブロッスフェルディア属
種子サイズ:SS
蒔床:セル/鉢植え
管理:簡易インヴィトロ/解放
備考:発芽率を優先し、実生苗を接木で育てるのであれば簡易インヴィトロが適する。この手の種子は蒔いた後が不明なので、簡易インヴィトロにすればどのような状況の種子にも発芽のチャンスが与えられる。実根でしっかり締めて育てる場合は鉢に蒔く。最初の1箇月は毎日潅水、3箇月目までは乾きかけたら潅水。その後は白く乾いたら潅水する。発芽率は相当落ちるが丈夫に育つ。鉢に蒔いた場合は植替えを数年しない。

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種子のサイズ5段階
LL:一般的なOpuntioideae白色種子
L:Pereskioideae、Maihuenioideae、ペニオケレウス属、パキケレウス属
N:一般的なサボテン種子、着生サボテンの大部分
S:Trichocereeae(除オレオケレウス属)、ファケイロア属、アルロヤドア属
SS:Blossfeldioideae、真性Parodia属、ストロムボカクタス属、アズテキウム属

蒔床
セル:腰水状態(植木鉢でも同じ)。
鉢植え:乾いたら潅水。

管理
簡易インヴィトロ:ガラス蓋などで湿度100%を保ち、発芽時に風を通さない。温度の急上昇に注意する。一斉発芽を期待出来るが、実生苗自体の管理は煩雑になる。接木用には適する。
馴化:簡易インヴィトロの苗を外に慣れさせること。
解放:発芽時に風を通す。光に当てることも出来る。雑菌に負けないし馴化の手間も省ける。固く育つが成長遅鈍。

薬剤:白色の菌糸には抗真菌剤を。解放管理なら蒔種直後の1回で十分。腐敗菌には抗菌剤を使用する。簡易インヴィトロの場合は定期的に殺菌を行う。