サボテン実生Blog

サボテンの実生苗紹介。他、賑やかしにお花が咲いたら公開します。

実生のヒント-Pereskioideae

2010年02月14日 16時00分56秒 | 1.Pereskioideae

属:ペレスキア属
種子サイズ:L
蒔床:鉢植え
管理:解放
備考:実生苗は鉢内が過湿でも腐らない。購入種子では発芽が数年後に起こる場合がある。腰水では数カ月で終了してしまうため、必ず鉢植えで管理する。3年くらいはそのまま管理すると良い(発芽は春先)。万歳苗には霧吹きをかけて十分湿らせると良い(特に種皮の裏に)。どうしても外れない場合は一方(子葉が展開出来れば、一方にグローブが残っても問題無い)の子葉と種皮の境目を切断する(剃刀で行う。組織を潰さないよう注意)。万歳の放置は主茎節の展開に悪影響を及ぼす。

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種子のサイズ5段階
LL:一般的なOpuntioideae白色種子
L:Pereskioideae、Maihuenioideae、ペニオケレウス属、パキケレウス属
N:一般的なサボテン種子、着生サボテンの大部分
S:Trichocereeae(除オレオケレウス属)、ファケイロア属、アルロヤドア属
SS:Blossfeldioideae、真性Parodia属、ストロムボカクタス属、アズテキウム属

蒔床
セル:腰水状態(植木鉢でも同じ)。
鉢植え:乾いたら潅水。

管理
簡易インヴィトロ:ガラス蓋などで湿度100%を保ち、発芽時に風を通さない。温度の急上昇に注意する。一斉発芽を期待出来るが、実生苗自体の管理は煩雑になる。接木用には適する。
馴化:簡易インヴィトロの苗を外に慣れさせること。
解放:発芽時に風を通す。光に当てることも出来る。雑菌に負けないし馴化の手間も省ける。固く育つが成長遅鈍。

万歳:種皮が固く子葉に食い込んで展開出来無い状態。
植替え:実生苗は根を切らずに植え替える。根が食いついた用土ごと移送する感じ。
薬剤:白色の菌糸には抗真菌剤を。解放管理なら蒔種直後の1回で十分。腐敗菌には抗菌剤を使用する。簡易インヴィトロの場合は定期的に殺菌を行う。


ペレスキア・サカロサ

2009年01月18日 09時30分45秒 | 1.Pereskioideae

蒔種後2年目の苗です。発芽に1年かかりましたので、苗の大きさは1年目のものなのですが。本属植物は団扇と異なり子葉が展開しないと枯れます。種皮が双方の子葉に食いついていたら、鼻鋏とか使って取り去る必要があるのです。勿論団扇も種皮を何とかした方がいいのは言うまでも有りませんが。

ペレスキア属