2020.09.06 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
草野「九月に入りましたが、みなさん、大丈夫でしょうか」
まだまだ暑いです。「引き続き、水分・塩分をとって、がんばりましょう」
そして今日のテーマは、「1曲で2、3曲分楽しめるナンバーで漫遊記」。
ロックナンバーは基本的にシンプルだが、「その自由さゆえに途中で曲調が変わって、結果として1曲で2、3曲楽しめちゃう」、そんな曲が結構多いのだそうです。
そんなナンバーを草野くんのプレイリストから選んで紹介してくれる・・・とか。
オンエア曲
01 子グマ! 子グマ!(スピッツ)
02 Tenement Lady(T. Rex)
03 Aquarius / Let The Sunshine In(The 5th Dimension)
04 Bring It On Home(Led Zeppelin)
05 Prelude - Nothin' to Hide(Spirit)
06 Live And Let Die(Paul McCartney & Wings)
07 Golden Candles(18 Wheeler)
08 かもめが翔んだ日(渡辺真知子)
漫遊前の一曲は、スピッツで、「子グマ! 子グマ!」(2016年、15thアルバム『醒めない』)。
途中で曲調が変わるスピッツの曲は複数あるけれど、「今日の気分はこれかな」と。
かわいくて、ちょっとオシャレ感もある楽曲。
そして、バックコーラスは、Czecho No Republicのタカハシマイさん。(ほんとうにステキな声です。)
最初の曲は、10代のころの草野少年が「メチャメチャ影響を受けたT. Rexの「Tenement Lady」(1973年、5thアルバム『Tanx』)。
このアルバムは、数ある彼らのアルバムの中では「地味な一枚」と言われているが、草野氏は「大好き。ほかのアルバムに比べて哀愁がある」と。
この曲は、「前半のいつものT. Rexのブギーなロックンロール」が後半は「バラードに展開。このバラードを聴くたびに泣きそうになる」と。
そして、「歌詞もシュールで何言ってんだかわかんないところも好き」。
マーク・ボランは大好きなのでワンアーティスト特集で取り上げたいのだが、「好きな曲が多すぎて、2、3週かかるな」ということで先送りになっているそうだ。
T.Rex / Jeepster - マーク・ボラン& T.レックス / ジープスター
(マーク・ボランは今もこれからも、永遠にこのまま。2、3回に分けてもいいから、ぜひぜひワンアーティスト特集で!!)
次の曲は、「一粒で二度おいしい」という感じの、The 5th Dimensionの「Aquarius / Let The Sunshine In」(1969年)。
「途中で曲調が変わる曲と言ったら、これじゃん」という人も多いのでは?と。
(私も、これか「Live And Let Die」を思い浮かべました)
ロックミュージカル「ヘアー」のオープニングの曲とエンディングの曲のメドレー。
(あまりにも有名・・・)
草野「くっつけたら大ヒットしちゃった」
最初聴いたときはびっくりしたそうだけど(あまりに違う曲調なので)、事情をきいて納得。「どちらもイカした曲です」
(一時あまりによくラジオなどで流れたしアルバムも聴いていたので、すっかり飽きてしまったけど、久々に聴くとちょっとわくわくする。「Let The Sunshine In」のコーラスのバックのベースラインが気持ちいい。前はこんなこと感じなかったなあ)
次は、Led Zeppelinの「Bring It On Home」(1969年、『LED ZEPPELIN II』)。
前半は、「けだるい感じのブルース」で始まり(ZO-3で)、途中「これぞツエッペリン!というハードロックのギターソロ」が続く。
ツエッペリン聴き始めたころの草野くん、せっかちだった彼は、「前半はチュルチュルチュルっと早送りにして、後半のハードロックなところばっかり」聴いていたそうだ。
「チュルチュルチュルはカセットテープの世代の方はわかると思いますが」(笑)
(そういうのって、よくありますよね)
草野「今は、はじめのブルースパートで気持ちをためてためて、そこからハードロックへの展開で解放感が感じられる、という大人のロックファンの聴き方ができるようになりました」
(『LED ZEPPELIN II』、「胸いっぱいの愛を」を聴きたくて、繰り返し針を落とした記憶もあり。カセットじゃなく・・・)
次は、「ちょっと前に特集した」(ココ)Spiritの「Prelude - Nothin' to Hide」(1970年、4thアルバム『Twelve Dreams of Dr. Sardonicus』)。
アコースティックなしっとりした曲だと思わせて、途中からロックな曲に・・・。「アコースティックのパートがとてもいいので、すぐに終わっちゃうのはもったいない。もうちょっと聴いていたいな、と。そこを聴きたくて、また初めから聴いてしまう・・・、そんな魔法をもった曲でもあります」と。
(ああ、すごくよくわかるなあ)
次は、映画『007 死ぬのは奴らだ』の主題歌、Paul McCartney & Wingsで「Live And Let Die」(1973年、5thシングル)。
草野「映画音楽として聴くと、ああ、こういう曲あるよなあ、という感じですが、ロックミュージックとしてはなかなか変化に富んだおもしろい曲だと思います」
「バラードからシンフォニックから、途中ちょっとレゲエな展開もあって」、ライブの定番曲。
(必ず、セットリストに入っている。「Live And Let Die ♪」のところでドーンと火柱が上がるパフォーマンスも定番です。最初びっくりしたけど)
Guns N’ Rosesもカバーしているそうで、動画を見たら、これもかっこいい!!
草野「短い中にもしっかりドラマのある曲だと思います」
(メロディーも美しい・・・。以前はあまり好きではなかったけど。ライブでもポールの最近の声に慣れてしまっていたけど、アルバムの音源で聴くと、若い声がすてきだ)
Paul McCartney (ポール・マッカートニー) Live And Let Die
最後は、18 Wheelerの「Golden Candles」(1994年、デビューアルバム『Twin Action』)。
18 Wheelerは、「90年代にブラー、オアシス、スウェードなどと同時期に活動していた人気ギターポップバンド。ティーンエイジ・ファンクラブ同様、スコットランド出身。クリエーションレーベル所属」。
そして、「普段はコンパクトサイズなギターポップナンバーが多いが、この曲はちょっとサイケな組曲という感じで。しかもそれぞれのパートが単独の曲としてもクオリティが高いなと思います。とっても好きな曲なんです」と。
(アルバム『Charmed Life』だけ持っているけれど、気持ちいい軽快さで気分が適度に上がる楽曲多し)
特集の最後に。
中川翔子さんの番組で「アニソン」を聴いていて、アニソンにはどんどん展開していく歌が結構あるんだなと気づき、「アニソンはあまり詳しくないんで老後の楽しみに」ということでした!
ディズニーの曲で「Compass Of Your Heart」(『アラジン』と言ってましたが『シンドバッドの冒険』に訂正)あたりも「一粒で二、三粒美味しい」感じで、「ロック縛りでなかったらかけたかった」そうです。
こんなの見つけました!
コンパス・オブ・ユア・ハート Compass of Your Heart【現役音大生と卒業生によるオンラインオーケストラ】
そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(今の季節にぴったりの「夏が終わる」のイントロ。今年はちょっと違って聴こえる?)
曲は、渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」(1978年、2ndシングル)
ロックな選曲ではないけれど、「1曲で2、3曲分楽しめる名曲」と。
頭の「ハーバーナイトが~カモメが飛んだ♪」の部分の印象的なメロディーがここで一度しか出てこない「贅沢」!
草野「このメロディーだけでもう一曲作れそう。このメロディーを贅沢に使ったことが大ヒットにつながったと思いますね。中島みゆきさんの『時代』もそうだけど、頭に全然違うメロディーをもってくるっていうの、贅沢でいいですよね。
「かもめが翔んだ日」も、中島みゆきさんの「時代」も、最初の部分だけ、ZO-3でかる~く歌ってくれました。
イントロできこえる「キュッキュッ」という音、「かもめの鳴き声だと思うんですけど、あの音もすごく好きです」
(曲ももちろんだけど、彼女の歌唱が極上の気持ちよさを教えてくれる。)
そして、来週の予告は、「2008年、日本のロックで漫遊記」。
この年にリリースされた楽曲で特集です。
前に「1999年縛り」で特集しましたね(コチラ)。
2008年は結構重要なバンドが頭角を現した年だそうです。
草野「オレみたいな50代の人間には2008年はついこの間だけど、若い人は懐かしいなあと思うのかな」
(うーん、もちろん、ついこの間だ)(-_-;)
そして、リクエストも募集中。
「この曲のこのフレーズに救われた」「このフレーズを聴くとニヤッとしちゃう」そんな思いのある曲を!
邦楽洋楽問わないそうですよ。
(こういうの、考え始めると時間を忘れそう)
★「みんなに、祝福あれ!」
宮本さんの誕生日6月12日に行われたイベント「宮本浩次バースデイコンサート at 作業場『宮本、独歩。』ひきがたり」で収録されたもの。
9月16日発売のシングル「P.S. I love you」の初回限定盤には、このライブでの全21曲を収録したDVDと、インタビューなどを収めたDVDが付属するそうです。
宮本浩次-ハレルヤ (2020 612 宮本浩次バースデイコンサートat作業場 「宮本、独歩。」ひきがたり 完全版 より)
『ディア・ペイシェント~絆のカルテ』のエンディングに流れる「P.S. I love you」は胸に沁みます。
★ 一言
『半沢直樹』の堺雅人さまも、『リーガル・ハイ』の堺雅人さまも、『ゴールデン・スランバー』の堺雅人さまも、み~んな好きだけど、『新選組!』で山南敬助を演じた堺雅人さまへの思いの深さは、他の追随を許しません。(って自分に宣言する)(笑)
みなさんのところでは、台風による影響はいかがでしたか。
台風から遠く離れたここらへんでも、その影響による強風や時折激しく降る雨に見舞われました。
穏やかな秋を願うばかり。