隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

50代になって出会っても、はまったと思う~「Spiritで漫遊記」

2020年07月14日 13時31分48秒 | スピッツ

2020.07.12 21:00
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM


 今回もスタジオではなく普通のお部屋から。
 
 コロナの影響なのか、最近街に自転車が増えた!(通勤通学に使っている?)
 この前街を歩いていたら、耳をつんざくような自転車のブレーキ音がして、「どけどけーっ」と前を行く人をあおっている自転車を目にしたそうだ。
 草野「あれ、ちょっとやーね。普通にベル鳴らしたり、『すみませ~ん』とか言えないの?ってちょっと思っちゃうんですけど」
 (思う思う! っていうか、そんな穏やかな口調じゃなく(笑)、たいてい心の中で罵倒している)
 そういう人は「少なくともオレには嫌われますよ」。
  (お、ちょっといつもと異なる主張の仕方。あおられたのは本人だったりして? 嫌われちゃうぞ!)
 草野「オレもたまに乗りますけど、思いやりを持って安全運転で」
 (ウォーキング時に後ろから近づく自転車に気づいて道を譲っても、大半の人は黙って追い越していく。「すみませ~ん」とか言ってくれるのは圧倒的に中年の女性。これ、10年あまりのウォーキング時の経験から。恥ずかしいのかな? 相方はそういうとき、聞こえないように「自転車は車道を行け!」とつぶやきます)

 そして、今日のテーマは、「スピリットで漫遊記」。

 Spiritと言えば、世の中的には「盗作裁判でレッドツェッペリンと争っているバンド」というイメージだけの人もいるかも、と(「盗作された」と訴えているバンド)。
 草野「ワタクシ自身は高校のころからファンで、いい曲もたくさんある。知名度が不当に低いなと思っている筆頭バンド」


 オンエア曲
 01 涙がキラリ☆(スピッツ)
 02 Nature's Way(Spirit)
 03 Uncle Jack(Spirit)
 04 Fresh Garbages(Spirit)
 05 I Got A Line On You(Spirit)
 06 Dream Within a Dream(Spirit)
 07 Dark Eyed Woman(Spirit)
 08 Morning Will Come(Spirit)
 09 Life Has Just Begun(Spirit)
 10 パーフェクトブルー(The Fuzz Picks)

 漫遊前の一曲は、スピッツで「涙がキラリ☆」(1995年、12thシングル/1995年、6thアルバム『ハチミツ』に収録)。
 スピッツの夏のライブの定番曲。今年は夏にライブがないので、「運転している方以外はワイパーをしながら聴いてください」。
 そんなことをバンドの人から言われると、なんだか違う「涙」がこぼれてしまう。
 ああ、寂しいなあ・・・。
 (この前も「横浜サンセット」の配信で聴いたばかり。以前よりずっと、チャーミングな曲だなと思っています)

 最初の曲は、「彼らが商業的に最も成功した作品」+「結成メンバーでの最後の作品」、「Nature's Way」(1970年、4thアルバム『Twelve Dreams of Dr. Sardonicus 』)。
 魅力的なメロディーのフレーズを弾き語りでちょこっと聴かせてくれた。(本当に胸に染み入るメロディー)


 ここで、Spiritについて。
 1965年、ギターのランディ・カリフォルニアが、ベースのマーク・アンデスとボーカルのジェイ・ファーガソンとロサンゼルスで結成したthe Red Roostersというバンドが前身。
 このバンドはランディがニューヨークに移ったことで解散。彼はその後ジミヘンなどを活動を共にしたあとで、1967年、再び西海岸に舞い戻り、元のメンバーに新規のメンバーを補強して結成したのが、Spirit。
 ランディ・カリフォルニアは本名をランディ・クレイグ・ウルフというが、ジミヘンにつけられたこの名前で活動をつづけたそうで、
 「栃木生まれのスピッツのドラマー﨑ちゃんが一時期、トッツィーと呼ばれていたのと同じ」?と。
 高校生の草野くんは福岡・天神のベスト電器という家電屋さんの中の輸入盤を扱うレコードショップで、「非常にサイケデリックなSpiritのジャケットに惹かれてレコードを購入したら、音楽にもドはまりしてしまった」。
 チャート的には地味な作品だったがロングセラーとなり、「彼らにとっては唯一のゴールドディスク」。
 


 その後中古作品を集めて、「オレがはまったのはファーストから4作品ですね」。
 草野「オリジナルメンバーがそろっていた時代。サイケ、ジャズ、フォーク、ハードロックがごちゃ混ぜになっている作品。5枚目以降はブルーステイストが強くなって泥臭いロックになっていったんで、ちょっと好みではなくなった」
 よって今回も、その4作品から「好きな曲をセレクト」。「時代的には、1968~70年、という短い期間」の楽曲。


 次は、「メローディーが印象に残る」、「Uncle Jack」(1968年、デビューアルバム『Spirit』)。
 ココでもセレクトしていますね。
 (小気味よくてテンポが滑らか。気持ちがいい)

 次は、同じく1stアルバムから、「Fresh Garbages」。
 「イカしたリフ」と、リフを聴かせてくれる。
 アメリカのシンガー、P!nkの楽曲にもこのリフが使われているそうだ。
 歌詞も「興味深く」て、「世界はあなたの生ごみでできている」と歌い、「環境問題を扱ったロックのさきがけ」。
 (そういえば、タイトルも「新鮮な生ごみ」?だし)
 (「Fresh Garbages ♪」のリフレインがとってもさわやか)(笑)
 そして、間奏では、「Uncle Jack」と同様に「ジャジーな展開になる」。
 (本当だ、ピアノとベースで、そこまでとは全く異なる展開)

 次は、「I Got A Line On You」(1968年、2ndアルバム『The Family That Plays Together 家族の絆』)。
 この曲は、アリス・クーパーもカバーしていて、「Spiritの曲の中ではいちばん有名かもしれない」。
 アリス・クーパーのカバーは普通にかっこいいロック。

 続いて、「Dream Within a Dream」。同じく2ndアルバム収録の曲で、「今日の曲の中では最もサイケデリック色が強いかもしれない。タイトルからして『夢の中で見た夢』って絶対サイケじゃん。だけどちゃんとポップに聴かせるところが、このバンドの持ち味」と。
 (独特の浮遊感と、飛び過ぎないポップな匂いがあって、聴いていて取り残されない雰囲気。サイケな雰囲気って、ときどきひとり乗り物に乗り遅れた感を抱くことあるワタシです)

 次は、「彼らの曲の中ではハードロック寄りの曲かもしれない」、「Dark Eyed Woman」(1969年、3rdアルバム『Clear』)。
 草野「出だしはハードロックだけど、間奏ではやっぱりジャズ風。そこがSpirit。ギターに関しては、ランディ・カリフォルニアさん、さすがにジミヘンとバンドをやっていただけあってワイルドです」
 (「Fresh Garbages」ほどではないけれど、たしかにジャジー。ベースの音が結構強いなあ)

 次は、「Spiritにしては明るめの曲」、「Morning Will Come」(1970年、4thアルバム『Twelve Dreams of Dr. Sardonicus 』)。
 最初にかけた「Nature's Way」と同様に、最初にはまった4thアルバムの曲。
 草野「カセットに入れてウォークマンで外でも聴いていたから、めちゃめちゃ影響を受けているかも。これ、スピッツの曲に似てるんじゃない?という曲が見つかるかもしんないね。
 リリースから6年経過してのゴールドディスク獲得で、「何度聴いても飽きない偉大なロックアルバム!」。
 (変化があっていろんな要素があって、でも雑多な雰囲気はないアルバム)

 最後は、「Life Has Just Begun」(1970年、4thアルバム『Twelve Dreams of Dr. Sardonicus 』)。
 「とっても美しい曲で、これを聴くと、当時住んでいた実家の自分の部屋を思い出す。弟と一緒の部屋で今はもうないんですけど」、ラジカセの置いてあった場所とか、ランプシェードのデザインとか、蘇るそうだ。
 (まさしく、タイトルから想像できる光景だ)
 草野「みなさん、そういう思い出とリンクする曲ってそれぞれにあると思うんですけど」
 (ふっと、この間解体した実家の自分の部屋を思い浮かべる。トランジスタラジオから聴こえたチープなギターの音と、重苦しさも含めて)

 その後のSpirit。
 メンバーの入れ替え、解散、再結成を繰り返し、97年にランディ・カリフォルニアさんが亡くなったことで、バンドのピリオドが打たれた。
 メンバーはそれぞれに活躍。
 マーク+ジェイさんは、Jo Jo Gunneというバンドで活動(ココで曲をかけている)。「ヒット曲もあります」
 ジェイさんはその後、映画やテレビのサントラ作曲家として活躍。
 マークさんは、FirefallやHeartなどの人気バンドに参加し、「今もイケメンのロックおやじ」だそうだ。
(ホントだ。画像がたくさんアップされているけれど、なかなかステキ)
 キーボードのジョン・ロックさんはナザレスのレコーディングなどでプレイしているが2006年に亡くなる。
 他のメンバーよりも20歳ほど年上だったドラムのエド・キャシディさんは、2015年、亡くなる。

 特集の最後に。
 ユーライア・ヒープにしてもスピリットにしても、草野くんが思春期に出会ってはまったわけだけれど、「でも50代で出会っても、オレ、きっとはまっていただろうな」と言えることがステキです。
 草野「匂いとか味とかと同じで、もともともっていた好みに合致している感じかな。ユーライア・ヒープもスピリットもかっこよすぎない、というのがオレの好みに合ってるかな」
 こういう言葉は、ミュージシャンとしてではなく、一音楽ファンの胸の中にいつもある思いとして、とても近くに感じられる。
 私も自分の10代に思いを馳せて、夢中になった音楽、今は忘れてしまったけれどちょっと静かに思い出せば意外な曲が浮かんでくるかも・・・とそんなことを考えたりしている。
 貴重な漫遊でした。ありがとう。


 そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 曲は、The Fuzz Picksの「パーフェクトブルー」(2005年、2ndアルバム『ネオ・ロマンティック』)。
The Fuzz Picksは北九州で結成されたバンドで、「15年ほど前にイベンドでボーカルのチダさんからCDをいただいて聴いていました。尖っているけど浮遊感があって気持ちいい」
気になって検索したら、「新作もなかなかいいです。20周年なんですね! おめでとうございます」
ちょっとかわった、かわいい声のボーカル。
Twitterより。
 https://twitter.com/fuzzpicks/status/1282338140158476289

 来週の予告!
 「ひんやりしたロックで漫遊記」
 おお、夏にふさわしい特集です。
 乞うご期待!
 (ひんやりって? サウンドが、ってこと?)



                              


 島根の江津市(氾濫した江の川が流れている)にご家族がいる友人や、激しい雨のせいでいつもはベランダから見えるテレビ塔が「まったく見えない!」という高知市の友人。
 熊本に戻っているはずの昔の知り合いはどうしているだろうか・・・とか。
 いつまで降り続くんだ。

 この前の日曜日には、ンか月ぶりに小学生の女児たちが、少し成長した姿を見せてくれた。
 制限のある中でどうにか楽しみを見つけつつ暮らしている彼女たち。毎日見ている親たちは気づかないような「変化」も見えるような気がする。
 負けることを嫌って、ゲームをするたびに怒っていたKは、オセロで負けがわかったとき、「負けたー。次は勝つよ。またやる!」と笑える余裕を身につけた。
 ちょっと怖がりのIは「ひとりで寝れるようになったよ」と報告してくれた。
 成長はどんな形でもすがすがしい。
 私だって、できれば成長したい。

 先日の晴れの日の午前中に訪ねてくれた友人とは、外に出て近くの公園の広場(だ~れもいない・・・)で持ち寄りのランチ。
 昼をはさんで4時間の間、30分ほどは昼寝(笑)。風が心地よく、私は実家の夢まで見てしまった。
 同じ方向を見ながらも、見えている景色はきっとそれぞれで、そういう話は大人になればなるほど貴重で愉快だ。
 
 そんな時間を思い出しながら、さあ、今日も午後の仕事スタートさせよう。


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