2025.02.16
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「2月3週目ということで、ね、セールとか、もう終わった時期かな?」
高価なものを買うときに、「一生モノ」という言葉を使うことがある。
草野くんは57年生きてきて、「一生モノってありえないな」と思う。とくに身につけるもの(洋服、帽子、時計、メガネ)は、「まず飽きるよね、何年かつけてるとね」。しかも10年くらい前のものは「ちょっと野暮ったく感じる。太くなったり細くなったり、また太くなったり・・・と流行もありますし」。
昭和の頃の腕時計は「男性物でも小さかったり」、メガネは「男性でも妙にでっかいのをかけていたり。最近そういうものがまた流行ってたりしましたけど」。
で、「安くても流行に乗ってるほうがいいやと考えて買ったりする」が、そんな考えが「大量消費につながって環境にはよろしくないのか?」。ジレンマがあったりする。
そうはいっても「新しい服とか気分が上がる」。そしてなかには「洋服をリフォームして着る、ちゃんとした方もいらっしゃる」。
でも道具については、「ワタクシ、結構、一生モノ、あるかと」。ギターとかペンとか。
そして包丁は「決まったやつを何十年も使っている。これは一生モノかな。研ぎながらね、高いものではないんですけど」。
(包丁か~。一生モノとは言えないかもしれないけど、長いお付き合いだな。万年筆は高価なものではないけど、使いやすくてかわいいヤツなので、丁寧に大事に愛していきたいなあ、と思っています。ワタクシごと・・・)
そして今日は、【ポリス The Policeで漫遊記】。
チープ・トリックやザ・ナックと同様に、草野くんがロック大陸に上陸したときからよく聴いていたバンド。活動期間は短いが、「そんな中から、草野の独断でイカしたナンバーをセレクトしてお送りします」。
(オリジナルアルバムをすべて聴いているバンドだけど、そういうバンドって案外限られているよなあ。そういえば、スピッツの同世代でポリス大好き!な仕事仲間の女子がいます。スティングではなくポリス! 年賀状に必ず「ポリス」の文字が・・・)
オンエアリスト
01 8823(スピッツ)
02 Message in a Bottle(The Police)
03 Roxanne(The Police)
04 Next to You(The Police)
05 De Do Do Do, De Da Da Da(The Police)
06 Synchronicity I(The Police)
07 Every Breath You Take(The Police)
08 いいもんだな故郷は(カールの歌)(三橋美智也)
漫遊前の1曲は、「意外にもロク漫では初オンエア」、スピッツで「8823」(2000年、9thアルバム『ハヤブサ』)。
この曲の仮タイトルは「スピード・ポリス」で、「Aメロがポリスっぽい」曲。
(この曲、CDで聴くと、2000年ごろのあれこれを思い出すなあ)
The Policeの最初の曲は、「初の全英一位を獲得した」、「Message in a Bottle 孤独のメッセージ」(1979月、2ndアルバム『Reggatta de Blanc 白いレガッタ』)。
草野くんの中では「ポリス、と言えば、この曲かな。リアルタイムで最初に聴いたポリスの曲」。
福岡のローカルラジオ局の「ポップス・ベストテン」でも「上位にチャートイン」。ほかに人気のあった、KISS、エアロスミス、クイーン、チープ・トリックと比べると、「音がスカスカなんだけど、ビートが軽快で、メロディーもポップなんだけどクールで、カッコいいなあと思って聴いていた」。
英語の歌詞はわからないので勝手に歌の世界を想像して聴いていた草野くんには「もっと遠くまでキミを奪って逃げる的な・・・なんかどっかで聴いたことあるけど・・・そういう歌詞のイメージでした」。
実際は、「孤独な男が無人島からSOSのメッセージをボトルに入れて海に流してたら、同じような孤独のメッセージ入りのボトルが海岸に大量に流れついていた」という、「世界中みんな孤独なんだよ、という非常に深みのある歌詞でした。こういうインテリジェンスも、ポリスというバンドの魅力の一つなのかなとも思います」。
The Police - Message In A Bottle (Official Music Video)
(大好きな楽曲!)
The Policeとは?
1976年9月、イギリスのプログレ系バンドのCurved Air(「女性ボーカルで、いい曲たくさんあるんですけど」)でドラマーだったアメリカ人のスチュワート・コープランドがニューカッスルのツアー先でスティングと出会う。スティングは当時、ラスト・イグジットというジャズ寄りのバンドでプレイしていた。
77年にスティングはロンドンに移り、スチュワート・コープランドと合流。当時ロンドンはパンクムーブメントの真っただ中だったので、それに対応したバンドを考えていた。とくにスチュワート・コープランドはパンクへのこだわりが強かった。
ギタリストとしては、最初スティングのつてでヘンリー・パドゥバーニが加わったが、スキルの高さを求めて、アニマルズ、ソフト・マシーンなどの有名バンドでのキャリアが豊富なアンディ・サマーズを抜擢。
しばらく4人で活動していたが、ヘンリー・パドゥバーニが抜け、77年夏に3ピースバンド、The Police誕生!
「レゲエのロックバンド的解釈がすごく印象にありますね。時期的にはパンクロックに括られたりしましたが、3人ともしっかりキャリアがあって、そういう意味では、音楽性は違うけどクリームなんかと成り立ちは近いのでは」と。
次は、「Roxanne」(1978年、2ndシングル、事実上のデビューシングル?/1978年、1stアルバム『Outlandos d'Amour』)。
ポリス特有のレゲエを取り入れたビートの流れをZO-3で聴かせてくれて、「『8823』もちょっと影響されたりしてるんですけど」という説明のあとで、この曲。
次の曲は、「Next to You」(1978年、デビューアルバム『Outlandos d'Amour』のオープニング曲)。
結成当時のポリスには、パンクムーブメントを意識した「いかにもパンク」という曲もある。
とくにデビューシングルの「Fall Out」はパンクそのものという感じで、ギタリストもアンディ・サマーズが入る前のオリジナルメンバーの3人で、ヘンリー・パドゥバーニのラフなプレイが時代を感じさせるカッコいい曲。
でも同じパンキッシュな曲なら、この「Next to You」のほうがクオリティーが高いかな、ということで。「パンクのアティチュードを感じさせる曲です」。
[HD] The Police - Next To You (HP 1979)
そして、「De Do Do Do, De Da Da Da」(1980年、3rdアルバム『Zenyatta Mondatta』)。
草野くん自身は、ポリスのアルバムの1st、2ndばかり聴いていたので、「3rd以降はあまり詳しくは語れない」。
その3rアルバムから。「この曲も結構流行ってて、ラジオでよく流れてた」。
日本語バージョンもあってスティングが歌っていたが、「今サブスクにもないので、かなりレアなのかな」。
メッセージコーナー。
ここで、訂正。
﨑ちゃんゲストの回(ココ)で流れた、勝手にしやがれというバンドの「スーパーヒーロー」は、1977年から始まったテレビシリーズ『ルパン三世』のパート2の挿入歌として何度も流れていたそうで、ボーカルはオリジナルの藤原さんではなく、ゴダイゴのトミー・スナイダーさんだったそうです。
「藤原さん、トミーさん、大変失礼しました。謹んでお詫び申し上げます。またご指摘くださった●●さん、ありがとうございました」
息子さんが中学のときに作った防災用ラジオでいつもロク漫を聴いているリスナーさんから。
「技術」の授業ではまったはんだ付けを懐かしく思い出しながら、「そういう作業の思い出、ありますか」。
木工で折り畳み椅子を雑に作ったけれど出来上がりが思ったよりもよくて、「周りを見たらもっと雑だったんだよね。だから、オレ、できる人だったのかな、と優越感に浸った」という、成功体験といういい思い出があるそうだ。
友達の中には、「はんだ付けの授業で電気工作にはまって、ギターのエフェクターを作ったやつとかいましたけどね」。
「でも、その(息子さんの)ラジオ、いいですね。長く使ってください。ロック大陸も長く続けていくつもりなので」
ポリスのベース、ボーカル、フロントマン、スティング。
「スティングさんと言えば、すごいハンサムで、いかにももてそうな方」で、映画『さらば青春の光』で主人公の憧れの男性の役で出ていた。この映画は、60年代のモッズ族を描いている。
「ロック大陸トラベラーとしては、ぜひ見ておいてほしい映画」。
あのお笑いの「さらば青春の光」の二人は、「実はこの映画をご覧になっていないらしい。うっそーって感じですけど。ぜひ見てほしいっすね」(笑)。
そして次は、「ポリスの最高傑作!とも言われている名作アルバムから」、「Synchronicity I」(1983年、事実上ラストとなる、5thアルバム『Synchronicity』)。
ランキングは、世界各国でチャート1位、アメリカでは「なんと17週連続1位!」。
でも草野くんは、このアルバムを「リアルタイムではあまり聴いていなくて、90年代に入って、あらためて聴いた感じ」。
初期に比べてギターの音がおとなしいのが「当時は好みじゃなかった」。「シンセの音が強くて、パンクやレゲエの要素がほとんどなくなっちゃってね」。
「でも曲の完成度は、今聴くと非常に高い、と思います」
The Policeの漫遊最後は、「世の中的には、ポリスと言えば、この曲がいちばん有名なのかな」、「Every Breath You Take 見つめていたい」(1983年、事実上ラストとなる、5thアルバム『Synchronicity』)。
「草野の独断では、ポリスと言えばダントツ『孤独のメッセージ』なんですけど」。
(でもこの曲、流してくれるんですね~)
草野くん自身は当時、「ポリスもメッチャ売れ線になっちゃったなと思って聴いてましたけども、正直ね」。
「タイトルとか曲調からは普通のラブソングっぽい印象だが、実際は違うらしくて、ストーカーソングとか言われることもあるそうですね。これはスティングさんの離婚のいざこざがモチーフになっているらしくて、ストーカーソングというより束縛ソングなのかなあ」
スティングは「ビッグブラザー」というワードで説明しているから、「権力からの監視」という意味合いもあるのかもしれない。
「そういうことを考えて聴くと、またおもしろいかもしれない」
The Police - Every Breath You Take (Official Music Video)
このアルバムリリースのあと、まもなくバンドは解散。「もうやり切った、という感じだったらしいですね」
その後、3人それぞれソロでも活躍している。
2007年、再結成ツアーも行われる。
特集の最後に。
バンドしての活動期間は実質10年、アルバム5枚なので、「これからはまったとしても、歴史をたどりやすいバンドかもしれない」。
1stアルバムとラストアルバムで「かなり音楽性が違うけど、その間5年しかたっていないと考えると、それはすごい、進化がすごいバンドだったんだな。それゆえにバンドの寿命も短かったのかなと思います」。
(そうか、そういうことも言えるんだな。スピッツはちょっとずつの変化?とか、変わってない?とか言われるしね。またポリス、聴いてみようッと。こういうきっかけをくれる貴重な番組です)
そして今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、「昭和を代表する国民的歌手」、三橋美智也さんの「いいもんだな故郷は(カールの歌)」(1978年録音、「カール」のCMソング/作詞:高杉治朗、作曲・編曲:川口真)。
(イントロは、「僕のギター」か?)
スナック菓子カールの曲。
「サブスクで聴けると知って、しばらくはまって聴いてました」
(わかる、不思議と心つかまれる)
子どもの頃から民謡コンクールなどで優勝されていた実力派の歌手、「なので、安心して聴けるんですよね。声の質もオーガニックコットンのようで気持ちいい」
カール自体も大好きな草野くん、「なぜか東日本では販売中止になっていて、大阪に行くと必ず買ってます」。
(こんなにちゃんとした曲なんだなあ、感動。森進一~高橋真梨子~ヨン様~福山さん、というファン遍歴を持つ私の母は、ずーっと昔、この方のファンでした。そんなことを思い出しました。ちょっと涙が出てきた)
明治製菓cm/カール/夏・きもだめし/1991年【第31回ACC CMフェスティバル 優秀賞】
そして来週は、「2006年、日本のロックで漫遊記」。
ゼロ年代の邦楽を聴いていたら、「2006年って日本の音楽、結構濃ゆいなと思った」。
以前に「1999年が日本のロックのピーク」という特集をした(ココで)が、「2006年もなかなかでした」。
「草野さん、ゆかり、しげき、あかり、ひろし・・・、どれが好きですか?」
(ゆかりの梅入りが好きで~す、っていうか、いろいろあるのね)
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