2025.01.19
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「年も変わりまして、早くも4週目」
かなり前に録音しているので、「オンエアの時点でどれくらい寒いのか」が不明。
「でも寒いとは思うんで、インフルエンザなんかも流行ってるようだし、ご自愛いただきたいと思います」と。
そして番組のほうは、先週から始まっている、新春恒例の企画【新春恒例・スピッツメンバーと漫遊記】。
ここで自己紹介、「あけましておめでとうございます。スピッツ、ドラムの﨑山達男です」。
去年のテーマは「ドラマー飲み会で漫遊記」(ココです)で、マ「邦楽メインで、﨑ちゃんの人脈を紹介してもらった」。
オンエアリスト
01 オバケのロックバンド(スピッツ)
02 Sky High(Jigsaw)
03 Yellow Submarine(The Beatles)
04 (They Long to Be)Close to You(The Carpenters)
05 Up On Cripple Creek(The Band)
06 Both Sides of the Story(Phil Collins)
07 スーパーヒーロー(勝手にしやがれ)
08 Still for Your love(rumania montevideo)
漫遊前の1曲は、スピッツで「オバケのロックバンド」(2023年、17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
さてさて、今日のテーマは、マ「この流れから言うと?」、﨑「えーとですね、『歌うドラマーで漫遊記』でお願いします」。
マ「歌うドラマーで! 最近は﨑ちゃんも、歌うドラマーになりつつありますが」
﨑「最近歌うのが楽しくなってきてね」
マ「(笑)じゃ、そういう曲、また作んないと・・・」
そこで、「わりと映像で見たことある、歌うドラマー」を取り上げてくれたそうです。
草野くんがパッと浮かぶのは、C-C-Bの笠(浩二)さん、石原裕次郎さんの「おいらはドラマー」(口真似をしつつ)。
﨑「結構いるんですよ」
マ「ドラマー、カッコいいからね、ズルいなっていう気もするけど」
﨑「(笑)」
最初の曲は、Jigsaw「Sky High」(1975年、シングル)。
(うひゃ~、懐かしい~)
当時の人気プロレスラー、ミル・マスカラスの入場曲だったそうです。
この曲は、イギリスのバンドがオーストラリア・香港合作の映画のために書き下ろしたが、「日本ではメキシコの人気プロレスラーのテーマ曲になった」。
マ「ドラマーが歌ってんだね、知らなかった」
﨑「オレも最近知った」
デズ・ダイヤーというドラマーがボーカル。
Jigsaw - Sky High [HQ]
﨑「Aメロをハイハット16(ビート)でチキチキやりながら歌っているところがカッコよくてね」
草野さんが言うには、ギターやベースは生音が小さいから「マイクのかぶりは小さいけど、ドラムは大きいからかぶるよね」。
﨑「かぶる」
マ「そのへんとか、みんなどうしてんのかな」
﨑ちゃんも「しっかり歌ってくれ」と言われるそうだ。スネアの音などがマイクに入ってしまうから、なんだろうね。
「オバケのロックバンド」のライブの音源を聴くと、﨑ちゃんのマイクがスネアの音を拾ってしまうので、「オレの(歌っている)ときだけ、スネアの音が大きく聴こえるんだよね」。
マ「よく言うんだけど、出川哲朗さんみたいな声だと拾いやすいんだけどね」
﨑「テツヤの声も強いから」
マ「ああ、テツヤの声もヌケがいいからね」
(わかるわかる)
そして、ドラマーは全身を使って演奏するからアスリート的なイメージがあると草野くん。「ランニングしながら演奏している感じ。大変だよね」
結構、息が切れるときもある、とか。ライブの後半で「オバケのロックバンド」はキツイらしいです。
ハーモニーでも、﨑「歌うのがいっぱいある曲が(ライブの)後半にくると、よく聴くとちゃんと歌えてなかったりしますよね」(笑)
マ「(笑)ハーハーいってね」
次は、The Beatlesの「Yellow Submarine」(1966年、16thシングル/アニメ映画『Yellow Submarine』が製作される/日本では、1982年、大瀧詠一プロデュースで、金沢明子さんの「イエロー・サブマリン音頭」がある)。
リンゴ・スター!
マ「声に味があっていいよね。各アルバムに必ず1曲入っているイメージ?」
草野くんは、『ABBEY ROAD』の「Octopus’s Garden」がちょっと好きだったりするとか?
﨑ちゃん、「うちでは歌ったことあるけど、リンゴ・スターはリズムパターンが個性的で、大好き」。歌も歌いやすいらしい。
このころのドラマーは、マ「ストーンズのチャーリー・ワッツもそうだけど、ジャズの素養があってね」。
﨑「フレーズの繰り返しっていうか、一般的なキック~スネアだけじゃない」のが特徴的、と。
そして次は、The Carpentersの「(They Long to Be) Close to You 遥かなる影」(1970年、3rdシングル)。
マ「カレン・カーペンターさんはドラマーで、結構うまいんだよね」
﨑「うまい」
﨑ちゃんが言うには、彼女のように、ドラムセットを全体的に低くしてマイクを高くして背筋を伸ばしてドラムから離れて歌うと、「かぶりも少ないのかな」と。
マ「この人もレギュラーグリップで叩いてて、カッコいいドラマーっていう感じだよね」
﨑「上半身がよく見えるスタイル」
The Carpenters - Close To You (1970) Official Video
この曲のオリジナルレコーディングのドラマーは、ハル・ブレインだが、「ライブなどではカレンさんも演奏している」。
﨑「ハル・ブレインさんもカッコいいんですけどね」
スタジオミュージシャンとして、プレスリーなど多くの有名なミュージシャンとセッションをしているそうです。
ドラマーが歌うとき。
﨑「それも大問題なんだよね」
大阪城ホールで一緒だった「OKAMOTO'Sのレイジくんは股にはさむ形のスタンドマイクで歌ったりしてた」と草野くん。
マ「歌いにくくないのかなと思った」
﨑「リンゴ・スターもそれをやってたんだよね。何年か前にレイジくんがやっているのを見て、オレもやってみようかなと思って」
で、「オバケのロックバンド」のMVではそのマイクを使ったそうだ。
マ「そうかそうか。邪魔になんないの?」
﨑「1曲だけならね」
ライブを通してずっと、というのはちょっとキツイとか。
﨑ちゃんはもう10年以上、後ろにローディーさんがいて、マイクを出したり引っ込めたりしてくれている。
C-C-Bの笠さんみたいなヘッドセットはどうなの?ときかれて、
﨑「(感度は)結構いいんだよ」
﨑ちゃんも買ってもらったことがあるが、「鼻息が入ったり、カウントがメチャクチャ大きくなったり」などのトラブルがあったそうだ(で、使うのをやめたのかな)
次の曲は、The Bandの「Up On Cripple Creek」(1978年、解散ライブアルバム『The Last Waltz』/オリジナルは、1968年、2ndアルバム『The Band』に収録)。
ドラマーはリヴォン・ヘルム。
The Bandは﨑ちゃんの回(ココ)でかけたことがある。
﨑「やっぱりリヴォン・ヘルムさんは外せないな」
草野くんは、あまり詳しくないけど、シンプルなドラムのイメージがあるから、「歌いやすいのかな」と。
もともとはドラマーなんだけど、「The Bandの歌っていうと、この人のイメージがあるよね」と二人とも。
Don't Do It │ The Band │ Live At The Academy Of Music, NYC, 1971
ここで、﨑「歌、うまくなりたいですね。ドラムもうまくなりたいけど」(笑)
草野くんからは「(笑)ポテンシャルは高いと思います」。
メッセージコーナー。
﨑ちゃんに質問、「今まででいちばんコーラスが難しかった曲は?」「コーラスをするのが好きな曲は?」。
﨑「下ハモ(って言うんですね)でも高いんですよ。マサムネの曲は」
マ「ああ(笑)」
﨑「だから、よく聴くと出てなかったりすることがある」(あとで録音したものを聴くと)
マ「﨑ちゃんもそんなに(キーが)低い感じではないけど」
「春の歌」は「一か所むずかしいところがある」と。
マ「『群青』はずっと歌わなくちゃいけないから、大変そうだなと思ってる」
(CDではスキマスイッチの大橋くんのコーラス部分)
﨑「あの曲はね、結構練習してますね」
マ「(笑)そっか」
ライブでやらなくても「やっておいたほうがいいかな」と思って練習している﨑ちゃん。
マ「人生の課題曲としてね(笑)」
そして、﨑「『春の歌』は最近、楽しくなってきた」そうです。
歌う回数が増えてきたり、「オバケのロックバンド」を経験したりして、「高い音がだせるようになってきた」そうだ。
声帯も筋肉だから「一か月歌わなかったりすると、なまってくる」らしい。
「去年作った料理で美味しかったものは? 今年食べてみたいものは?」
﨑ちゃんは牡蠣のチヂミを作ったらしい。混ぜて焼くだけだから「楽なんですよね」。
マ「なるほどね~。ニラとか入れて。いいね」
で、草野くんは去年、大好きなタコライスを自分で何度か作ったそうで。「ひき肉を炒めるときに、チリパウダーの代わりにカレー粉を入れた」そうで、「カレー粉のほうが好きかも」。
マ「チェックしているラーメン屋が結構あるんで、そこに行って食べてみたいな」は毎年あるとか。
そして次は、Phil Collinsの「Both Sides of the Story」(1992年、ソロ名義5thアルバム『Both Sides』)。
Phil Collinsはジェネシスのドラマー。
マ「もともと歌い手さんじゃなくて、ドラム専門だよね。だけどヒット曲が多いから歌手のイメージが強くなっちゃってるけど」
ジェネシスでは、ピーター・ガブリエル脱退後、メインでボーカルをとることが多くなった。
マ「声が、ピーター・ガブリエルに近いじゃん」
ドラム、﨑「うまい。結構好きなんですよね」
マ情報によると、娘の女優、リリー・コリンズが「かわいいんですよ」。Netflixで『エミリー、パリへ行く』を見ているとか。
(Phil Collins、私も大好きです)
Phil Collines関係は﨑ちゃん回でしかかかってないそうです(ココ?)。(ここでもリリー・コリンズさんを語っているよ。よほど好きなんですね)
﨑ちゃんにとって、Phil Collinesは「声もいい。好きな歌うドラマー」。
そして漫遊最後は、勝手にしやがれの「スーパーヒーロー」(2010年、須永辰緒プロデュース『クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世』/オリジナルは、1977年、1stルパン)。
草野くんはこのバンドを「申し訳ないけど、全然知らなくて」、バンド名と曲名を逆に把握していたそうだ。
聴いてみて、マ「これ、すごいjazzyでかっこいいね」。
ドラマーは、武藤昭平さん。﨑ちゃんの知り合いで、大病から復活して活動されている。
The Shamというバンドで1988年にメジャーデビューしているが、このバンドが福岡出身のバンドならば、かつて草野くんが10代の頃、同世代の彼らにジェラシーを感じて、「うらやましいな」と思っていた、そんな存在だったとか。
曲終わりで、マ「かっこいいね」
﨑「カッコいいんだよ。ドラムを低めにして上半身がよく見えるタイプのドラマーで、マイクも高め」
特集の終わりに。
これからさらに、﨑「カッコよく歌いたいですね」。
マ「そういう曲を、バンドとしても準備していかないと」
(おお)
そして今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、rumania montevideoの「Still for Your love」(1999年、メジャーデビューシングル/アニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマ)。
(イントロは・・・「旅の途中」???)
マ「rumania montevideoって懐かしいよね」
草野くんはサブスクで探したけどなかったそうで、﨑「YouTubeで見た」ということから、「結構貴重な音源かも」と。
女性ボーカリストがドラマーで、「ヘッドセットを使っている」と。
マ「オレも最近、ヘッドセットありかな、と思って。歌いながら動くときとか」
﨑「すごく小さくなっているからね」
Rumania Montevideo - Still for your love [1999] Full MV (OST. Detective Conan)
曲終わりで、マ「久しぶりに聴いた。思い出す、1999年のこのころの空気をね」
﨑「結構ロックなんですよね」
マ「そうだね、しっかりロックだね」
マ「今日は『スピッツメンバーと漫遊記』、﨑ちゃんと一緒にお届してまいりました」。
今日予備で選んでいてかけられなかった「歌うドラマー」には、高橋幸宏さん、マキシマム(ザ ホルモン)のナヲさん、「いいよね~」。
ほかにも、8ottoのマエノソノ マサキさん。
洋楽では、ブラック・サバスのビル・ウォードも、マ「うまいんだよね。オジー・オズボーンより、歌だけだとうまいんじゃないか」
そのあたりに注目して聴くと、マ「ロックの聴き方も広まるかも」。
﨑「今日はロックじゃない傾向が強かったから、次はロックな・・・とかね」
(すごくおもしろかったし、知らないことばかりだったので、また期待しています。丁寧な﨑ちゃんの発言と、それを上手にサポートする草野くんのリード。絶妙のコンビネーションでした。ほんわか~)
そして来週も、新春恒例、「スピッツメンバーと漫遊記」。
マ「あの人です」
﨑「あの人です」
マ「(笑)お楽しみに」
「草野さん、お煎餅とおかきの違いってご存じ?」
﨑「ありがとうございましたー」
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