匂いをともなって～絵本「めしあがれ」

2013.12.19（木）


■匂うよ・・・

　

　水彩画家の高原美和さん（ココ）のイラストによる絵本（視覚デザイン研究所）。
　二人の幼子へのプレゼントにそれぞれ購入したのだが、自分用にも手元においておきたい。
　鮮やかな色使い、匂いさえ漂ってきそうなリアルな筆致と、想像をかきたてる構成。
　書店の平積みで、誘われてしまった・・・。
　文字はほんの少しで、
　「読んでもらえるなら1歳から、自分で読むなら4歳から」
　なんて書いてあるけど、これ、大人にしかわからないお楽しみもありそう。
　気持ちからあったかくなれそう。

　駅前の「銀だこ」で薄皮たい焼きを買って、パリパリの衣にちょっと満足。
　空腹では力が出ないし・・・。
　
　




■102歳の自殺
　朝日新聞連載の「プロメテウスの罠」。
　飯舘村でデイサービスなどのお世話になりながらも前向きに暮らしていた102歳の大久保さん。
　震災後、同居の家族に何も言い残さずに、スーパーの袋をつないだものを使って命を絶った。
　あの明るかった父が・・・と家族は声を失う。
　その年齢まで暮らした村を出て避難しなければならない現実の前に、もう先を見ることをやめたのか。
　改めて・・・、ほんとうに改めて思う。どれだけ多くの命がどれだけさまざまな理由で失われたのか、と。