隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

優秀なロックおたくがゲスト!~「ロック大陸漫遊記」

2020年01月29日 03時04分42秒 | スピッツ

2020.01.26 21:00
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM


 今週末には2月に突入!
 草野「毎年毎年、1月、2月、3月は過ぎるのがはやい! はやい! それだけに一日一日を大事に過ごさなければ、と思うのですが・・・」
 メンバーゲストの最終週は、サポートキーボードのクージー!

 クージー「また呼んでいただけてうれしいですよ」
 草野「いえいえいえ、優秀なロックおたくのクージーが・・・」
 クージー「えっ、そんな・・・。荷が重いですよ」
 なんて軽妙なやりとりで始まりました!
 クージーがサポートに入って、早22年。
 草野「もう22年なの?」
 クージー「えー!」
なんて。
 (私もびっくり。そうか、リサイクル事件より前なんですものね)

 そして、今日のテーマは、「スピッツメンバーで漫遊記・2020初春~クジヒロコ編:このギターカッティングがスゲー!で漫遊記~」です。
 
「このテーマは・・・。オレにはこの着眼点はなかったなー」と草野氏。


 オンエア曲
 01 ヤマブキ(スピッツ)
 02 Favourite Shirts(Boy meets Girl)(Hair Cut One Hundred)
 03 She Does It Right(Dr. Feelgood)
 04 The Cutter(Echo & The Bunnymen)
 05 Creep(Radiohead)
 06 Sludge(dip)
 07 Foxhole(Television)
 08 悪の華(BUCK-TICK)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「ヤマブキ」(2019年、16thアルバム『見っけ』)。
 某テレビ番組で演奏(『SONGS』?)。
 「緊張しましたね~」とお二人。
 大好きです、「1987→」「醒めない」に続く「スピッツ誕生秘話?」路線(と思ってる)。

 そして、最初の曲は、Hair Cut One Hundredで「Favourite Shirts(Boy meets Girl) 邦題 好き好きシャーツ」(1981年、デビューシングル/1982年、1stアルバム『Pelican West』)。
 
「80年代前半、ニューウェーブムーブメントのオシャレ系のバンド、Hair Cut One Hundredの大ヒット曲」と曲前の紹介。
 クージーも当時は「ロックじゃないなあ」と思ってたとか。
 ひたすら同じカッティングを続けているこの曲。
 草野「でも下手だと、ちょっと様にならない」
 ここで、ちょっと「Hair Cut 1000」の話題や、フリッパーズギターの「バスルームで髪を切る100の方法 haircut 100」も笑いながら織り込みつつ。
 草野くんがギターでテーマを考えると、ライトハンドやフィードバックなどで「ハードロック寄り」になってしまうそうで、カッティングはちょっと思いつかなかった、と。
 クージー「テツヤみたいに『アルペジオ』の名人とかね」
 草野くん曰く、「カッティングもね、ギターの醍醐味なんでね」と。

 次は、Dr. Feelgoodで「She Does It Right」(1975年、1stアルバム『Down By The Jetty』)。
 
Dr. Feelgoodのギタリストは有名なウィルコ・ジョンソン。ミッシェルガンエレファントのアベフトシさんなども影響を受けている、とか。
 Dr. Feelgoodは70年代のイギリスのバンドで、「パブロック」の代表的バンドと言われる。
 草野「パブロックっていうのは、パンクロックの前夜と言われていて、シンプルな演奏と攻撃的な感じ・・・」
 クージーは、「すごいすごいと言われていても、ウィルコ・ジョンソンは昔の人と、ぼんやり思っていただけだった」と。
 ところが最近、明け方の番組?で、イギリスのスタジオライブの放送見ていたら、Dr. Feelgoodが出ていて、「ウィルコ・ジョンソンがひたすら前に出たり後ろ行ったりしてて」(笑)。
 草野「その動きなんだよね。それ、ミッシェルにも受け継がれてるよね」
 草野「ギターがザクザクしててね。オレらがアマチュアのころ、JAMに出てたときは、影響受けてたバンド多かったなあ」
 クージー「当時、実は新しいことをやってたんじゃないかな」
 草野「そうね、どんどん複雑になっていくロックの中で、ここまでそぎ落としてね」
 ホントだ。気持ちいくらいシンプルで、ギターの音が素朴で、ある意味優しい。
 
音だけではなく映像で見てほしい、という二人。
 Dr Feelgood - She Does It Right
 
 草野くんはクージーに言われてツアー前に映像でDr. Feelgoodを見て、「影響受けて、前後の動きだけでいいのかな」と思った(笑)と。
 クージー、すかさず「やってよー」と言ってました。
 「オレ、横に動いちゃうんですよ~」ってね。

 次は、Echo & The Bunnymenで「The Cutter」(1983年、3rdアルバム『Porcupine』)。
 ここまでは、ただひたすらカッティングを聞かせる曲を続けたけれど、次は「たまにしか弾かないよ」系だそうだ。
 草野くんは、ココでEcho & The Bunnymenを取り上げていて、(ボーカリストの)イアン・マッカロクの印象が強すぎて、ギターというイメージがないんだよね」と。
 
クージー「ストリングスもいいんだけど、ギターもかっこいいんですよ」
 草野「イアン・マックロクの毒舌もね」
 クージー「ロックスターやね~」(笑)
 イケメンの彼、「いくえみ綾の漫画にも、いかにも彼をモチーフにした人が出てくるよね~」

 

 曲終わりに、「ギタリストの名前、知らなかった。カッコいいギターですね~」と草野くん。

 そして、次は、「言わずもがな」のRadioheadで「Creep」(1993年、1stアルバム『Pablo Honey』)。
 「これ聴いて、真似したヤツとか、いると思うんだよね」と草野くん。
 選考理由は、「ガガッと(脅しのように)入ってくるギター」。
 クージーの友人は、ギターのジョニー・グリーンウッドの「ガガッ前」と「ガガッ後」の映像を集めて見せてくれたりしたとか(笑)。
 「知らない方は、そのガガッに注目して聴いてください」と。
 聴き入ってしまうトム・ヨークの声のバックに「ガガッ」!!
 Radiohead-Creep(live at Summer Sonic 2003)訳詩付き

 そういえば、この映像を見て思い出した! 『フェイクファー』の頃だったか、雑誌『JAPAN』の取材に一人で訪れた短髪草野マサムネを見て、「トム・ヨークみたい」と男性スタッフにも女性スタッフにも好評だった、というコラムを読んだ記憶があるなあ。

 そして次は、dipで「Sludge」(1995年、3rdアルバム『love to sleep』)。
 草野くんはこのバンドが好きでライブに行っていた時期があったそうで、「そのころ、弾いてたんだよね」とクージーに。
 草野「だから、オレ、そのときにすでにクージーのプレイ見てたんだよね」
 クージー「でも覚えてないって」(笑)
 「キーボードの人が出たり入ったりしていた」のは覚えているとか(笑)。
 草野「dipってみんな黒っぽい服着てたじゃない。で、キーボードの人も黒っぽいの着てるな、とは見てた」
 2人で(笑)。
 「あとになってこういうバンド出てきたけど、先取りしているバンド」という印象をもっていると。
 草野「ダークな感じで、ギターはとんがっている」
 クージーが言うには、昨年末のライブ(ココ)で、﨑ちゃんがdipのヤマジさんと握手しているのを見て理由を聞いたら、まだ学生のころ、アレルギー(80年代の日本のロックバンド)のコピーバンドを一緒にやっていたことがあった、と。
 ヤマジさん、ツイートしています。
 https://twitter.com/dip_official/status/1211930968770002954
 曲終わりで、「これを90年代に(すでに)やっていたっていうのは、かっこいいよね」と。

 そして最後は、Televisionの「Foxhole」(1978年、2ndアルバム『Adventure』)。
 クージーが言うには、「今までかけてきたバンドのそれぞれかっこいいところをすべて詰め込んでるかな」と。
 草野くんは「dipにも似てるかも」と。
 Televisionはニューヨークパンクと呼ばれるバンド。
 草野「日本ではパンクというと、わかりやすさやファッショナブルな感じからロンドン(パンク)のほうが注目されがちなんですけど、本来のパンクの精神性、反骨とかアートな部分はニューヨーク(パンク)のほうがあるよね」
 クージーも「そうだね~」と。
 トム・ヴァーレインとリチャード・ロイドの2本のギターのからみを聴いてほしい、と。
 草野くんもよく聴いていた時期があったそうで、「今聴くと、音もストイックな感じでいいかも」
 クージーの「やっぱりパンクはニューヨークだよ!って言いたくなっちゃうような」には笑って「そうね」と同意しつつも、「ロンドンはロンドンでいいんだけどね。なんか別物みたいな・・・」と小さな抵抗も(笑)。
 たしかにギター、シンプルさが際立って聴きごたえあり!

 最後に、
 草野「このテーマでまだまだできそう。いろいろ思いついた! オレの選曲でもできそう」
 クージー「やってやって!」
 
・・・で、また聴けそうだ。


 そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 クージーのリコーダー?、草野くんのZO-3で「野生のポルカ」を軽くコラボ。
 照れ笑いのあと、「すごいリバーブかけてもらったね」とクージー。
 今夜の曲は、BUCK-TICKで「悪の華」(1990年、2ndシングル)。
 これもカッティングつながりだそうです。
 草野くんのBUCK-TICKメモリーは・・・。
 正月を田村くんの実家で過ごそう、ということになって、テツヤくんを含め246を静岡に向かっていたとき、ラジオでレコード大賞の発表を聞いて、「BUCK-TICKが新人賞をとったー!」というのをすごく覚えているんだと。
 クージーにとっては、ニューウェーブ、The CureからのBUCK-TICKということだそうだ。
 「ニューウェ-ブな音を日本でやってるバンド」というイメージが強かったと草野くん。。
 
「当時、BUCK-TICKとかデルジベットとかね~」「そうそうそう」と懐かしい名前も。
 草野くんも好きなThe Cure。クージーは前回出演のときも、The Cureを選曲していますね(ココ)。

 そして、クージーの今年の抱負は? 「まずは夏まで続くスピッツのツアーを!「と。ありがたい!
 草野くんのMCに「ハイ!」「ウン!」と軽妙に心づかいの元気な合いの手をはさんでくれて、賢くて温かい人柄が伝わる時間でした。

 来週は、いよいよ「福岡のレジェンドバンドで漫遊記」。
 福岡はロックの街なのでバンドも多い! で、70~80年代にしぼって選んでいく、と。

 アリーナライブも、明日の(もう今日?)大阪城ホールで締め。
 春からのホールツアーにつなげます!


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