2025.02.23
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「2月も最終週から3月ということで、心に余裕がある方も、意外とギリギリという方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」。
そして今日は、【2006年の日本のロックで漫遊記】。
「最近なんとなくゼロ年代の邦楽を漁っていたら、2006年って日本の音楽、結構濃い~いなと思った」。
以前に「1999年が日本のロックのピーク」という特集をした(ココで)が、「2006年もなかなかで、振り返る価値がある」ということで、この特集です。
オンエアリスト
01 魔法のコトバ(スピッツ)
02 有心論(RADWIMPS)
03 シャングリラ(チャットモンチー)
04 Itʼs for You(KREVA)
05 Salamander(ELLEGARDEN)
06 恋のメガラバ(マキシマム ザ ホルモン)
07 Around The World(MONKEY MAJIK)
08 サンライズ(BENNIE K)
漫遊前の一曲は、スピッツで「魔法のコトバ」(2006年、31thシングル/2007年、12thアルバム『さざなみCD』)。
2006年のスピッツのシングルリリースはこの曲。「最近、成人の日のCMでも流していただきました」。
【成人の日CM】「大人じゃん・06」(息子+母・120秒)【サントリー企業広告】
最初の曲は、「ブレイク直前!」、RADWIMPSの「有心論」(2006年、メジャー4th、通算7thシングル/2006年、メジャー2nd、通算4thアルバム『RADWIMPS 4 〜おかずのごはん〜』)。
1999年で特集したミッシェルやくるりは「まだなんとなくオレ的にはライバル視とかジェラシーな感じとかが正直ちょっとあったんですが、RADWIMPSが出てきたあたりから、すごいな~、カッコいいな~って思うバンドであっても、新しいバンドでも、ライバルという目では見なくなってたんですよね」。
「かなり世代が離れてるっていうのが大きいのかな」と。
でも、このアルバム『RADWIMPS 4 〜おかずのごはん〜』のCDジャケットには「ちょっとライバル心を覚えたんだよね。ドラマのワンシーンのような場面がいいんだよ」。
「たまたまかもしれないけど、空が曇り空っていうのもいいんですよ」
次は、チャットモンチーの「シャングリラ」(2006年、3rdシングル/2007年、2ndアルバム『生命力』)
チャットモンチーは「すごい手作り感の強いバンドで、ロック好き以外にも受け入れられるキャッチーさとかポップさもあって、当時はその感じが独特でしたよね」。
チャットモンチー登場以降に、「フォロアー的なバンドが結構出てきたんじゃないかなと思います。実は女性のバンドだけじゃなく、男女問わず影響を受けたミュージシャンが多い気がする」。
作詞はドラムの高橋久美子さんで、「歌詞も独特」。
久美子さんの最近の著書『いい音がする文章』(ココ)にも触れて、「私も帯の文章を書かせていただきましたが、非常に興味深い内容」と。
久美子さんがXで。
https://x.com/kumikon_drum/status/1893657843422634144
スピッツも参加した、四国での最後のチャットモンチーのライブのようすがコチラでちょこっと。
(私もチャットモンチーのパフォーマンス、何回も楽しんだなあ)
次の曲は、KREVAの「Itʼs for You」(2006年、2ndアルバム『愛・自分博』のオープニング曲)。
KREVAは「ヒップホップの人だし、まして2006年のロック特集の回でかけるのはどうかな?」と。
でも彼は、「ヒップホップの界隈ではとくにロックなスピリットを感じるし、積極的にロックにもアプローチしている印象」。
また草野くんが個人的に2006年ごろ、「KREVAくんのアルバム『愛・自分博』にはまって聴き込んでいた」ということでセレクト。
このアルバムは「全曲ハズレがないが、この曲にはカエルの声がサンプリングで入っていて、それがクセになってリピートして聴いてました」。
この次の年に「くればいいのに」で「コラボさせていただいた」。
そして、ELLEGARDENの「Salamander」(2006年、6thシングル/2006年、5thアルバム『ELEVEN FIRE CRACKERS』)。
Hi-STANDARDの登場以降、メロディックパンクのカッコいいバンドがたくさん出てきたが、「ELLEGARDENはその真打ちという印象。曲もハズレが全然なくてキャッチーだし、特にサウンドがいいんだよね~。グイグイ耳から脳みそから入ってきてくれて快感を与えてくれる。メチャメチャ気持ちいい」。
「Salamander」は、「インディーズの初動売り上げ歴代1位を記録した作品」。
ELLEGARDEN「Salamander」Music Video
(ELLEGARDENは本当に気持ちがいいなあ。ひさびさに聴いてみようか)
メッセージコーナー。
「解熱剤を『カイネツザイ』と言っている先輩」に間違いを指摘できなかったリスナーさん、「こういうとき、草野さんははっきり言えますか?」。
「どれくらい親しいかによりますよね~」と。
「バンドのメンバーや古くからの友人だったら、『それ違うよ』と言えるけど。その人が恥をかくことになるかどうか、だよね」と。
本当に間違いかも必要だし・・・。「でも親戚のおじさんが『ゲゲゲのゲ太郎』って言ったときは訂正しましたけどね」(笑)
「傷つけるか、あるいは逆ギレされそうっていうときは、流したほうが無難。瞬時にそれを判断するのは難しいけど、臨機応変で頑張りましょう」
2006年ってどんな年?
冥王星が太陽系の準惑星に降格(これ、なぜかちょっとショックだった)。「水金地火木土天冥海」から「水金地火木土天海」になった。
日本ハムファイターズが本拠地を北海道に移してから初の優勝。
携帯小説ブーム。
荒川静香さんがトリノオリンピックでイナバウアー。
カタアンドトシの「欧米か!」。
『DEATH NOTE』『嫌われ松子の一生』『フラガール』『のだめカンタービレ』などが人気。
ロック以外のヒット曲は、修二と彰の『青春アミーゴ』(ZO-3で)、絢香の『三日月』、湘南の風の『純恋歌』などなど。
そして次は、マキシマム ザ ホルモンの「恋のメガラバ」(2006年、7thシングル)。
「今も人気ですけど、このころからドカン!ときた感じですかね」
草野くんは個人的には、「2004年の四国のMONSTER baSHで一回挨拶したことがある」。そのときにアルバム『糞盤』をもらって、「そのジャケを見て、まさかその後こんな大人気のバンドになると思ってもいなかった」そうです(笑)。「オレも見る目なかったなあ」
マキシマム ザ ホルモン 『恐喝〜kyokatsu〜』面面面ライブ配信edition 【OFFICIAL LIVE VIDEO】
最後の曲は、「カナダ人のプラント兄弟の歌声が魅力的な」、MONKEY MAJIKの「Around The World」(2006年、2ndシングル)。
スピッツ仕切りのイベント「ロックロックこんにちは in 仙台」(ココ)にも出演(ついこの間のような気がする)。
打ち上げではライブでの音とか「専門的な話をした記憶があって、そのときに話した内容がその後の音作りに影響を受けているかもしれない」と。
この曲は、ドラマ『西遊記』のテーマソング。「でも天竺への道のりというより、カナダの景色の方が合いそうな気がしてしまいますが」。
特集の最後に。
2006年は「50代の人間にはつい最近じゃん、という感覚だったのですが、こうやって並べて改めて聴いてみると、ちょっと懐かしい感じもしましたね。
それぞれに今も活躍中のミュージシャンばかりなので、「気になる方がいたら、みなさんも掘り下げてみてください」。
そして今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、BENNIE Kの「サンライズ」(2004年8thシングル/2004年、3rdアルバム『Synchronicity』)。
(イントロは、「夢追い虫」だ~。長め。)
この曲は2004年の作品だが、草野くんがBENNIE Kにはまっていたのが2006年ごろだったな・・・ということで。
BENNIE Kは、草野くんの中では「不思議なアーティスト」。「ヒップホップやR&B界隈の人たちなんだろうけど、ロックの要素をすごい感じるし、どの曲もそうだけど、ちょっと尖がってるよね。異端な匂いを感じていました。今聴いても古さを全然感じさせないよね」。
BENNIE K - サンライズ
曲終わりで、「手元の資料によると、ホークスの川崎宗則選手の2006年の入場曲に使われていた。2006年と無理やりつながった! めでたしめでたし」
そして来週は、「FMレコパル、1981年5月2週目号で漫遊記」。
古い雑誌を地図代わりに漫遊する、この番組特有の企画。今までも『ミュージックライフ』『ROCKIN'ON JAPAN』などを取り上げてきたが、来週は初めて「FMラジオの専門の情報誌」で漫遊記。
ほかにも『FM Fan』『FM STATION』などがあったが、「オレらの世代ではFM情報誌はなじみ深い」。
(最初に出会ったのは『FM Fan』で、今でも洋楽バンドの特集号とか何冊か古いのをとっているなあ)
「草野さん、前に読んだことある本を買っちゃって、半分ぐらい読んで気がつきました」
(うちの相方のあるあるだー)
昨夜遅くに、ドラゴンズファンの息子1からLINE。
彼は近辺でドラゴンズの試合を見に行くのは神宮か横浜で、圧倒的に神宮に行くことが多いらしい。
「つば九郎には、ホント、楽しませてもらったよ」
他球団のファンも別れを悲しんでいます。
今、たまたまスーシェさんのポワロの『オリエント急行殺人事件』を見た(何度目だろうか)。
集団の復讐殺人をあえて見逃したポアロのラストシーンでの表情。
雪の中を歩くポワロ。彼のあんな表情は見たことがない。破裂せんばかりの怒りと悲しみと・・・。
こんなところでついでのように書くことではないけれど。
戦場と化した自国の行く末を、戦争の相手国と別の大国のトップ同士が頭越しでやりとりするなんて、ありえないことだ。
こんなことが今の時代に通用するとは思いたくない。
大国の核の傘のもとで安住することにした私の国は、なすすべもなく、見て見ぬふりをするのだろうか?
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