隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「草野が気になった今年の曲たち」~ロック大陸漫遊記

2019年12月25日 10時47分23秒 | スピッツ

2019.12.22 21:00
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM



  https://www.tfm.co.jp/manyuki/


 いよいよツアーが始まったスピッツ。
 リリースやツアーがあると、サインを書くことが増えると言う。
 2、3本線を描くだけで終わってしまうサインの人もいるけれど、「オレの場合、結構時間がかかって、頑張って書いても20秒くらい?」と。
 それには理由があるらしい。
 アニメ『あしたのジョー』で、丈が相手ボクサー、ウルフ金串にサインをねだって、「なんだ、ネズミが這ったような・・・」と挑発するシーンがあったとか。
 そのとき、草野少年は思ったんだそうです、「オレがいつかサインを書くような立場になったら、矢吹丈に『ネズミが這ったような』と言われないようなサインを書きたい」と。それをずっと守っているのか・・・。
 草野「サインがほしいと言っていただけるうちが花なので、これからも頑張ってサインを書いていこう、と」
 フムフム、そういうことなのね。

 さてさて、今日は、「2019年(草野が)気になった曲で漫遊記」。
 基本的に今年リリースされた楽曲の中から、「草野が個人的に気になった曲」をセレクトして。ただし、去年暮れの「2018年気になった曲で漫遊記」に間に合わなかった去年後半にリリースされた曲も含まれているそうだ。


 オンエア曲
 01 ブービー(スピッツ)
 02 Not Running(The Beths)
 03 WLC(We Love Comic)(SACHIKO by MAISON ”SEEK”)
 04 Alleviate(Leprous)
 05 猿上がりシティーポップ(秋山黄色)
 06 On The Radio(Du Blonde)
 07 人間大好き(バレーボウイズ)
 08 Down Came the Rain(Jeff Lynne’s ELO)
 09 Duty Friend(nikiie)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「ブービー」(2019年、16thアルバム『見っけ』)。
 優しくて温かいボーカルの声。サイケなサウンドもちょっと不思議な風景を見せてくれる。
 「ブービー」という単語がこんな美しい曲のタイトルになって、まったく違和感ないなんて。歌詞には「デブリ」もあるし。
 最初に聴いたとき、ブービーは彼女だと思ったんだけれど、どうなんでしょうね。いろいろな光景が想像できる。
 「歯医者が怖くて・・・」というリスナーさんに「すぐに予約を入れましょう」と突き放すDJ(笑)、「『ブービー』でパーマンを思い出すリスナーさんも。なるほど。

 最初の曲は、「昨年グローバルデビューした」、ニュージーランドのバンド、The Bethsで「Not Running」(2018年、インディーデビュー『Future Me Hates Me』)。
 ワシントンのインディーレーベルから昨年の夏デビューだそうだ。だけど、草野くんは今年になってはまったので、「オレ的には今年の曲にしちゃいます」。
 草野「ハスカー・ドゥーやザ・ポウジーズあたりに通じるギターポップとクールな女性ボーカルがメッチャ好みで」
 今年は新作も出るそうで、「期待しています」と。
 気もちのいいギターの音と快速感?が颯爽とした空気を伝えてくれる。
 ジャケットがさりげなくタイトルを主張している・・・。
 

 ハスカー・ドゥについては、ピクシーズの特集をしたとき(ココ)、「バンドメンバー募集をかけたとき、『ハスカー・ドゥ(メタル寄り)とPPM(メロディアスなフォーク)みたいなバンド』としていたそうで、『その(2つの)中間ではなくごった煮』みたいなバンドを目指していたところがピクシーズのおもしろいところ」などと例に出している。
 ポウジーズについては、美メロ特集のココで取り上げていましたね。

 次の曲は、SACHIKO by MAISON ”SEEK”で「WLC(We Love Comic)」(2018年、デジタルシングル)。
 沖縄のバンド、FLiPのサチコさんのソロプロジェクトの曲だそうです。
 コミックシーモアのCMで「ガンガン流れていたのを聴いて」と。
 スピッツの「ラジオデイズ」がラジオ讃歌の曲なら、「これはコミック讃歌の曲だ」とすごく共感したみたいだ。
 印象的なサビで、たしかに記憶に残っている。
【CM】コミックシーモア
 ちなみに「ワタクシ的に今年はまった漫画は、『彼方のアストラ』かな」だそうで、「萩尾望都さんの『11人いる!』へのオマージュ的な作品。えーっていう展開も」と。

 次は、Leprousで「Alleviate」(2019年、6thアルバム『Pitfalls』)。
 本当はここで、Pale Wavesをかけるつもりだったけれど、「リリースが去年の夏だった」ということで却下して、このLeprousが「繰り上げ当選」したそうだ。
 Leprousはノルウェーのバンドでヘビメタ、ブラックメタル界隈から出てきたけれど、「音は全然メタルっぽくなくて、アルセストや初期のCold Playのような耽美的でシューゲイザー」な・・・。
 草野「ボーカルがすごい。魂で歌っている感じ」
 草野くんが「幻想的ですてき」と言っていたアルバムジャケットはコチラです。
 

 
 そして、取り上げてもらえなかったけれど、Pale Waves、すごく気持ちのいいサウンドです。
 Pale Waves - Kiss

 次は、「期待のシンガーソングライター」、秋山黄色の「猿上がりシティーポップ」(2019年、1st ミニアルバム『Hello my shoes』)。
 最近のシンガーソングライターにしてはギターの音がジャカジャカしていて、「ギターが好きなんだろうなと思わせてくれて、おじさんロックファンからはすごく好感がもてます!」。
 草野「エレキギターの未来を感じさせてもらいました。曲もすごくいいです」(最高の賛辞)
 BUMPの藤原くんを思わせる魅力的な声と過ぎていく景色を思わせるスピードの気持ちよさ!

 次は、Beth Jeans HoughtonによるプロジェクトDu Blondeの「On The Radio」(2019年、Du Blondeでは2ndアルバム『Lung Bread for Daddy』。彼女自身としては3rdアルバム)。
 彼女は「以前から気になるシンガーで、2015年の1stアルバムもよかった」と。
 「21世紀にあって、ロック的なほどよい下品さが最高で、見た目もシンディ・ローパーがパンクになったみたいな」と。
 MVを見ていると、「イギリスのロック姉ちゃん」という感じで、草野くん的には大絶賛!!
 MVはどれも刺激的で、ロック姉ちゃんはカッコいい!
 この曲は、「彼女の中では静かめな曲で、イギーポップのような尖った感じを保ったバラード」と。
 包容力のある深い声がすてきだね。
 草野くんが「いい!」と思ったMVじゃないかもしれないけど、個人的にカッコいい!と思ったのでこちらを。
Du Blonde 'Isn't It Wild' - Total Refreshment Centre
 
 そしてライブ!
Du Blonde - Mind Is On My Mind - End Of The Road Festival 2015

 次は、バレーボウイズ「人間大好き」(2019年、3rdミニアルバム『青い』)。
 京都で結成されたバンド。
 60~70年代の若者文化、たとえばユースホステルとかフォークジャンボリーとかを想像しちゃうような・・・、URCレーベルから50年前に出ていた曲だよと言われても信じちゃうような・・・そんなバンドだそうです(うまいこと言うなあ。本当にそんな感じだ)。
 草野「バンドみんなで合唱するのも新しいんじゃないかな、という楽しい曲です。ライブもガンガンやっているようなんで、来年の飛躍が期待できそう」
 ライブの感じが目に浮かびそう。
 曲終わりに、「なんか楽しそうだよね。木造の下宿で安い酒飲んで盛り上がってるような雰囲気。20歳のころに戻りたくなる、そんな気分にもなっちゃう」と。
 MVをどうぞ! こんなに屈託ない日々はなかったけれど(笑)、雰囲気はわかる・・・。
バレーボウイズ "雨があがったら" (Official Music Video)

 そして最後は、「今日の中ではベテラン」、Jeff Lynne’s ELOで「Down Came the Rain」(2019年、『From Out Of Nowhere』)。
 ここに来ましたか!という感じ。さすが草野マサムネさん?
 草野「聴いてもらうとわかると思うんだけど、曲が70年代とあまり変わっていない。ベテランなのに曲が冗長じゃない。ダラダラしてなくて、ちゃんとキャッチー」
 2015年リリースのアルバムの完成度も高かったし、「そういうところはスピッツも見習っていきたいな」と。
 (チャーミングな曲調。71歳か、すごいな。勇気づけられちゃう。)
 草野「ジェフ・リンさん、今年71歳だそうです。いつまでもお元気で」


 特集の最後に。
 ほかにも、髭ダンは気になったけれどほかの番組でもたくさんながれているから、あえてここでは取り上げない姿勢(笑)。
 邦楽では、T字路s、Mega Shonnosuke、THE COLLECTORSのコータローさんのソロも気になったし、洋楽ではクライロ、シンフォニックメタルの名前をあげていましたよ。

 そして今夜も最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
「快速」のイントロに続いて、nikiieさんの「Duty Friend」。
 2012年の作品なので、「ホントに『ちょっぴりな』タイムマシーン。だけど、カッコいい曲なんで紹介したいと思います」と。
 草野宅になぜかCDがあって、「誰にもらったんかな」と期待もせずに聴いてみたら、体が自然に揺れてきた、と。
 かっこいいサビだなと思ったらそれはBメロで、そのあとにもっとかっこいいサビがあったという「強力な曲」と。


 そして今年最後の「ロック大陸漫遊記」は、「もれた曲たちで漫遊記」だそうです。
 毎週多めにセレクトしているのでどうしてもかけられなかった曲たちがあるようで、「敗者復活」! これも楽しみです。



 バレーボウイズの前田流星さんから。
 https://twitter.com/ryusei__maeda/status/1208750460892413952?s=11


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