隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「40過ぎても進化」って簡単なことじゃないよなあ~スピッツ「小さな生き物ツアー」前橋

2013年11月08日 20時42分02秒 | ライブリポート(スピッツ)

2013.11.5(火)
SPITZ JAMBOREE TOUR 2013-2014
Chiisana Ikimono
at ベイシア文化ホール(群馬県前橋)



 「小さな生き物ツアー」 行ってきました。
 スピッツも10年ぶりなら、私も10年ぶりのベイシア文化ホール。
 (この場所って、地図で見れば、「駅からメインストリートをまっすぐに行って8つ目の信号で右に曲がってつきあたり」と至極わかりやすそうなんだけど、実はこの「メインストリート」が曲者で、え、どっちがメインストリート?と混乱してしまう交差点があるのです。HPでは8つの交差点を写真入りで説明しています)
 10年前は「群馬県民会館」という名称でした。
 2003年5月8日。この日は余裕があったので昼過ぎから街をブラブラできたのですが、今回は夕方、暗くなってからのすれすれの会場入り。
 薄暗い街の中で、この建物の周りだけ、秘密のお祭りのような雰囲気でした。


 先にセットリストです。

セットリスト
01  小さな生き物
02  けもの道
03  三日月ロック その3
04  潮騒ちゃん
05  名前をつけてやる
06  スピカ
07  オパビニア
08  ロビンソン
09  ランプ
10  さらさら
11  恋は夕暮れ
12  エンドロールには早すぎる
13  りありてぃ
14  君が思い出になる前に
15  Y 
16  未来コオロギ
17  僕はきっと旅に出る
18  野生のポルカ
19  8823
20  エスカルゴ
21  運命の人

ENCORE
01  スパイダー
02  チェリー
03  君は太陽


 ツアー2日目ということもあるのか、それともスピッツライブへの期待度の上昇現象?もあるのかな。とにかくメンバー登場から最後まで、お客さんがフルで元気だったなあ。
 アンコール前も、なんとなく習慣になってしまって、「どうせ出てくるし・・・」みたいな空気がちょっと悲しかったりすることもあるけど、ベイシア文化センターでは、「早く出てきて!」的な空気が漂っていて、よかったです。
 メンバーも総じて、テンション高めで、ボーカルの微妙なMCにけっこう付き合ってくれていました。
 私の席は2階の後ろから2列目。
 でも会場があまり大きくないせいか、ステージは思ったほど遠くはない・・・、やっぱり遠いかな?(笑)
 ただ、この2階席の皆さんが非常に元気で熱くて、こっちもテンション高くなりました!



■最初から「全開」な感じのステージ上とメンバー
 ステージが明るくなって、いつものゆるい感じでメンバー登場。でも客席はすでにMAXな反応。
 オープニングは「小さな生き物」、やっぱりここからきたか。会場全体から、なんともいえないため息がもれて、空気が心地よくアップした感じ。

 演奏もボーカルも、とても丁寧に聴こえる。
 このゆるやかな雰囲気のままちょっと続くのかなと思ったら、ベース田村にスポットライト。
 「おおっ! けもの道」、今回も2曲目で一気に盛り上げちゃおうってことか。前の中学生?の男の子二人が飛び上っていてかわいい。
 「前橋の夜明け~♪」って歌ったんだろうか。田村くんの動きに気をとられていて、聞き逃した。
 今回は、この曲に限らず、ほかの曲でも多々見られたんだけど、ボーカル草野の「開脚+腰落とし」ギタープレイがなかなかいいです。
 続く「三日月ロック」。イントロですぐわかるスピッツらしさ。サビの声も冴えわたり、「みか~づき~」のちょっとかすれた感じもいい。ベースの音も心地よく聴こえてくる。赤い照明が映える。


■「小さな生き物たち」のオブジェ
 そして、ニューアルバムから「潮騒ちゃん」。会場が明るくなって、ステージの「小さな生き物たち」のオブジェが初披露される。
 線でシンプルに作られた花びらや葉っぱ、チョウ、ヘビ、スワン、サイ?(オパビニア? ユニコーン?)、金魚、男女表示(トイレなどに表示されてる)・・・が、曲によって白だったり、ピンクや青や黄色などに変わって、大事なポイントになっている。
 「14」という数字が四角で囲まれているのは、「14枚目」の意味??
 小さな生き物たちオブジェとは別に、ステージ上の中央に作られているのはグライダーをイメージしている? 

 「潮騒ちゃん」は適度な手拍子も楽しく、ちょっと笑顔になってしまう。歌詞は案外マジなのにね。
 オブジェたちが現れたり消えたり、それぞれに変わるのもかわいい。



■ああ・・・
 「潮騒ちゃん」のあとは・・・。
 もうイントロだけでわかりますよね。「名前をつけてやる」!!
 こんな「若い男の子のムンムン」な曲を、ごく自然にやっちゃう40代バンドに、いまさらながら感動。
 テツヤくんとの、もう「ツインボーカル」と言っちゃいたいくらいのAメロ部分。きれいな声にテツヤくんのソフトな声が重なって・・・。
 当時、このタイトルだけで、ずっとついていこうと思ったし。「名前をつけてやる」なんて、相手への究極の征服じゃないかと思う反面、それを夢見るだけの弱々しい男子の妄想が見え隠れして、女子でありながら「いいなあ」と浸っていたっけ。
 今回、十数年ぶりにライブで聴いたような気がしたのだが、ちょっと調べてみたら、2008年の「ロックロックこんにちは in 仙台」で聴いていた。
 ココのレポを見ると、なんだか淡泊に書いてあるし、それほど心は動かなかったのかなあ。
 でも今回は本当によかった! 照明とかの効果もあったかもしれないから、私にとってはホール映えする曲なのかな。
 最後の草野の「う~ う~♪」も、会場の動きが止まるほどステキだった。

 続く「スピカ」も、スピッツのスタンダードといえるくらいの曲。きれいなだけじゃなく強く太くなったボーカルの声が、それでもせつなく響く。
 ここではツインギターが聴ける。ここがほんとうに好き!
 「幸せは 途切れながらも 続くのです」 深いよなあ。


■「どれくらい~♪」は歌わないで・・・
 「オパビニア」の安定感と「デートに向かない 坂道を~♪」での会場の盛り上がり。
 初めてライブで披露される曲ばかりなのに、お客さんのノリも反応も、どれも迷いもなくスゴイ。
 2階席もみんな元気!
 斜め前の女性2人もすごく楽しそうでいい雰囲気なんだけど、「オパビニア」の最後、ボーカルの声だけで「どれくらい~♪」となるところで、一緒に大きな声で歌っちゃったところ・・・、それはちょっといただけなかったな。びっくりしちゃった。
 アルバム『さざなみCD』の「点と点」のラスト、「(いっしょに)行こうよ~♪」もそうだけど、あの最後が聴きどころってこともあるんだし。
 
 そして「ロビンソン」。ニューアルバムからの「オパビニア」「ランプ」という「今なスピッツ曲」の間にはさまれても、まったく「昔」を感じさせない強さをもっている楽曲なんだと納得。
 「ランプ」は、ボーカルの優しい声と歌詞が胸にしみる。誰の胸にもどんなときにも、何かを灯してくれる曲だなあと改めて思う。


■すべてOKな「さらさら」
 テツヤくんのアルペジオから「さらさら」。
 シングルで先にヘビーローテーションしちゃうと、いざアルバムに入ったときにちょっと中だるみ的な気分になってしまうことがあるんだけど、この「さらさら」はまったくそういうことがない曲だ、私にとって。
 スピッツファンの知り合いたちに何度か、「僕旅とどっちが好き?」ときかれたのだが・・・。もちろんどっちも好きだし、「僕旅」の大サビ「神さまじゃなく たまたまじゃなく~♪」の部分は何度聴いても胸のど真ん中を射抜かれるのだけれど、でも「さらさら」の好き度はけっこう高いかな。
 歌詞も好きだけど、今までのスピッツにありそうで、でもなかったような不思議な疾走感というか浮遊感というか、うまくいえないけど、いいなあと。
 ここでも、テツヤ君の低い声がかすかに聴こえる。そのあとのギターソロの音も好きだ。
 シンプルだけどしっかりと支えるドラムも、うねるベースも、とてもよく耳に届いて、うれしかった。
 青と白のライトのコントラストもみごと。「夜を駆ける」の照明のすばらしさはなかなか越えられないけれど、一瞬それを思い出していた。
 「さらさら」は演奏、ボーカル、照明などすべて含めて、とても完成度の高いライブ作品だったなと思う。
 

 そして、思いがけず「恋は夕暮れ」。これこそ、少なくとも10年はライブで聴いてないと思う。
 映像として浮かんでくるのは、1st LIVE VIDEO「JAMBOREE 1」の最初にながれる、まだまだ若くてマッシュなボーカル。
 若い声とは違うけれど、せつなさはそのままに。高い声もきれい。
 「恋」がもつさまざまな顔を独特な言葉選びで見せてくれる佳作、佳曲。どの表現も「う~ん、いいな」と思うけれど、とくに好きなのは「ささやかな 悪魔への祈り」かな。


■盛り上がり曲誕生
 「エンドロールには早すぎる」は一気にステージが明るくなって、客席も揺れる、揺れる!
 CDでは打ち込みで、ライブではどうする?と言ってたけど(打ち込みでやって、リズム隊は踊る・・・とか(笑))、二人ともかっこよく演奏していた。
 打ち込みと同じリズムで崎ちゃんのドラムの音が強く聴こえてきた。
 ベタなオシャレじゃないディスコサウンドをねらったらしいけど、懐かしい感じもあり、明るいけど物寂しさもあり、おもしろい曲。

 続く「りありてぃ」は横浜サンセットでも経験したけど、ハンパじゃない盛り上がり。ロックなスピッツ全開のステージで、4人がそれぞれにかっこよく映る。
 田村くん、遠目にも楽しそうに暴れているのがわかる。
 ギターソロでスポットライトを浴びるギタリスト、今回、「おおっ!」と思わせてくれるシーンがいくつもあった。
 崎ちゃんのようすも上からよく見えて、このときの動きは頭に残っているよ。


■懐かしい曲たち
 まったりな、というかロックバンドっぽくないMC(笑)のあとは、「君が思い出になる前に」。
 近くにはこの曲のファンの方も多かったみたいで、小さな悲鳴がそこここで。
 私もライブでは久しぶりかなと思っていたんだけど、2008年に郡山で聴いていた。メンバーじゃないけど、この頃は「数年前はつい最近」ってな感じ(-_-;)。
 本当に優しくてきれいなメロディー。
 リリースから数年たったころだったか、草野が「『明日の朝 僕は船に乗り 離れ離れになる』って、現実にあんまりなさそうな設定だよね」と、雑誌で語っていたことがあった。ちょっと否定的な意味で解説してたかな。
 それでも、こんなに長く愛されて、ちゃんとスピッツの曲になりました。

 そして、イントロを聴いて、背中に鳥肌がたった「Y」。ギターソロのアレンジを変えていたような気がするんだけど。
 これに関しては、ボーカルの独壇場だったような。ボーカルで出来で曲が左右されちゃう・・・ということだ。生意気ですみませんが、この人は本当に、歌がうまくなりました。
 「Y」というタイトル。本人はそれについて、語ったり、はぐらかしたりしてたと思うけど、でも、勝手に想像できちゃう、彼ららしいタイトル。こういう珠玉の曲がアルバムの中の一曲として生き続けている20年近い年月に、勝手に感動。


■マニフェスト?
 印象的なイントロで始まる、アルバムのトップの曲「未来コオロギ」。
 インタビュアーが「スピッツのマニフェストとなる曲」と言ってたけど。そういえば、若いスピッツファンの男子がこの曲の感想として、「ずっと続けていくよ、って言われたみたいでうれしかった」と言ってったっけ。
 CDではfade outで終わるけれど、ライブではテツヤ君が丁寧に終わらせてくれます。

 そして「僕は旅に出る」。ドラムスのおもしろいリズムが耳に心地よく、聴き惚れながら崎ちゃんの動きを追っていた。あんまりはっきりとは見えないんだけど・・・。


■タオル回し?
 そして、ここから一気にヒートアップする時間。楽しいけど、終わりも近いっていう複雑な思いもありつつ。
 それにしても、「エンドロールには早すぎる」「りありてぃ」とか、盛り上がり曲が今回は多いなあと思っていたら、最後にこれがきた! 「野生のポルカ」。
 いやいや、想像はしてたけど、熱い空気は想像をはるかに越えていた。あとできいたら、タオルを振り回していた人もいたらしく、とうとうスピッツにもそんなライブ曲が誕生したか!って感じだ。
 お決まりの動きじゃなく、マジで拳を振り上げる男の子の楽しそうな動きに、こっちまで熱くなってきた。
 メンバーの動きも軽やかで、クージーがアコーディオンを演奏しているのが見えた。
 最後のsing alongは、みんなで歌っていいのかな。

 そして、「8823」「エスカルゴ」と一気に一気にMAXへ。
 「エスカルゴ」はツインギターもあって、個人的にはここでも盛り上がります。
 ラスト曲は、打ち込みアレンジの「運命の人」。これも意外にライブで映えると認識した曲。いいです!
 なんとなくラストは『小さな生き物』からかな、と思っていたので意外だったけど、でもサビの流れもスムーズで、いい感じで終わりました。
 
 結局、「スワン」と「遠吠えシャッフル」はセットリストには入ってなかったな。途中でマイナーチェンジするのかな。
 それとも、「とげまるツアー」のときの「聞かせてよ」みたいに、通常のツアーではやらなくて、アリーナライブのオープニング曲にしちゃったりして? と、アリーナでやるかどうかなんてわからないのに、想像だけしちゃいました(笑)。

 アンコールは、慣れ親しんだ曲たちをゆったりと聴かせてくれて、最後は「君は太陽」で、日常の疲れを癒してもらったような気がする。

 とにかく、メンバーも客席も熱くて、こんなふうに始まるツアーって、これからどうなっていくのかなとうれしい想像をかきたてられるような、そんな前橋の夜でした。
 ピックやスティックを投げるようすに、「うわ~、あんなことするんだ~」という反応をしていた方が近くにけっこういらしたし、若い男の子も多かったので、新しいファンが増えたんだ~と、なんだかこちらまでうれしくなった。
 チケットがますますとりづらくなっても、新しく「好き!」「かっこいい!」と思うファンが増えるって、すごいことだし、うれしいことですよね。
 帰りは足どりも軽く、一気に駅にたどりつきました。



                         


 ここからは、思い出せる限りのMCです。
 いつものことですが、あくまで記憶をたどるということで、正確ではありません。単語も言い回しも・・・。
 内容重視で読んでください・・・と言いつつ、それも勘違いやニュアンスの違いがあるかも、です。
 順番もちょっとわかりやすく編集しちゃっているので正しくはないです。
 ただ、雰囲気だけ、楽しい雰囲気だけわかっていただけたら・・・。


★ごあいさつ
 最初のMC。
 「連休明けのお忙しいところ、スピッツのために貴重なお時間をさしてくださってありがとうございます」と、お決まりのごあいさつ(笑)。
 最初じゃなかったかもしれないけれど、「若い頃のオレたちに?負けないように全開で・・・、それで全開なの?って言われちゃうと困るけど・・・、最後までがんばります」


★有名人
 草野「『さらさら』で、苦手なTVに出させてもらったんですけど・・・、あれって、有名な人に会えるのがうれしい」
 客席、「相変わらずやな」と、ちょっと失笑の波。
 草野「親戚とかに自慢できる。親戚の子に『ポルノ! ポルノ!』ってサインを頼まれたけど、あれ以来(ポルノには)会ってない」
 続いて、タモリの話題へ。「ロックバンドのMCにこういうのでいいの?」と自問自答みたいにしてたけど、お客さんもそこはちゃんとついていってあげる。
 「『笑っていいとも』が終わるらしいね。月曜から金曜までずっとで、32年?ってスゴイ。オレたちもタモリさんに負けないように・・・、いや、絶対に負けてるんですけど・・・、でも負けないような気持ちで・・・がんばります」って。


★「次は・・・」
 よく覚えていないのですが、草野くんがさんざんしゃべったあとで、
 「じゃ、次は・・・次は・・・」と微妙にぎくしゃくしたとき、タイミングよくテツヤくんが、
 「がんばって~」って。
 「・・・じゃ、歌います(笑)」で始まったのが「ロビンソン」。
 なんか特別な曲の前だからヘンに緊張してる?と思っていたら(私が勝手に)、あのアルペジオが聴こえてきたので、笑ってしまいました。


★「私のスピッツは終わりました」
 10年ぶりの前橋。それでも、ここでは4回目のライブだそうです。
 ということで、「この前も同じこと話したかもしれないけど」と、前橋のライブハウスに出演した話を。
 草野「アクトドームもラタンももうなくなっちゃったけどね。・・・そうだ、これは初めて話すことかも」と、前橋のライブハウスでのライブのあとで読んだアンケートの話を。
 「スピッツがちょっと売れ線をねらってたことがあって(笑)。その当時に前橋でライブをやって終演後をアンケートを読んでたら、けっこうnegativeなのが多くて落ち込んだことがあった。『私のスピッツは終わりました』とかね」 おおっ!
 「誰かの中で終わったスピッツが、そのあと20年続いてる」に、会場から拍手。
 そのファンの子も、ちゃんと戻ってきているかもしれないね。
 アルバムでいえば『Crispy!』、シングルでは「君が思い出になる前に」や「裸のままで」のころか・・・。
 だって『惑星のかけら』に続くシーンだったから、その延長線のアルバムをみんな予想してたしね。私は雑食スピッツ系ですから(笑)、あんまりわからなかったけど、「違ったよな~」的なことを言う人は多かったな。でもそんな空気も、「空の飛び方」リリースで変わった気がする。


★ロックなMC
 草野「最近の若手のロックバンドのMCって敬語らしいんですよ。そういえば、スピッツも敬語だったな、と」
 そこで、今回は敬語じゃなくやってみる・・と。そして、例によって(笑)、「お前らと~」的にがんばる。で、心地よい笑いが起こる。
 「がんばるぜ~」とスギちゃんが出る。
 「そういえば、スギちゃん、最近あんまりみないね~」ということから、鼠先輩のギャグにまで話題が広がる。
 それを受けてだったか、あとでだったか? 田村君が、
 「ロックなMC(の流れ)、続いてんの?」
 草野「ご自由に」
 田村「でもさ、最近のバンドはあんまりしゃべらないんじゃない?」
 草野「そうか。バンプの藤原君はしゃべらなかった(ときっぱり)。でもさ、なんかしゃべりたいんだよね。でもちゃんとまとまらない感じで。これがスピッツ?」


★「お墓のうた」とEXILE
 「君は思い出になる前に」は初めてオリコンのチャートに入った曲、という話題から。
 草野「最近はなかなかミリオンは出ないじゃないですか。AKBやジャニーズ系以外で最後にどの曲がミリオンになったのかなって調べてみたら、『お墓のうた』でした」
 えっ、お墓のうた?と思ったら、歌い始めました、「私のお墓の前で~ 泣かないでください~♪」って秋川流の発声で。
 (「お墓のうた」って・・・(笑))
 会場、ヘンに盛り上がる。
 草野「・・・と思っていたら、最近、EXILEの新曲がミリオン達成したんだよね」
 市川では「これも歌わなきゃまずい?」ってな感じで歌ったらしいんだけど、
 草野「これがけっこう好評で(笑)・・・」
 だけど、ここでは歌わないよ、ってなるのかと思ったら、「ここでも歌う」という流れに。というか、本人が歌いたがってる(笑)。
 「崎ちゃん!」って、バズドラを要求して、新曲「PRIDE~こんな世界を愛するため」(たぶん)のさわりをハンドマイクで歌って、みんな大喜びだった。
 草野「ほかのどんなスピッツの曲より盛り上がる(のが問題)」って。でも、けっこううまかったですよ。
 草野「左右の二人が踊ってくれれば(もっとよかった?)」とか。
 草野+テツヤでヘンな振りしてたけど、「これってダンスじゃないよね」
 そのあとで、テツヤ君が「(ツアー中ずっと歌って)まちがったこと(?)がEXILEに伝わったりしてね」。
 草野「そのうち、フルコーラスで歌ったりして」
 テツヤ「いや、(オレの言ったことと)ちょっと意味がちがうけど」
 話がかみ合わない。田村君が下を向いて笑っているみたい。
 草野、どんどん違う方向に話を進める天然ぶり。
 草野「EXILEでの仕事がどんどん増えていったりして・・・」
 ずれたままで、とくに二人はつっこむこともなく放置して、ボーカルの天然ぶりだけが際立つことになりました。
 うまく伝えられないのですが、おもしろかったです。

 この流れだったか、あとでだったか、「Mステ」で見た三代目J Soul Brothersが「かっこよかった~。すごいかっこよかった~」と力説。
 田村「そういうこと言うから誤解されるんだよ(笑)」
 テツヤ「ある意味、これがカミングアウトだったりしてね」
 なんていう流れもありました。


★田村「前橋のいい思い出」
 メンバー紹介での田村君。
 「昔、高崎の楽器屋に来たことがあって」
 駅前にあるはずなんだけど、場所がわからなくて同じところをグルグルしてたらしい。
 「駅前に、ちょっと怖いお兄さんたちがたむろしてて、年下なんだけどね。怖いなあと思ってたら、(何度も前を通るから)『どこに行きたいの?』と声をかけてくれて」
 で、場所を教えてくれたそうです。
 「オレってそういうことで判断しちゃうから、群馬っていいところだーと思いました」(拍手)


★崎ちゃん、よほど印象深かったのね
 メンバー紹介で、崎ちゃんはMステでの三代目J Soul Brothersの話題を。
 いちばん背の高い人が190センチくらいあって、それで姿勢もいいから、Mステで隣に座ったら、向こうのほうが頭1個半くらい高かった、と。
 それで、ビックリしたのは「エナメルの靴であのダンスをしてたこと!」。
 本人に「すごいですね~」と言っちゃったそうです(有名人を前にした一般人状態になってます)(笑)
 これ、ほかでもしゃべってたから、よほど印象深かったんだろうなあ(笑)。
 すごいいい人たちで、渡してくれたCDには彼ら一人一人のサインだけじゃなく、「テツヤさんへ」のような宛名まで書いてあったとか。
 「いい人パンチ」を食らっちゃったらしい。
 地元に近い崎ちゃんは、群馬にはスキーに来たこともあるし、国道〇号線がどーとか、北関東自動車道が通って便利になったとか、両毛線で小山からくる・・・とか、地元話にみんなほんわかしてました。


★テツヤ「初恋も前橋で」
 テツヤ君、「10年前にも話したと思うけど、オレは前橋に住んでたことあるよ」。小学校の高学年のときらしい。
 「利根川って、群馬のもの? 茨城のもの? オレにとっては、富士山は静岡のものか山梨のものかとおんなじくらい大事な問題」らしい(笑)。
 「日曜日には親父が家庭サービスで競輪場につれていってくれた」
 ここで、「家庭サービスで競輪場って・・・」と草野氏、小声でナイスツッコミ。
 「姉ちゃんと(落ちてた)外れ馬券(じゃなく車券?)たくさん拾って、ほめられるかと思ったら怒られた」って。
 「スターウォーズ」も「未知との遭遇」もここで見たし、ラジコンが流行ったのも前橋でだったとか。 

 「それから、初恋もここで」って。
 「名前は~?」「言わね~よ。マカロニホウレン草が好きだった」なんて、お客さんとの掛け合いもあり。
 草野「今、何してるの? 主婦?」
 テツヤ「知らない。音沙汰ないし・・・って、別にモーションかけたわけじゃないよ」
 最後は「これくらいでいい?」って草野君にきいてました。
 いいです、たくさんしゃべってくれたし(笑)。


★「たとえ・・・」
 最後に、「たとえ2人でも3人でも、聴いてくれる人がいるかぎり、続けていきます」と、うれしい強い言葉でボーカルがしめてくれました。
 ああ、生きていたいなと思います。
 彼らの新しい曲たちや、これまでのたくさんの曲たちは、私たちにとっても宝物ですよね。
 日本じゅう、時間をかけて回ってくれる・・・たいへんだけど、可能なかぎり、こんなバンドでいてほしいな。


       


 ここまでです。
 読んでくださってありがとうございます。
 実際にライブに行かれた方、きっと「おかしいな、ちがうぞ」というところ、多々あると思うのですが、ご勘弁。
 記憶より「印象」が勝ってしまったかも・・・です。


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2 コメント

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最高のライブでした。 (たまご)
2013-11-11 02:01:51
初めまして。前橋のライブに同じく2階席で参戦した者です(どれくらい~は歌っていません(笑))
とっても丁寧なレポートありがとうございます!まだまだ余韻に浸り中なのですが細かい所は霞みがかってきてまして… おかげさまで「そうだった!」とよみがえってきました。

メンバーもお客さんも熱くて楽しそうで最高のライブでしたね(^^)「野生のポルカ」の爆発ぶりは本当にすごかったですね。
MCもいつも通りで(笑)個人的には「ベイシアが何かわからなかったけど崎ちゃんが教えてくれた」というお話がお気に入りです。

またこちらにお邪魔してもいいでしょうか?よろしくお願いします。

返信する
ありがとう (かけら)
2013-11-11 09:17:29
たまごさん

おはようございます。
コメントありがとうございます。
実際にライブに行かれた方に読んでいただくのがいちばん怖いんですけど。
でも喜んでいただけてよかった。
「崎ちゃんが教えてくれた・・・」は忘れていました(-_-;)。
そういうの、まだまだありそうですね(笑)。

でもほんとうに「いいライブ」でしたよね。
あの場にいられたことが幸せ。

またよかったら、そしてお時間があったら、のぞきにきてください。
ありがとうございました。
今日もいい一日にしたいです!
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