普通の夏の一日

2023.08.06


　
　朝早いうちに尾根を越えて街道沿いを歩く。心なしかいつもより車が少ない。街路樹の日陰で水分補給。坂道の手前で塩キャンディー1粒。

　天候不安定の雨の中、洗濯してしまったタオルケットをベランダに出したり室内に入れたり。夕方、ちゃんと乾いて「勝利！」。それにしても、景色が白く煙るような、すごい雨だったな。

　近くのアウトレットに買い物に来た友人。実家に帰っていたとかで、地元の和菓子を届けてくれた。忙しいと言い、少しだけ涼んで帰っていった。

　本を読んでいて、20分ともたずに眠くなって20分くらい昼寝。すれ違いざま真っ赤な花で顔を覆われる夢を見る。どんな意味があるんだろう。

　夕方、資源ごみを捨てに行ったら、あの雨のせいか、久しぶりに夕風が心地よい。


　私の8月6日。
　どうってことのない、普通の夏の一日。
　決して平穏な日々ではないし、心を痛める出来事はこんな鈍感な私をも襲ってくる。
　それでも「戦争をしていない国」に住む私だからこそ許される、この一日なんだろう。
　世界にはそうではない国で、普通の夏の一日さえ楽しめない大人や子どもがいることをせめて想像してみる。
　きれいごとだけれど、せめて・・・。