隠れ家-かけらの世界-

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「ロックの教習所のような」~日本のロック御三家で漫遊!

2021年02月11日 20時12分56秒 | スピッツ

2021.02.07
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO



 草野「みなさん、ちゃんとご飯食べてますか? まだまだ大変な方も多くいらっしゃるでしょうが、今日もこの番組で、しばしの息抜きを」

 今回は、【日本のロック御三家辺りで漫遊記
 草野くんのような昭和42年生まれ前後の世代を対象にした雑誌『昭和40年男』があるそうで、そこで昨年、日本のロック御三家の特集があった(コチラ)。正確には「日本のロック元年~あの日俺たちは覚醒させられた」という特集。
 それがおもしろくて、懐かしくて、いろいろ思い出してしまった草野氏。
 「ロック御三家」とは基本的に、Char、原田真二、世良公則 & ツイストを指すそうで、「メチャメチャ憧れてたんですよね」。
 まだ洋楽のロック大陸に上陸する前だそうだ。「今思えば、ロックの教習所のような感じで聴いていた」と。
 (うまいこと言うなあ、さすが)


 オンエア曲
 01 タイム・トラベル(スピッツ)
 02 銃爪(世良公則 & ツイスト)
 03 てぃーんず ぶるーす(原田真二)
 04 闘牛士(Char)
 05 銀河鉄道999(GODIEGO)
 06 勝手にシンドバッド(サザンオールスターズ)
 07 時間よ止まれ(矢沢永吉)
 08 サード・レディー(桑名正博)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「タイム・トラベル」(2012年、スペシャルアルバム『おるたな』)。
 スピッツが原田真二さんの名曲をカバー(ホント、ステキな楽曲だ。イメージの広がりが独特で感動)
 テレビドラマ『僕とスターの99日』(ココ)のオープニングテーマ

 最初の曲は、世良公則 & ツイストで「銃爪」(1978年、3rdシングル)。
 (ひや~、懐かしい)
 小学5年生だった草野少年は、放課後の掃除の時間、モップの柄をマイクに見立てて、「世良さんの真似をしてましたね」。
 草野「世良さん、メチャメチャかっこよかったですよね。部屋にポスター貼ってました」
 今聴くと、「ドメスティックというか、関西のブルースロックの流れ、その後のもんた&ブラザーズに通じるような泥臭さを感じる」と。
 もんた & ブラザーズだ!
Dancing All Night Monta & Brothers もんた&ブラザース

 「世良さんのかわいさが泥臭さを消して、いいバランスになっていたんでしょうね」と分析。
 (たしかに、もんたよしのりさんも童顔でかわいいイメージだ)
 「銃爪」の特徴的なフレーズを弾いて、「これがたまらないですね。絶対にエレキギターで考えたでしょ、って感じで」と。

 そして次は、原田真二さんの「てぃーんず ぶるーす」(1977年、デビューシングル)。
 これはかつて雑誌のインタビューでも語っていたけれど・・・。
 小学生のころ、よく熱を出して学校を休んでいた草野少年は、布団の中で「ラジオばかり聴いていた」そうで(「テレビを見ると怒られちゃう」とか)。
 そこでよく流れていた原田真二さんの曲にはまって、ラジオから原田さんの曲が流れてくるのを待っていた、と。
 (ちょっとわかるなあ。ラジオで好きな曲がかかると、やったー!と喜んだもんだ)
 ヒット曲が矢継ぎ早にリリースされたので、結構流れたそうです。
 初期の楽曲は、「タイム・トラベル」も含めて松本隆作詞で、「小物使いのうまいすばらしい歌詞」。
 この「てぃーんず ぶるーす」は「木綿のハンカチーフ」と対になっているという説もあるそうで、こちらは田舎に残されちゃう男子の物語。
 そして、「なんといっても原田真二さんのメロディーセンスはすばらしく、おしゃれだし、フックがあるし、ぎりぎり歌謡曲ファンにも届くキャッチーさがあって」。
 この曲、夏のイベントでカバーしたらお客さんの反応はイマイチだったけど、「袖で聴いていたYO-KINGが絶賛してくれて、それで報われたという思い出があります。やはり同い年の共感度って高いんだな」。

 さて、ここで「御三家」の解説。
 徳川御三家(尾張・紀州・水戸)→芸能界の初代御三家(橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦)→新御三家(郷ひろみ・野口五郎・西城秀樹)、そしてロック御三家へ。
 「2人だと二大巨頭、4人だと四天王とかになるんでしょうか」。(なるほど)

 次は、Charの「闘牛士」(1978年、4thシングル)。
 (いやいや、これも懐かしいですね~)
 御三家の中ではデビューがいちばん早く、「ほんまもんのロックやってる!って感じでしたね」。
 彼の存在で、「ロン毛やエレキギターはかっこいいんだ」と刷り込みされたそうだ。
 洋楽を聴くようになって、チープ・トリックのロビン・ザンダーやレッド・ツェッペリンのロバート・プラントに憧れ、中学生のころ、いつかロン毛にしようと、自分の写真に油性ペンで長髪を描きこんだそうだけど、「あまりのダサさに、オレはロン毛向かないんだと、きっぱりあきらめました」(笑)。
 そして80年代になってロン毛が流行らなくなって、「中川勝彦さん(中川翔子さんのお父さんで、「ニュータイプのイケメン」)の登場までは、ロン毛のカッコいい人は出てこなかった」。
 (ほんとうに、才能豊かなきれいな男の人・・・という感じだったな)
 Charさんは森永の小枝チョコのCMに出ていたそうで、「これがかっこよかった」。
 (ゴダイゴのCMしか見つからなかった)
森永小枝シリーズ(´∀`)♫
 (あ、この動画の途中にCMが紛れている・・・)
Char おもしロック~ 小枝のコマーシャル~
 「オレのギターについてくるかい・・・。高原の小枝を大切に」
 (あなたもCM、いかがですか・・・と言ってみる)(笑)
 70年代の歌番組では、番組のビッグバンドをバックに歌うのが普通だったけれど、Charさんはご自身が出演する際に自分のバンドで歌うことを交渉していたそうで、「Charさんたち先達の上にオレらはやらせてもらっているんだなと感謝の気持ちがわいてきます。・・・でもビッグバンドの演奏で『チェリー』とか歌ってみたい気もしますけど」。(緊張するぞ~)

 次は、GODIEGOの「銀河鉄道999」(1979年、11thシングル)。
 1977~78年ころは、「歌謡チャートにもロックな曲が増えてきた時期。それまでも、西城秀樹さん、沢田研二さん、ダウンタウンブギウギバンドなど、ロックなアプローチの曲もあったけれど、このロック御三家のあとは、ニューミュージックのフィルターを通ってきている印象」。
 ニューミュージックと言えば、アリス、さだまさし、松山千春、中島みゆきさんら。
 草野「当時の印象としては、ハイセンスで洗練られた感覚」
 なかでも「特にハイセンスを感じさせてくれたのがGODIEGO」。
 (日本で、日常の狭い空間や壁を取っ払って、世界へ、宇宙へ、という解放感を教えてくれた最初のバンドかも?)
 70年代前半から注目されていたバンドだから、「やっとヒットしたか」というとらえ方をした人も多かったのでは?と。
 (ゴールデンカップス~ミッキー吉野グループの流れが最強でしたね)
 草野「小学生の耳にも『ガンダーラ』と『モンキー・マジック』はかなり衝撃的でしたが、この『銀河鉄道999』にははまったね」
 
 Aメロ~Bメロ~サビの展開、とくに転調するところがすばらしく、「勉強になるなあ、といつも聴いてしまいます」。
 (スピッツのカバーでは、テツヤくんのレパートリー。これがなかなかいいんですよ。よかったらコチラを)

 次は、サザンオールスターズ「勝手にシンドバッド」(1978年、デビューシングル)。
 (『ロック大陸漫遊記』でサザンがかかるとは)
 この曲は、沢田研二の「勝手にしやがれ」+ピンクレディーの「渚のシンドバッド」のパロディーなタイトル。
 草野「今で言えば、『白日のプリテンダー』」
 (ああ、King Gnuの『白日』+髭ダンの『Pretender』か)
 九州人には馴染みのない地名(茅ヶ崎や江の島)が出てきて、「それもハートをつかまれた。ペニーレーンとかニューヨーク五十二番街とか、よくわからないカッコいい地名」。
 「桑田さんの早口の歌唱がその後の日本のロックやポップスに与えた影響もでかい」と。
 (大人になった草野くん? 若いころはちょっと否定的な発言もあったかな。でも今回も現象を語っているだけだけど)
 リアルタイムでは「コミカルなバンドの印象。令和の時代まで国民的なバンドとしてばりばり活躍される状況は、当時は全然想像していなかった」。(フムフム)

 最後は、矢沢永吉の「時間よ止まれ」(1978年、5thシングル)。
 小学生だった草野くんが初めて聴いた「矢沢永吉さんの曲」。ヒットしました!
 山川啓介さんの歌詞の「汗をかいたグラスのジンより♪」を歌いつつ(「結構、低いな・・・」)、当時ジンなんて知らなかったけれど、「『汗をかいたグラス』ってすごいおしゃれやな」と思っていた、と。
 ラジオを聴いていたら、矢沢さんへのメッセージがみんな熱くて、「すごい人なんだろうな」と思っていた、と。のちのち、そのすごさがわかってくる・・・。
 (化粧品のCMで使われていたっけ。「時間よ~ 止まれ~♪」とそこだけ歌いながら駅まであるいてたなあ)


 特集の最後に。
 70年代後半の歌謡曲のフィールドでヒットを飛ばしたロック・ミュージシャンはたくさんいて(甲斐バンド、LAZY、リューベン、アン・ルイスなどなど)、「このあたりを、漫遊するのはすごい楽しいので」、またの機会に特集を組みたい!と。
 (知ってる曲ばかりの1時間でしたね~)

 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (「メモリーズ」で)
 曲は、桑名正博の「サード・レディー」(1978年、3rdシングル)。
 桑名正博といえば「セクシャルバイオレントNo.1」だが、その前年の楽曲「サード・レディー」は、「まさにブレーク寸前!というところがいい。埋もれさすには惜しい曲」と。
 雑誌『昭和40年男』には息子の美勇士さんのインタビューが載っていて、「これも興味深い」。
 西城秀樹や沢田研二とはちょっと違い、ロッド・スチュワートやデイヴィッド・カヴァデールを彷彿とさせる、危険な香りを感じさせる男性セクシーシンガー、「細かいビブラートがエロいです」。
 (「月のあかり」とか「セクシャルバイオレントNo.1」とか・・・、YouTubeに当時の歌番組で歌う姿がたくさんアップされていますね)


 そして来週は、「コンコンコンで漫遊記」。
 カウベルやウッドベルのように、「コンコン」いう楽器を使っているロックナンバーの特集です。


                              



 山口香さん、とてもわかりやすく、広い視野のもと語る内容にうなずく。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/takaokondo/20210210-00221417/

 そして、高梨沙羅選手。ひさびさの連勝。
 年月をかけて納得のいくフォームを身につけたのだろう。
 いろいろ楽しみだ!
 https://hochi.news/articles/20210208-OHT1T50018.html


 そして、われらがスピッツの話題。
 『猫ちぐらの夕べ WOWOWスペシャルエディション

 https://www.wowow.co.jp/music/spitz/
 この春に、メジャーデビュー30周年を迎えます。
 30年・・・。気の遠くなるような数字で、私にはなんとなく、彼らのイメージには合わないんだけれど。
 いつも軽やかで、「歴史」とか感じさせないし。
 でも、あの「ニノウデの世界」のイントロを聴くと、遠いあの頃が心の奥によみがえってきて、泣きそうになる。


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