隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

自分を「見限る」潔さ

2021年02月06日 20時37分51秒 | 日記

2021.02.06




 

 

 冬枯れの公園は寂しいけれど、葉を落とした木々は日の光を遮るものを持たないから明るい。
 寂しいけれど・・・明るい。不思議だけど、誰もが感じる味わい。
 それでもまだ2月だ、雪も降るだろうし最低気温を記録する可能性もある。だけど「暦の上では春」という言い回しに毎年幻惑されて、私は今年もちょっといい気分。
 少し足をのばせば、梅も迎えてくれるし、汗ばむ背中が貴重なエネルギーをくれたりする。
 そうやって、今日も一日暮れていった。

 友人から手紙が届く。昨年の骨折からリハビリをへて、ようやく杖なしでも歩けるようになったこと、その過程でいろいろなことを感じたことなどが書かれていた。
 基礎疾患をもつ友人なので今の時期は遠慮してしまうけれど、春になったら語り合えるだろうか。
 

 
■ 母の思い
 https://news.tvi.jp/news11782juwd94q2xbtjp7.html
 この手記から受けた心の動揺をどんなふうに表現したらよいだろう。
 隆規くんのお母さんがどうにか絞り出した言葉の重さに見合う言葉が見つからない。
 昔読んだ『クリスマスに少女は還る』(キャロル・オコンネル)のルージュ・ケンダルの母親の苦悩を思い出す。
 苦しみの末にたどり着いたお母さんの境地は、私のお粗末な想像を超えて優しい。
 その思いにこたえることなど到底できないけれど、21歳になった息子の姿を想像する母親の時間に、せめて思いを馳せる。
 
 
■ 男とか女とかではなく・・・
 https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/2716080/
 山口香さんのいつもながらのキレのいい言葉に、気持ちよくうなずく。
 今までの「失言」(本音だから失言ではないと思うけど)の数々から、その程度の人よね、と怒る価値さえないなんて達観していたけれど、それではまずいか。
 彼女のように、事態を冷静に分析できる能力がほしい。

 女子校で10代を過ごし、リーダーシップを発揮する多くの友人たちと暮らした日々。
 その後、共学の大学の体育会系のクラブでは、そういう男子学生には出会えなかったかな。
 だから、女性のほうが・・・と思う気持ちが少々強くなることもあるけれど、それもきっと意味のない分析だ。
 長く生きていれば、だんだんわかるようになる。個々の魅力や個々の能力。性別なんて取っ払って人を見ることの醍醐味。
 
 そして、自分を、自分の能力を「見限る」潔さ。
 齢を重ねてそれが見えなくなったら、周囲が示唆するしかない。
 (「示唆」という表現は弱いけれど、できれば「示唆」段階で気づきたいものだ)
 そういう人がもし周囲にいないのなら、それこそ人生最大の悲劇だ。そこまでの生き方の是非を問われてもしかたないだろう。

 そして、ふと自分のことを振り返る。

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