■風船
おかしな春風に乗って 反対側から電車の音
未来からも過去からも いっぺんに押し寄せる
ダイヤの乱れが 夕べの夢に息をふきこんで
忘れていた出会いを 映像にする
雨のあとのぬかるみや 風の音のビブラート
震える声には さわることはできない
こうして 何もしないでいても
電車は走り出し 今日は薄くなっていく
見送るばかりで とりのこされて
手を振ることも 今は悔しい
春風が運んできた 5年前のざわめきが
少し疲れた私に 笑いかけた
笑って 眺めて 首をかしげて
いつのまにか しぼんでいった
おかしな春風に乗って 反対側から電車の音
未来からも過去からも いっぺんに押し寄せる
ダイヤの乱れが 夕べの夢に息をふきこんで
忘れていた出会いを 映像にする
雨のあとのぬかるみや 風の音のビブラート
震える声には さわることはできない
こうして 何もしないでいても
電車は走り出し 今日は薄くなっていく
見送るばかりで とりのこされて
手を振ることも 今は悔しい
春風が運んできた 5年前のざわめきが
少し疲れた私に 笑いかけた
笑って 眺めて 首をかしげて
いつのまにか しぼんでいった