隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

もともろ人物~相原真理子さん & 曙+朝青龍~

2010年02月06日 20時02分43秒 | 日記
2010年2月6日 (土)

■翻訳者 相原真理子さん
 翻訳家の相原真理子さんが1月29日になくなられたんですね。
 初期から何作目かまでの(今手元にないので)「検死官スカーペッタシリーズ」(パトリシア・コーンウェル)はかなりおもしろかったのだけど、それは相原さんの翻訳に助けられたところ大かなと常々思っていました。
 乾いた文章、なめらかな流れ、自然な会話…、どれも完璧だったような気がする。
 仕事でいろんな翻訳の原稿(下訳も含めて)を目にするんだけど、基本は英語力じゃなく(もちろんそれが重要なんだけど)日本語能力だなと思っているので(だって悲しいかな、哀れな日本語訳の文章が多いんだもの)、コーンウェルの作品の接するときの「翻訳物を読んでいることを忘れる」感覚は、本当にうれしかったのだ。
 コーンウェルの作品は人の心理のアヤが描かれていて好きだったんだけど、途中からヘンに大味な、奇をてらうストーりー展開になって、ちょっと引き始めてしまったのだ。
 コーンウェル ファンだった友人と「でも次は? 今度こそは?」と期待して買い続けてしまったけど、どこかで切り捨てたんだよな。もうダメだ!ってね。今でも続いているの?
 そういえば、何作か前で死んだはずの恋人が復活して、びっくりしたこともあったっけ。あとがきで相原さんが「コーンウェルの問い合わせた」と書いていたような記憶ある。彼女もきっとビックリされたんだろうな。
 まだお若いのに本当に残念。
 ご冥福をお祈りします。


■曙 said 「一人横綱はたいへんなんだよ」
 昨日の 「朝日新聞」朝刊の 「オピニオン」で、元横綱のが朝青龍引退について語っている。
 横綱になったときに重圧、とくに一人横綱時代のプレッシャー(朝青龍は一人横綱時代が長かったが、曙も同期の貴乃花が横綱になるまで1年間一人横綱時代を経験しているそうだ)はハンパじゃない、朝青龍もいろんな人がいろいろなことを言ってくる中で訳がわからなかっただろうと、自分の経験も踏まえ、彼なりの優しい視線で語っている。
 若いときから知っていたから、かわいい時代もあったんだよ、と。
 だけど、その重圧を担うことも含めて「横綱」なんだと言う。だからこそ、長い相撲の歴史の中で、たった69人の横綱しか誕生していないんだ…と。

 スポーツ欄では、相撲記者が署名入りで、「悪童横綱は大人になりきれず、逃げるように土俵を去った」と厳しく書いている。彼を身近で長いこと見てきた記者なのだろう。

 どちらも読み応えのある文章だったかな。
 朝青龍は別に好きでもキライでもなく興味ないんだけど、最近の一連の記事を読むと、本人とか周囲の人間とか、どんな軌跡でここまで来ちゃったんだろうと、ちょっと興味がわく。
 ただ、格闘家が一般人に手を上げるっていうのは、もう論外。ボクサーはそれだけで資格を剥奪されるよ。

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