うさことママのお気楽日記

うさこです。老女の母とのなんて事のない日常を思い出にしようと書き続けています。

いいはなシーサ1です。

2008年09月05日 00時57分56秒 | Weblog
こんにちは みなさんは テレビ朝日のこの番組を知っていますか?

http://www.tv-asahi.co.jp/e8743/

いい話さー・・です。 うさこは大好きです。

そしてこれは実話です。

雨降りの日の朝 、野暮用で出かけた母さん。

目的地の駐車場の入り口で、前の車が渋滞でもないのにとまって動かない。

良く見ると、犬が車道を歩いていて車をよける気配がない。

そのうち反対車線に行って、ふらふら・・・。反対車線の車も立ち往生・・。

「あ~あ、轢かれなきゃいいけど・・・」そう思いながら母さんは駐車場に入り、用事をすませて道路に出ると、さっきの犬がまだ車道を歩いている。

ふらふら、元気のない足取りで・・・。

帰宅するために道路を横切った母さん、どうにも犬が気になって仕方がない。

反対側からおばあさんとお孫さんが「あぶない!あぶない!」と叫んでいる。

車の往来が激しいここで、きっと轢かれてしまう・・・もっと元気な犬ならすぐ逃げるだろうけれど・・・。

そう思ったらたまらなくなって、母さんは車を停め、犬を車道から引きずってきた。

その間も何台も車が・・・。

ずぶぬれのその犬は柴犬より少し大きい洋犬。弱っているようだった。

なんだか、かわいそうで母さんは思わず抱きしめてしまった。

嫌がりもせずおとなしい・・・・。ワンともいわない。
首輪もしてないから・・・野良犬か?

でも人を嫌がらないところを見ると飼い犬だね。

逃げられた人は心配してるだろうか?

このままにしたらまた車道に出るんだろうか?

「そうだ、飼い主を捜してあげよう!」
母さんのおせっかいの虫が・・・・。

この地域では各家庭に朝、昼、夕、晩の4回、お知らせ事項を放送するシステムがある。(加入者だけだが)

迷い犬は大概の人はそこに連絡する・・・・と母さんは思っている。

もう10年も前に天国に行ってしまったけれど,16年間家族だったユキという犬がいなくなったときもその放送で助けられたことがあるのだ。

そこに問い合わせれば飼い主がわかるにちがいない。そう決めた母さんは車に乗せて家に連れて行くことにした。

おとなしく抱っこされて、車中でも逃げようともせずじっとしている。

ちょうどホームセンターの駐車場だったので、入り口近くに車を停めなおして首輪とリードとドッグフードを買おうとした母さん、
あわてものだね。お財布を持ってきていなかった。

家は2,3分のところだけどこの雨の中、出直すのも面倒だと思った母さんは車の中の小銭をかき集めたが1000円にもならない。

仕方がないので安い首輪を探してそれだけ買って帰った。

家に着いたちょうどそのとき、父さんが忘れ物を取りに来た。

わけを話すと、
「どうしてお前が連れてこなきゃいけないんだ?放って置けば戻ったかもしれないのに。犬なんか飼えんぞ!!」

[だって車にひかれそうで・・・・・・・飼い主が見つかるまでだから」
「最終的には保健所に連れて行ってもらえよ!」と言い残して会社に戻った。

とにかく汚いのでお風呂場で体を洗うことにした。

昔飼っていたユキは水が嫌いで、無理やり体を洗ったら余計大っ嫌いになってしまい、

お花に水をやろうと、ジョウロに水を入れる音を聞くだけで小屋の中に隠れてしまうほどだった。


このワンコは大丈夫だろうか?暴れたらどうしようか?
お風呂場の窓を閉めて、おそるおそるお湯をかけると意外にもおとなしくしている。

これなら大丈夫、人間のシャンプーだってかまわないだろうと、しっかりあわ立てて洗って気がついた。

毛玉というのか毛のかたまりがたくさん・・・・・洗っても洗っても、ほぐれるようなもんじゃない。

洗うのは、ほどほどにしてタライにお湯を入れそこに入れると気持いいのか疲れてしまったのか、ぐったりして動かない。

お湯がぬるくなってしまうので熱いのを足してやったりしてしばらく入れたままにして置いた。

体を拭きドライヤーをかけてもいい子にしている。

「おりこうだね。」と頭や顔を撫でてやると、母さんの手に体重をかけて甘えるしぐさをしたので、母さんはビックリ。

ユキと同じ・・・・10年前に天国に行ったユキもいつもそうやって甘えた。犬はみな、そうするものなのだろうか?

獣の匂いも・・・忘れていたこの匂い・・・ユキと同じだ・・・・。

母さんは急にこのワンコがいとおしく思えた。どうか飼い主が見つかりますように!心からそう思った。

クッキーを上げると、そんなに喜ぶふうでもなく食べた。ちくわはよろこんで食べた。

駐車場に電気のコードをリードがわりにして繋ぎ、タオルケットをしいてやるとちゃんとそこで気持ちよさそうに眠っていた。

そして「オフトーク」(各家庭への放送をしてくれるところ)に電話をして、犬の特徴をいい、捜している人がいないか訊くと、

「一件それらしい問い合わせがあります・・・・・」と連絡先を教えてくれた。

さっそくその人の携帯に電話をすると飼い主の息子さんらしくて[これからすぐ親父とおふくろが確かめに行きますのでよろしく!」ということだった。

でも母さんは思った。違うんじゃないかな?って。

だって息子さんに「右目の目じりに黒いいぼがありますか?」と訊いたとき[どうだったかな?]みたいな返事だったから・・。

もし一緒に住んでないとしても、そのくらいはわかりそうだから・・。

「違うかもしれませんね。」と母さんが言ったけど「どうしても見て確かめたい」といわれて、老夫婦がこられ、そして、がっかりされてお帰りになった。

14年も飼っている犬、もう1週間になるのに見つからないとか。本当にお気の毒でした。

まさか、代わりにこの犬をどうですか?というわけにもいかないしね。

犬は母さんが近づいても気づかず、グーグーいびきをかいて眠っている。

よほど疲れているんだろうね。どのくらいの間、迷っていたのかな?

もしかして義姉さんが言うように捨てられたんじゃないだろうね?

(電話で聞いた話・・・「面倒見きれなくなって遠いところに捨ててきた人を知っている。けっこうそういう人もいるんじゃない?」ということだった。)

もし誰も現れなかったら・・・・保健所・・?そんな可愛そうなことはできない・・・。
放っておけば、車の下敷きでぺっちゃんこになっていたかもしれないと、連れてきたのに、保健所にやって殺されてしまうなんて・・。

『もし誰も現れなかったらウチで・・・・・・』母さんの頭にそのときから・・・・・いえ、もしかしたら車に乗せたときから・・・?

母さんはお嫁ちゃんに電話をして相談した。

「もし、飼い主が現れなかったらウチで飼いたいんだけど、父さんが大反対しているからどうしようか?」と。

[お義父さんの性分だと、犬は嫌いじゃないから何日か見ているウチに情が移って、飼ってもいいといいそう!

ただ最初から『飼いたい』というと意地になって反対すると思うから、[預かってるだけ!]ということで一日伸ばしにして様子を見たら?

『ユキと重なる』と、か『ワンコの目じりのイボが他人とは思えない』とか何気に言ってみたりしたら?』という。(父さんを含め父さんの身内にはどういうわけか目のそばにイボのある人が何人もいるのだ。)

それがいいということで・・・決して[飼いたい」と言わないでおくことにした。




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