小・中学生学習塾 【開陽舎】 ~宮城県岩沼市~

小学生は国・算・英。中学生は国・数・英・理・社の5教科総合指導。日々の授業風景や私の感じたことを書いていこうと思います。

別れ

2013-07-14 23:37:50 | H25年度 中3

私は6年前に実弟を亡くした。 

 

享年34歳。 死因は胃ガン。

 

若いがゆえに進行も早く、ガンの発見から1年2か月の命であった。

 

いっそのこと楽にしてあげたいと思うほど、壮絶な闘病生活だった。

 

弟がいったい何をしたというのか。

 

悪いことをしたならあきらめもつく。

 

人に慕われ、友人も多く、まじめに働いていただけじゃないか。

 

 

 

 

世の中には、自分の私利私欲にだけ生きている人もいる。

 

ひとを傷つけ、抑圧している人だっている。

 

ひとの命を奪う人だっている。

 

なのにそういう人が生き続け、まじめに生きている人が突然の不幸に見舞われる理不尽さ。

 

不公平だろう。

 

理不尽すぎるだろう。

 

なにやってんだよ、神様!

 

 

 

 

そして今日、

 

中3塾生のお母さんのお通夜に参列してきた。

 

入塾当初から闘病していることは知っていたが、弟のことがあり他人ごととは思えなかった。

 

死因はガン。

 

またしてもガン。

 

憎むべきはガン。

 

早すぎる。 あまりにも早すぎる。

 

子どもたち3人を残し、お母さんもさぞ無念だったろう。

 

不公平だろう。

 

理不尽すぎるだろう。

 

なにやってんだよ、神様!

 

 

 

 

HN 見てるか?

 

お母さんは、君の中に今も生きてるよ。

 

笑い声だって、笑顔だって、頭の中で再生できるはず。

 

君が生きている限り、

 

一緒にお母さんも君の中に生きていることを、

 

いつも一緒だってことを、

 

忘れないでね。

 

君が生きている最中、

 

きちんと目標に向かって歩いているか、

 

道は誤っていないか、

 

お母さんは見守っているのだろうと思います。

 

私も弟に見守られているのだろうと思います。

 

今を生きている者は、亡くなられた人に見守られ、生かされているのだろうと思います。

 

 

 

 

お母さんが亡くなったにも関わらず、昨日の授業にも来ていたHN。

 

勉強が、まるでお母さんとの約束であるかのように、決して塾を休まないHN。

 

いつも明るくみんなの人気者だが、昨日はいつにも増して明るかったね。

 

昨日だけは、君が明るくすればするほど泣けてきたよ。一緒にいた友人も、そうだったかもしれない。

 

どんなにふざけても、授業が始まればいつも真剣なHN。

 

入塾以来あがり続けている成績は、

 

HNが考えた、闘病しているお母さんへのプレゼントだったのかもしれない。

 

 

 

 

ここでは書けないが、他にもたくさん苦労してきたHN。

 

これからも、普通の同級生がしない苦労を背負うかもしれない。

 

でも大丈夫。

 

お母さんが君の中で見守っているから。

 

お母さんの分まで、

 

生きて生きて生きまくれ。

 

 

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