Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

主夫、ときがわ町へ俎板を買いに行く。もちろん、野の花も撮って

2022年08月23日 16時45分30秒 | みんなの花図鑑

主夫、銀杏の俎板に会う!

  📷2011年9月15日:ときがわ町に自生するシュウカイドウの群落。
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 埼玉県比企郡--大河ドラマ、鎌倉殿にて佐藤二朗(比企能員)の怪演によって一躍脚光を浴びた比企一族が収めた郷とされる。
 ときがわ町は、その比企郡を構成する7つの町の一つである。町の説明の一つに、「奥秩父山系を背にした自然豊かな町」とある。そう、ときがわ町は埼玉県のほぼ中央に位置し、木のむらとして知られている。

 この町には、農産物の買い物や植物鑑賞のため、2010年以前から月に一度ほど訪れていた。
 トップの写真は、2011年9月に訪れた折に、当地の椚平(くぬぎだいら)で撮影したシュウカイドウの群生である。
 そう、そう、春もいいのだよ。開基1300年と言われる天台宗都幾山慈光寺境内に敷設されている‶慈光山歴史公苑、そこには「里ざくらコレクション」と称して約50種300本の桜が人々の目を楽しませてくれる。

 なぜ、このときがわが木のむらと言われるようになったのか? それは、この慈光寺の建立に集った全国の匠たちが同寺完成後もこの地に居を構え、里人たちに技術を伝えたのが始まりとされている。

 📷2022年8月22日
 建具会館の正面入り口。
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 📷2022年8月22日
 戸外に並べられている端材。こちらは、格安で手に入る。
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 狭山からときがわ町まで直線距離で25㎞ほど、高度医療で知られる埼玉医科大学国際医療センターがある日高、毛呂山、梅林で有名な越生などを経由して約1時間ほど。
 ときがわ町に入ると、製材所とか、木工所とかの看板が目立つようになる。このときがわ町で、お手ごろな値段で木工品が手に入るのが建具会館である。
 ここでは、慈光寺番匠の技術を伝承した職人が丹精を込めて作り上げた美しい意匠で好評の「建具」の展示や、家具、工芸品、地元特産の農産物加工品などが販売されている。
 もちろん、主夫にはかような大物など目に入らない。とにかく、使い勝手のいい大きさと軽さを兼ね備え、リーズナブルなお値段の俎板を物色しようというのだ。

 📷2022年8月22日
 屋内に入って右側奥に、お目当ての俎板が陳列されている。
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 📷2022年8月22日
 建具展示コーナー。小物から大物まで選り取り見取り。
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 屋内に入って右側奥に、お目当ての俎板が陳列されていた。
 俎板の素材も檜、檜葉、桐など、いろいろあるのだが、なかでも銀杏の使い勝手がよいとされている。ほどよい油分が水分をはじき、柔らかく刃当たりが優しいため、包丁が長持ちする。たとえ表面に切跡がついても復元力に優れ、フラボノイドを含むため臭いも付きにくいのだとか。

 📷2022年8月22日
 木の玩具だっていろいろあるよ。
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 📷2022年8月22日
 農産物の直売もやってる。
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 いろいろ物色し、42㎝×24㎝の「天然 無垢板 銀杏 まな板」を一丁、さらに、戸外に陳列されていた90㎝×27㎝ほどの端材を2枚求め、合計2,950円を支払い、意気揚々と建具会館を後にする。
 端材の使い道? こちらは、鉢物を置くための棚板とするのだよ。

この三年ほどの間、外食はMacで一度だけだったのだが・・・。禁を解き、梅の里に寄る!

   📷2022年8月22日:禁を破り、越生の蕎麦屋へ寄る。

 2020年初頭、疫禍が露わとなってからけっこうストイックな生活を送ってきた。旅はおろか、外食も控えてきた。
 あっ、Kカーのスタッドレスタイヤを購入し、付け替えてもらった折、Macでランチを摂ったことが1回だけあったっけ。

 建具会館からの帰途、車中で思ったものである。どうにも腹が減ってしょうがない。どこぞで、ナニモノかを食ってしまおうかと。
 同乗している家人に問うと、「私も同じだ!」とのこと。「家まで持たない!」とのこと。
 まだ穏やかであった折に立ち寄ったことがある蕎麦屋が越生にある。「梅の里」という。
 あっ、あの信号だ。あの信号を右に曲がればその蕎麦屋へと続く道。そう思った途端、不思議とハンドルがくるくると右に旋回し、車のフロントが蕎麦屋を目指していた。

 📷2022年8月22日
 主夫が頼んだ天付きせいろ。
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 📷2022年8月22日
 家人が頼んだぶっかけおろしそば。
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 海老が二本ついていた。ナスやサツマイモ、オオバやミョウガもあった。
 主夫の口に入ったのは、海老が一本、ナスとサツマイモだけであった。
 それでも、三年ぶりの外食の味は格別なものであった。
 さて、これで安堵して帰路に就くことができるというものだ。

   📷2022年8月22日:タデ科イヌタデ属ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)に出会う。

   📷2022年8月22日:トウダイグサ科トウダイグサ属オオニシキソウ(大錦草)にも出会った。

 越生では久しぶりの出会いもあった。野の草たちとの出会いだ。それぞれが、それぞれの好ましい環境で、精一杯に咲いていた。

   📷2022年8月12日:主夫の、主夫による、主夫のための手土産がこれなのだ!

 狭山、日高、所沢、2020年初頭以来、出向いた地域である。う~んっ、我ながらとてもストイックな2年と数か月であった。この日、そこに越生とときがわの町名が加わった。
 人間ってやつは、いや、シニアってやつはかな、意外と狭い空間でも生活が可能なんだと思った。その間、ネットでは、本州の各地は言うに及ばず、北海道や九州、四国から、居ながらにして各地の物品をお取り寄せをしているわけで、つくづく便利な時代のなったものだと改めて思ったものである。
 行動制限のない夏とは言うものの、一向に感染者数は減ることがない。何もしないから当然と言うべきか。いや、そうではなく、これこそがウィズ・コロナ時代なんだというべきか。しかしね、インフルなどはタミフルなどの服用薬があるけど、こいつにはまだ誰もが享受できる服用薬などない。対症療法用の薬だけで、行動制限なしはちょっとしんどいんじゃないかな。早く、コロナの飲み薬作ってくれよ~! そう、心置きなく旅ができるようにね。


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いま、なぜ、ハンショウヅル 雪おこしのつぼみが・・・!?

2022年08月21日 19時10分00秒 | みんなの花図鑑

猫の額を潤すいくつかの花々のいま

   📷2022年8月20日:ヒメフウロソウとは言うけれど・・・。

 坪庭の岩陰に貼りつく様に咲いている。小さな花びらには、このヒメフウロソウ特有の脈が見当たらない。そう、ないってわけじゃないのだろうけど、とても不鮮明なのだ。
 白花の姫には紫色の花脈が付き物だ。その脈があっての姫と言えるのだが、この子はどこに置き忘れてきてしまったのだろう。

   📷2022年8月21日:ハンショウヅル 雪おこしに新芽を確認していた。えっ、つぼみを付けてくれたのかい。

 ハンショウヅル 雪おこし、一口で言うと因縁の花だ。どんな因縁であるかは、ここではくだくだしく述べない(ご興味のある方は、「ハンショウヅルの仲間を育てよう!」をご覧いただきたい。)。
 この雪おこし、5月から9月頃までが花期とされているようだ。そう、雪おこしと言う名から、春まだ浅き頃から咲くものだと思っていたのだが、どうもそうではないらしい。酷暑のさなかにつぼみを付ける、なんと酔狂なハンショウヅルであることよ。

   📷2022年8月21日:赤花オケラのつぼみも膨らんできた。

 チョウジソウにテリトリーを侵されて青息吐息であった赤花オケラだが、季節が移ろうほどに勢いを取り戻し、なんとかつぼみも見栄えするほどに成長してきた。
 さほど目立つ花ではないが、存在感のある花として、坪庭の一角に陣取っている。

   📷2022年8月21日:ハマトラノオに花穂が目立ってきたよ。

 オオバコ(ゴマノハグサ)科ルリトラノオ属の多年草、ハマトラノオである。自生するとされる九州南西部から奄美大島などでは絶滅危惧Ⅱ類 (VU) とされている。
 ベランダから続く坪庭の隅に植えられているため、いつも踏みしだかれているのだが、時期ともなればしっかりと花穂をもたげてくるのだ。

   📷2022年8月21日:銀銭花ってやつは、いつも素敵な笑顔で迎えてくれるんだ。

 こぼれ種から育った銀銭花(朝露草、ハイビスカス・トリオナム)、暑さにもめげず次々と花開き、せっせと種を作っている。多分、この花は来年も安泰だろう。

   📷2022年8月20日:おや、これはヨウシュヤマゴボウかもしれないね。

 ベランダから続く南側の小庭、ホトトギスやサクラタデに交じってヨウシュヤマゴボウが顔を出していた。
 もちろん、植えた覚えなどない。猫の額にとって、特定外来生物の侵入の事例の一つだ 笑

猫の額の夏を彩る変化朝顔:August 21st, 2022

   📷2022年8月21日:今日も縞が咲いている。これは、吹雪から出たのかしら?

   📷2022年8月21日:手の届かぬところで咲いている。たまにはこちらを向いて微笑んでおくれよ。

   📷2022年8月21日:この子は、南天のピンクからかな? 普通に美しい。

   📷2022年8月15日:S5437笹牡丹、八重の出物、この子はもうお馴染みだね。

 今年は、種類をぐんと絞った。いや、猫の額ゆえ、植えるところもないのだよ 汗
 それでも、東側の道路沿い、フェンスに絡めて十本ほどがグリーンカーテンの役目を仰せつかっている。それはそれで、それなりに役に立っている。
 来年は、ちょっと本腰入れようかな。いろいろな変化を本気で見てみたくなってきたよ。


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「人工衛星の木」をご存じだろうか?

2022年08月20日 19時41分30秒 | みんなの花図鑑

人工衛星の赤ちゃん!?

  📷2022年8月20日:アカネ科タニワタリノキ属シマタニワタリノキ。
  (画像をクリックすると大きな画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 タニワタリノキはご存じだろうか? そう、人工衛星の木などとも呼ばれ、頭状花序に数えきれないほど多数の花を付ける。
 このタニワタリノキ(谷渡りの木)だが、日本に自生するものをはじめ、いくつかの種類があるようだ。
 右の写真は、昨年HCにて求めたものの現在の姿だが、名札には単に「谷渡り」とあった。実は、それ以前に、たった一度だけ、タニワタリノキと言うものを見たことがあった。純白の、比較的大きな15㎜ほどの頭状花序が強く印象に残ったものである。
 買い求めたものは15㎝あるかなしかの幼木で、それでもちゃんと、茶色みを帯びた花を付けていた。まだ、小さいからこんな色なのかと思ったものだが、それが大きな間違いであった。
 かつて見た純白のタニワタリノキとは、セファランサス "ムーンライトファンタジー" などの名で販売されているアメリカタニワタリで、花冠が四裂している。一方、日本に自生しているタニワタリノキは、花は白いが、花冠が五裂しているのだという。
 そう、僕が求めたものはそのどちらにも該当しない。花色は茶褐色だし、花冠は五裂しているからだ。実はこれ、東アジアを中心に自生するシマタニワタリという種類なのだとか。 う~んっ、タニワタリノキがそれほど種類があるのだとは知らなかった不勉強なユーザーと、知ってはいたのだろうけど、なんの断りもなしに「谷渡り」として売ってしまった供給者。世の中は、こうした微妙な釣り合いのもとに成り立っている 笑

   📷2021年9月15日:シマタニワタリの開花種がこれ!

   📷2021年9月15日:花冠部分のアップ。これなら、萼片5、花弁5、雄しべ5本だということがわかると思う。

 まぁ、このように拡大してみるとそれなりに美しいのだが、かつて心に印したタニワタリノキとはえらい違いだね。

猫の額の夏を彩る変化朝顔:August 20th, 2022

   📷2022年8月19日:台咲の変化朝顔です。

   📷2022年8月19日:S5437笹牡丹、八重の出物ですかね。

   📷2022年8月19日:こちらは、S5437笹牡丹の一重です。しべが見えます。多分、種は取れるのだと。

   📷2022年8月20日:孔雀八重の変化朝顔です。この子たちはとても自由で、見ていて惚れ惚れします。

   📷2022年8月20日:上記の孔雀八重と同じツルですが、しべが見えるでしょ。種できるのかな?

   📷2022年8月20日:南天葉/ピンクと記された小分け袋からの発芽です。

   📷2022年8月20日:出物とは言えませんが、完全に花びらが二分されてます。不思議ですね。

   📷2022年8月20日:やはり縞は涼しげでいいですね。これは、しっかりと種をホールドしなければ・・・。

 何度もご覧に入れた変化朝顔である。まぁ、S5437笹牡丹はいまを盛りと咲いている。一重も出ているので、多分来年の種も確保できるのではと思っている。


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誰が為に 玉の簪 宵に咲く

2022年08月19日 16時11分03秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年8月18日18時40分:真白きタマノカンザシ 解けゆく哉

   📷2022年8月17日19時12分:闇に浮かぶ 雪を欺く一輪の花

 なぜ、宵とともに花開くことを選んだのだろうか。

   📷2022年8月19日5時30分:旭光に戸惑う艶姿

   📷2022年8月19日5時32分:しどけなき姿に恥じらいを浮かべて

 人知れず嫣然と咲く、そんな花があってもよいのだろうと思う。


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タマノカンザシ 一夜限りの花が開くときに事寄せて・・・

2022年08月18日 11時20分30秒 | みんなの花図鑑

   📷2022年8月17日18時59分:辺りは闇が支配する。その中に浮かび上がる真白きタマノカンザシの花。

   📷2022年8月17日19時02分:しゅっとした花姿! 気高ささえ漂ってこないだろうか。

 16時前から夕飯の用意を始める。だいたい1時間で調理を済ませ、17時過ぎには家人と二人、居間での食事となる。
 もちろん、僕は晩酌を欠かさない。ぐい飲み一杯から二杯程度を470㎜の炭酸で割る。口代わりに日本酒も少々、これは冷酒グラスに一杯ほどだ。
 夕食はだいたい1時間半ほどか。この日、食いながら思ったことがある。何か忘れているような気がする。人間、食ったり飲んだりしていると、余計なことは失念してしまうものらしい。
 余計な事? いや、大事なことのように思うのだが・・・。
 そうだ、タマノカンザシだ! おもむろに立ち上がり、ベランダを覗いてみる。うん、やはり今日だったのだね。
 ふいと、雲中白鶴(うんちゅうのはっかく)と言う言葉が頭に浮かぶ。辞典オンライン「四字熟語辞典」には、次のような解説が施されている。

「世俗を超越した、心の清らかな人のたとえ。白い雲の中にいる白い鶴のことで、心が清らかで、気高く立派な人物をたとえた言葉。」

 心待ちにしていた花が咲けば咲いたで、定められていたルールがないがしろにされる。ヒト属の持つ心の弱さを痛烈に感じつつ、もう一杯となるのは致し方のないことであろうか。

   📷2022年8月17日7時26分:どのくらいあるか測ってみた。なんと、11㎝越えだ!

 この日(8/17)の朝、成長著しいつぼみを測っていた。なんと、11㎝を越えていた。でも、タマノカンザシにしては標準サイズと言えよう。

   📷2022年8月17日17時20分:闇が支配する空間に、その白い花は圧倒的な存在感を漂わせていた。

 雨が降っていた。時折、かなり強い降りとなる。ベランダに居を移しておいてよかったと思う。

   📷2022年8月18日6時49分:すでに、二番花となるであろうつぼみも膨らんできている。

 8月18日、一夜が明けた。まだ十分に鑑賞に値する婉麗な佇まいが見て取れる。

   📷2022年8月18日6時51分:下に咲くサギソウが、ことのほか小さく見える。

 家人に言わせると、仄かに甘い芳香も漂っているのだとか。えっ、お前は感じないのかって? 生憎と、慢性鼻炎を患っており、匂いの感覚に波がある。この日、その薫香を感じ取ることはなかった。



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