Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

山梨岡神社のフジを愛でる

2024年04月27日 15時49分15秒 | みんなの花図鑑


 【📸2024年4月25日:山梨岡神社のフジ】



 山梨岡神社――山梨県笛吹市春日居町鎮目にある神社である。4月25日、久しぶりに旅に出る。この辺りは、幾たびも訪れているので名所旧跡を求めての旅ではない。とあるホテルに一泊して温泉に入り、飯を食らうということが目的だ。
 だからと言って、朝食後には車を出そうと思っているので、いくつか観光スポットを巡って、夕食までの時間をやり過ごさなければならない。
 ネットニュースを読み飛ばしていると、地方版ニュースに「樹齢200年のフジの花が満開」という記事を見つけた。
 25日、まずは韮崎の大村美術館を目指し、近くの蕎麦屋で遅い昼食を摂り、ホテルに入る前のひと時をこの神社で過ごそうと思ったのである。











「マメ科のフジ、根回り一五五センチ、古くなれば幹が分かれるフジの特性をよくあらわし、根元から三本、六本、五本と分かれている。
 地上から3・5メートル上で三本はスギ(現在は電柱)によじ登り、二本は鉄製の棚(十一・五メートル四方)いっぱいに広がり更に北側中央のエノキによじ登っている。」


 平成二(西暦1990)年三月三十日、春日居町教育委員会の手になる「山梨岡神社の藤」の説明用看板からの引用である。
 ちょっと意味不明瞭な部分もあるが、高さといい、広がりといい、見る人を魅了するに値するフジといえまいか。

 あの疫禍以前(いまも安穏とはできないようだが・・・)は、毎年、桜の咲く時節を狙って各所の桜を楽しんできた。そろそろ腰をあげようかと思っていたが、今年は機を逸した。そこで、すでに葉桜となってしまったこの時期に出立することとなったのだが、フジはフジでよいものであった。
 200年の長きに渡って参拝する人々を迎え、ある時はその花で人を魅了し、またある時は辺りを覆う葉でひと時の涼を恵む。もちろん、あの足利のフジのように広く人口に膾炙したフジではないにしろ、いま、この時期を彩る姿に安らぎさえ覚えた一瞬であった。

山梨岡神社(ヤマナシオカジンジャ)
住所 〒406-0015 山梨県笛吹市春日居町鎮目1696
【文化財】
◎国指定文化財:本殿
◎県指定無形文化財:太々神楽
◎市指定文化財:夔(キ)の神
◎市指定天然記念物:フジ
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イワチドリが舞う庭にて | トップ | いま、鉢物の若葉が美しい »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

みんなの花図鑑」カテゴリの最新記事