
早いもので今日から7月なんですね。
先月から依頼を受けて、とある企業が災害を乗り越えた経緯などの記録をまとめた記録誌の仕事をしているのですが、原稿の山場をやっと超えました。前社長と取締役の対談形式でインタビューを行い、その文字起こしの総数は約1万文字。それを再構成して2500文字に。
さほど構成を考えずとも、さくさく書けそうなほかのページを先に仕上げ、対談はじっくり取り組もうと思っており昨日着手して書き上げ、一晩寝かせてもう一度読み直し、もっとこうすべき、ここはこうしたほうがもっと良くなるetc…と思う部分に順次手直しを入れ、また読み直し、手直し。書き始めこそ多少は悩んだけれど、書く前に思ったよりも時間はかからずに書くことができた。この仕事、書いて終わりではないけれど、先方に喜んでもらえるいい記録誌が完成すればいいなと思っている。
そして、去年の春から続けてきた副業のパートを辞めることにした。
「辞める」と伝えるのはどこでもなんでもなかなか勇気のいることだけど、今回は勇気を出した。
私は反論こそしないけれど、言われていないことに対してあれこれ文句を言われるのは心外だ。「言われていませんでした」「それは知りませんでした」と言えればいいが、なんだか言い訳のようでなかなか言えない。そういうことが何度か重なって、そのたびに、小言のような文句を言われ責められる。
まず、言い方がなってない、つまり人の使い方がなってない。同じ内容を伝えるにも言い方というものがある。言い方ひとつで相手への伝わり方が180度違ってくるというものだ。これまで何度も我慢してきたけれど、もう無理だと思った。これ以上ついていけないと思った。
辞める、と心が決まったのは、先日のこの一言。
「言われた通りにしない(言われてませんが)から、仕事が滞り、あげく妻の仕事が増えて妻を疲れさせることになる。そんなのんびり仕事をされても困る」的なことを一方的に言われ、私はぽかん・・・。5時間以上一度もトイレに行かず(行く時間がない)、声をからして接客していても飲み物も飲まずやっているのに、いったい誰がいつのんびりしてたというのだろう。心外、ということばが浮かんできた。
ちなみに40代の夫婦が営むとある小さなお店で働いているのですが、これまでに私が原稿を書いているWebサイトでそのお店の商品を取り上げたり(それで売り上げ数が倍近く増えた)、知り合いの農家さんを紹介したり(地元野菜を使った地産地消の商品につながった)、雨で商品が残りそうなときは私が参加しているSNSに情報を拡散(雨でも売り切れに)したりと、お店の力になると思えることは進んでなんでもさせてもらったというのに、あのことばはない。
帰宅後、奥さんから「だんだん暑くなってきて売り上げが思うように上がらなくなってきたこともあって、●●さん(私のこと)に八つ当たりしてしまったのかもしれない、ごめんね、あまり気にしないでね、来月もよろしくね」とラインが来たけど、「大丈夫です、はい、がんばります」とは返事を書けなかった・・・。
ちなみに私の後にひとり、入ったパートさんはたった5日で辞めてしまった。春に一人30代半ばの主婦さんが入り、今新たに私の後釜を募集中だ。
副業でここまで頑張った仕事もないけれど、やはり仕事内容に向き不向きというものもあるし、オーナーの人柄、相性というのもあると思う。
同業種のお店でも、個人でやっているか大手がバックボーンにあるお店かで、また全然違うと思う。ちなみに個人商店で働くのは初めてだったが、わずかのミスも許されないし(当然ですね)、オールラウンダーでなんでもこなせる、しかも早く、スピーディー&効率重視、求められる度合いが非常に高い。精一杯頑張っているつもりでも、オーナーにしたら全然まだまだというのもあったんだろうと思う。小さなお店だからこそ、求めるものが厳しくなるのは自然なことなのだとも思う。けれど、ここではもう無理だと思った。いろいろ勉強させてもらったと思う。
そして、やっぱり自分の天職は、ライターという仕事なんだなぁとしみじみ思う。
自分の得意を活かせて、人に喜んでもらうことができる。好きなことで誰かの、何かの役に立ったり喜んでもらうことができる。やりがいがある。だてに30年続けてきたわけじゃないよね、と改めて気づきを得られた気がします。
ああ、そしてキャンプ行きたい。あ、その前に温泉予約してた。
がんばろう。