こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑を観る38(大便3)

2017年08月19日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)四
二六、大便(三)

<虚泄>
困倦無力で食べるとすぐ吐き、腹はまり痛くない。四君子湯に木香・縮砂・蓮肉
・陳糯米を作末して砂糖湯で空腹時に調服する。
飲食が胃に入ると直ぐに下痢しまた消化しない症は虚泄で升陽除湿湯を使う。
飲食が胃に入るとすぐ下痢して消化されず、脈が弱いときに蔘苓蓮朮散をつかう。
気虚下痢には四君子湯に白朮を倍にし、黄芪・升麻・柴胡・防風を加える。
虚泄には養元散・加味四君子湯ともに良い。

升陽除湿湯   気虚泄寫で食欲がなく、困倦無力のときに使う。
     処方 蒼朮一銭半、升麻・柴胡・羌活・防風・神麴・沢寫・猪苓各七分、
         陳皮・麦芽炒・甘草灸五分を水で煎じて空腹時に服する。

蔘苓蓮朮散 気虚泄寫を治す。
     処方 人蔘・白朮・山薬・連子・陳皮各一銭、縮砂・藿香・詞子・肉豆蔲・
        乾薑炮・甘草灸五分、鳥梅一・燈心一を入れて水で煎じて服用する。

養元散 下痢で食欲のないときに使う。
     処方 糯米一升を水に浸して一晩おき、乾かして弱火で炒って細末にして
        山薬末一両、胡椒末少し入れて良くかき混ぜ、半盃に砂糖二匙を入れて
        滾湯で調服する。

加味四君子湯 気虚下痢を治す。

        て空腹時に服する。

<滑泄>下痢が止まらないとき補中益気湯に白芍薬・詞子・肉豆蔲を加えて使う。
日夜といえず下痢し、胃腸が虚滑してとまらず脈が沈細なときに八柱散を使う。
滑泄に固腸丸・禹余粮丸・木香散・実腸散を使う。大腸が滑泄し小便から精が出てくる
ときは万全丸を使う。

八柱散 滑泄が止まらないとき使う。
     処方 人蔘・白朮・肉豆蔲煨・乾薑炒・詞子炮・附子炮・瞿栗殻蜜炒・甘草
        灸各一銭を剉作して薑二片、鳥梅一、燈心一を入れて空腹時に服する。

禹余粮丸 虚寒に滑泄不禁を治す。
    処方 鳥余粮煆・赤石脂煆・竜骨・蓽撥・詞子炮・乾薑炮・肉豆蔲煨・附子炮
       を各等分に作末して、醋糊で梧子大に丸め空腹時に米飲七〇丸呑み下す。

木香散 臓寒で滑泄し米穀が消化されず、上は熱く、下は冷え、口におできが出
       来、痩せる症状に効く。
    処方 木香・破古紙炒各一両、良薑・縮砂・厚朴・各七銭半、赤芍薬・陳皮・
       肉桂・白朮各五銭、呉茱萸・胡椒各二銭半、肉豆蔲煨四檳榔一を作末し
       て毎三銭に猪肝四両をぬり、薬漿水一椀に醋を少し入れてふたをして煮
       た後、塩を少々、葱白三茎、生薑弾子大を入れ同時に煮て水を飲み滓は
       冷たくして食べる。

実腸散 虚冷下痢を治す。
    処方 厚朴薑製一銭半、肉豆蔲煆・詞子炮・縮砂研・陳皮・蒼朮・赤茯苓各一
       銭、木香・甘草各五分、薑三片、棗二を入れて水で煎じて服用する。

万全丸 長い痢疾と下痢の寒滑不禁を治す。
    処方 赤石脂・乾薑炮各一両、胡椒五銭作末し、醋糊を梧子大に丸め、空腹時
       に米飲で五七丸呑み下す

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