こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑を観る7

2017年03月04日 | 日記


東医宝鑑 内景篇(内科)
 胆嚢

胆嚢の形

その色は玄、形はぶらさがった瓢に似て、肝の短葉のあいだについている。
重さは二両三銖、精汁三合をただよわせ、出入りの窮はない。
肝に残った気が精となり、清浄の腑で目に通ずる。

胆嚢の位置
胆は腋を主管し、両脇と欠盆が胆の通路である。
日・月の二穴は胆の膜で、乳下の三肋端と期門下の五分にある。
背にあっては胆兪が脊の第一〇顦下の両傍にあり、これが胆の位置である。

胆嚢病の治療法
胆嚢の弱ったときには仁熟散を使い、重いと半夏湯を使う。
小柴胡湯が寒熱の往来治し、小陽経の主薬である。
水で煎じて上ずみを取って温めて服用する。

仁熱散    胆虚、恐怖におののいて一人で寝ていられない症状に使う。
  処方 柏子仁・熟地黄各一銭、人蔘・枳殻・五味子・佳心・山菜萖・甘菊・茯神・枸子各七
     分半を一貼に剉作して水に煎じて服用し、または粉末にして温酒で二銭づつ服     用する。
半夏湯  胆の熱と煩悶を治す。
  処方 生地黄・酸棗仁炒各五銭、半夏・生薑各三銭、遠志・赤茯苓各二銭、黄苓一銭
、     黍(キビ)米一合、みな切って一両づづを水で煎じて服用する。

胆嚢の修養法
平坐して両足の裏を合わせ、頭を後ろにそらせながら両手で足をくり寄せ三~五回揺り動かし、
足をつっ張って坐り、両手で身体を支え、腰・脊を三~五回揺り動かすと胆の風毒邪気はなくなる。

<単方五種>
柴胡    胆病の主薬である。切って水で煎じて服用する。
乾地黄   心胆気を補強する。煎服・丸服ともに良い。
黄連    胆を良くする。煎服・丸服・末服ともに良い。
細辛    胆気を養う。水で煎じて服用する。
白百合   胆を定める。水で煎じて服用する。


次回は腑の<胃>です

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