記録的な寒波襲来でアイス・ジャパンになったようです。ここ埼玉県の東部地域は、雪こそ積もりませんでしたが、北風小僧の寒太郎が襲来、ふらふら翁は吹き飛ばされそうなので、昨日一日は、外出せず、ひたすらこもっていました。
経済評論家の荻原博子氏が著書『買うと一生バカを見る投資信託』の中で「お金がないのに投資する人はバカである…投資をしない若い世代は賢明だ」と仰っているそうです。ふ~ん。
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そこまで言い切って、果たしてそうでしょうか?
確かに、余裕のない方は、例え1000円でも投資に回すことは出来ないかもしれませんが、かと言って銀行預金はほぼ無利息で、下手に預けると諸々の手数料で却って目減り、加えてこのインフレに近い物価高ですからね、持っているだけでお金は実質日々目減りしていきます。
今は、昔と違ってスマホさえあれば、100円から投資信託が買える時代。一日100円、月3,000円、タバコ一箱、缶ビール一本、缶コーヒー一本を我慢するだけで投資信託を買うことが可能です。
どうして、昭和の大人たちは昔の価値観をそのまま押し付け、若者たちの投資行動に否定的になるのでしょうか。
日本人は子供ころからお金の話はタブーとされ、下手をすれば「そんなことより勉強しろ」などと怒られました。多分今もそうなのでしょうね。
もちろん何の知識もなく、いきなり投資とは、流石に無謀かもしれませんが、まず、経済とは、投資とは、株式とは、外国為替とはからスタートするだけでも一歩前進、日々のニュースの見方が変わります。
今、自分が手にしている缶コーヒーはどこのメーカーで、缶はどこが造っているのか、そもそもコーヒー豆は世界的に高騰しているのか否か?など。ビールやお酒も同じです。
なぜ、お父さんやお母さんが朝から晩まで大変な思いをして働いてるのに自分の家にはそんなに余裕がなのか? 子ども心にそんな疑問も浮かぶかもしれません。
昔、金融マンの端くれだった頃、と言っても、数十年前のことですが、ある資産家の方から聞いた話です。勉強しろという親御さんに対して息子さんが
自分の担任の先生は大学を出て英語を教えているが、まだ一度も海外に行ったことがないと言っている、一方、ラーメン店をしている友だちの父親は、中学しか出ていないのに、毎年一家で海外旅行をしている。勉強する意味がないのではないか?
と、子どもらしい素朴な質問ですね。
それに対して、資産家の方は
確かにそうかもしれないが、勉強すれば好きなことができる。一方勉強しないと嫌なこともしなくてはならない、どっちがいい?
と答えたそうです。もちろん世の中そんな単純ではありませんが。
その後、その息子さんは、日本の大学には行かず、アメリカの大学で建築学を学び、父親の立派な跡継ぎとして資産管理会社を経営をしています。
自分の息子にもほぼ同じようなことを言いましたが、会社勤めを辞め、貧乏しいながらも好きな仕事をしています(親は反省?)。なので、サラリーマン特有の人間関係の愚痴は聞いたことがありません。残念ながらお金とは縁が薄いようですが。
そして、少しづつですが、「つみたてNISA」をやっていると正月に来た時に言っていました。小さな塵も積もれば山となるかもしれません。
例えば、朝ドラ『舞いあがれ!』のヒロイン舞さんの兄・悠人さんは東大在学中から投資の勉強をしていて、今は立派な投資家ですよね。投資家として、資金難の実家の不動産を買収し、援助しています。ドラマですから、この先どうなるかわかりませんが。
いきなり株式を買えと言っている訳ではあるまいし、コツコツ少しづづ投資信託を買うことを、バカと切り捨てるのは、如何なものでしょうか?
これだから、日本の経済はデフレのままで舞い上がらないし、賃金も上がらないのだと思います。リスクにはマイナスになるリスクとプラスになるリスクの両方があり、また取るリスクと、取らないリスクがあります。
そもそも農耕民族の日本人はリスクのない安定した生活が一番なのでしょう。もっとも農耕にもお天気次第というリスクがありますが。
老後に年金が少ないと嘆くことがないように、時間をかけてコツコツ資産を増やし、さらに自分を磨き、どこでも通用するようにスキルアップしないといけないのではないでしょうか? 後期高齢者となった翁は今自戒を込めてそう思います。
いつも戯言です。ご放念ください。
Have a nice day !!